映画「飛べ!ダコタ」のご紹介

 今、日本で傑作旅客機DC-3(C-47)が登場する映画が作られているのをご存知ですか?
映画のタイトルは「飛べ!ダコタ」です。撮影は本物のC-47を使って、この物語の舞台である佐渡で行われています。今回、友人らと共に佐渡を訪れた際、映画「飛べ!ダコタ」製作支援実行委員会のご好意で撮影現場とC-47を見学することが出来ましたのでご紹介します。

 物語は終戦直後の1946年1月14日、英空軍のC-47が上海から要人を乗せて東京に向かう途中、悪天候のため佐渡の海岸に不時着、大破を免れたC-47は島民の協力で海岸に作られた滑走路から無事飛び立つことが出来た、という史実に基いています。
実際にC-47が不時着したのは島の北側の高千海岸ですが、撮影はテトラポッドなどの無い西側の素浜海岸で行われています。
主演はNHKの朝のドラマでおなじみの比嘉愛未(ひがまなみ)さんです。公開は来年夏過ぎの予定で、待ち遠しいですね。
映画の詳しい情報は映画「飛べ!ダコタ」製作支援実行委員会のホームページをご覧ください。




では、撮影現場の様子をお伝えします。

雪の素浜海岸が見えてきました。ダコタ製作委員会のご好意で車で送っていただきました。


C-47は海を臨む向きで置かれていました。


今年の佐渡は例年に無いほどの積雪だそうで、C-47の主翼には雪が積もっていました。


寒波来襲、悪天候の予報なのに、まばゆい日差しの中でC-47と対面することが出来ました。


タイから移送されたこの機体は、なんとベトナム戦争でガンシップとして使用されたAC-47Dスプーキーそのものだそうで、後部ドアの前に機銃を突き出していた小窓が蓋をされて残っています。


機体全面に打たれた凸リベットと鈍く光るアルミの素材感は圧倒的な存在感があります。


英空軍で使用されたC-47「シスター・アン」の数奇な運命は山本賢吾さんのホームページを参照してください。
「シスター・アン」は現存していて、山本さんと「シスター・アン」の感動的な出会いもホームページで是非ご覧ください。山本さんとはこのC-47の前でお会いすることが出来ました。DC-3(C-47)について熱く語る姿はとても印象的でした。


C-47の周りには映画のセットの小屋が数件建てられていました。


この冬の撮影は終了して、また次の冬に撮影が続行されるそうです。C-47の前には海風から機体を守るため竹の防風柵が建設中です。機体はこの場所におかれ、見学は自由に出来るとのことです。是非佐渡に行ってこの貴重なC-47を見て触れてください。


日が陰ったと思ったら、すぐに吹雪となりました。カメラを持つ手がかじかみ、早々に退散となりました。


雪の素浜海岸。海面上に見える黒い雲は雪雲で、見る間に近付いて来て上陸と同時に雪が舞い始めるのです。



表紙へ        リストへ