街角でもみかけるような普通の少年が、やがてブッダ(目覚めた人)となるまえの歓びや苦悩の体験。これまで誰も描かなかった釈迦の成長物語。
少年シッダッタ王子は、2回、北への旅に出た。 乾季には師匠につきそわれ、雨季にはわが身を恥じて… そこで、シッダッタ王子が得たものは──
生まれてすぐ天を指し「天上天下唯我独尊」と語ったといわれる神がかりの釈迦でなく、身近な人間釈迦を描く──
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ブッダへの十字路(みち)
──新釈迦伝 ある断章
綾小路 黎