Flowering Fern "Zenmai"
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「ゼンマイ」 の芽ぶきは4月から6月頃であり、芽ぶいたばかりの幼葉は全体が綿毛で覆われています。 ゼンマイは朝鮮半島、中国、台湾、そして、ヒマラヤ地方に分布しています。 ゼンマイと同種のものは、オーストラリアをのぞいて広く全世界にも分布しています。 それらは、ゼンマイ (Osmunda japonica )のほかに、ヤマドリゼンマイ / シナモンファーン (O. cinnamomea )、 ヤシャゼンマイ (O. lancea )、オニゼンマイ (O. claytoniana )、 ロイヤルファーン (O. regalis ) などがあります。
伝統的なテンカラ毛鉤の胴にはよくゼンマイの綿毛が使われます。 かつて、山人はゼンマイの綿毛を紡いで編んだ防寒着を使っていました。 それはゼンマイの綿毛に防水機能があることから発想された山人の生活の知恵といえます。 そして乾燥した新芽は食料になっていることはよく知られています。


© 1997 Yoshikazu Fujioka