せつこのへや

つれづれ麻呂日記
Turedure　MARO　Nikki

　みなさま、はじめまして。
　わたくし、ここのオーナーしおやんの友人、せっちゃんです。
　長らく間借り人のお誘いを受けつつ、パソコンおんちと文章力がないゆえにのびのびになってましたが、かっこうの話しのネタができたこともあり、ついに登場させていただきました。。。そう、話のネタ･･･、それは同居ネコの麻呂くん。この写真はもらってきた頃（生後２ヵ月）で、今はすっかり小柄なトラの子くらいの大きさになっちゃったのですが、今回は初めてということで子ネコ時代の写真にしました。順次大きくなってゆく麻呂くんが登場しますのでよろしく！

＃１　はじめまして　　　　02.FEB.11

麻呂くんのプロフィール
【生年月日】２００１、３月２４日と思われる
【種　　類】アメショーもどきの雑種
【性　　別】オス
【出生の秘密】
　兄弟３匹と一緒にへその緒がついたまま捨てられていた
【経　　　歴】
　拾ってくれたＴさん（猫飼歴10年）に手厚く２ヵ月間育てられた後、今の飼主（猫どころか金魚さえ飼ったことなし）にもらわれ、波乱の人生（猫生？）が始まる。

　そうなんです。私は今までペットを飼ったことないゆえに、麻呂が来て以来、驚きと感動と生傷の日々。。。だもんで、猫を飼い慣れている人にはあたり前のような、飼っていない人にはどうでもいいようなつれづれな話しを書いていきたいと思います。アドバイスなんぞぜひぜひお聞かせくだされー！
　来月は『麻呂くん、病院へ行く！』で～す
　

＃２　麻呂くん　病院へ行く！　02.MAR.２

　なんとなく暖かくなってきましたね。麻呂くんは去年の5月にやってきたので、一緒に過ごす初めての春でございます。
　春は発情期につき、なにかと問題が多し！と聞いているので、ちと恐い・・・と思っていたらやっぱり・・・。暴れる暴れる、鳴く鳴く、噛む噛む、はぁ～去勢を済ましておいて良かった・・・。そうなんです。去勢には賛否両論あるでしょうが、よくよく考えて1月に手術をしたのです。が・・・、これがなかなか大変でした。

病院の話をする前に、まず家から出るのに一騒動なのです。なんせ完全室内飼いだから外を知らない。と言うか”外がある”という概念がない！（たぶん・・・）だから抱っこして戸を開けた瞬間、ぎんにゃっっぁぁぁ～～！△○☆※！！みたいな、なんと表現してよいかわからん雄叫びを発し、全身総毛立ち（字の如し）。とりあえず車に押し込んだら、助手席のシートにヒルのごとくへばりつき、私は仕方なく助手席に中腰（空イスとも言う）で乗りこんでなんとか病院に到着しました。

　病院では降ろすなりテレビ台の下に入りこみ、どうしても出てこずテレビ台を移動するはめに・・・。大変ごとでしたが、病院に来るなんてこれが終わればもう当分ないだろうと思っていたのですが・・・、このあと結局３回も来るはめになったのでした。
　この日は預けて帰ったものの、術前検査の結果、風邪気味ということで手術は見送り。手術費に負けんくらいの請求金額に「い、いつの間に風邪なんぞ引いとったんじゃ・・・」と不条理にも恨みがましく見てしまうのでした。
　一週間後に無事終了したものの、術後の麻呂くんのあまりの食欲のなさ、元気のなさに私はおろおろ、うろうろ。動物病院に通いつめ、私まで病人のようになってしまいました・・・。
　それが３～４日したある日、突然（徐々にではなく）何事もなかったかのような元気っぷり！そう、猫は体力を温存する動物だったのね・・・。回復するまでは無駄に動かずじっとしている。
　終わってみると私ひとりでげっそり、財布はからっぽという感じですが、麻呂くんも精神的・体力的に頑張ったのだから、私もこれくらいダメージがあって当然だワネ・・・と、すっかり元気になった麻呂くん横目に思うのでした。。。

　

＃3　切ない夜　02.ＡＰＲ.４

　今回はちょっと真面目な話です。さっそく本題に・・・。
　先月の末頃に麻呂くんはとうとう一歳になりました。いや～、嬉し寂しとすっかり親御気分に浸っていたある夜、それは３月27日未明なのですが、真夜中に麻呂が私のおでこをトントンして起すのです。
　目を開けると上からじ～っと私の顔を見下ろしている・・・。目をつぶるとまたトントン。暴れて起されることはたびたびですが、この日はじっとして切ない目で私を見ている・・・。ちょっと様子がおかしいので、なでなでしてやると、いつもはうつ伏せのままゴロゴロ鳴いているのに、この日は私の横にお腹を見せるように半分仰向けになって、クゥーン・・・クゥーン・・・と寂しげな声を発しながら、手をぐっぱぐっぱしているのです。これは仔猫が母乳を飲む時に、たくさん出るよう母猫のお乳を押さえるしぐさです。
　麻呂はノラネコに産み落とされてすぐ、目も開いていない状態で拾われたので、母猫を知らなければ、母乳を飲んだこともありません。
　本能というのはすごいと思いました。ちょっと考え過ぎかもしれないけれど、自分が産み落とされた季節になって、本能的にお母さんが恋しくなったのでは・・・と思いました。
　どう表現してよいのか分からないのですが、その夜は静かな暗闇の中で初めて麻呂と心が通じた気がした、とても穏やかで不思議なひとときでした。私はすっかり目が冴えてしまい、暗がりの中、いつまでも目をぎゅっと閉じたままぐっぱぐっぱしている麻呂くんをなで続けました・・・。

＃4 麻呂の犬化現象　02.MAY.10

麻呂くんへ

麻呂くん、投げたボールをジャンピングキャッチするのはやめなさい君は犬じゃないのだから
ジャンンピングキャッチはいいとして、くわえて戻ってくるのはやめなさい

一緒にお風呂に入ろうとするのはやめなさい
君は濡れるのが嫌いなはず・・・
だって君は猫なのだから

猫は人間と距離を置き、クールに振る舞い、孤独を愛する・・ハズ・・・
そうイメージしていたけど・・・
君は今日も出かける私の足にしがみつき、
引きずられながら玄関まで・・・
最後は怒りのキックをくらわせてくる

犬のような猫　猫の形した犬？
まぁどっちでもいいか
麻呂は麻呂なのだから

（今回はポエム風にまとめてみました）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

#5 実家の反応　02.JUN.28

　こんなにも思い込みの激しい猫日記なんぞを書いているので、いかにも猫好きのようですが、昔はそうでもありませんでした。どちらかと言うと苦手な方・・・
　そして小さい頃からペットというものに縁がありませんでした。それは両親そろって動物嫌いのゆえです。だから私が麻呂を飼い始めたときは、両親姉妹からブーイングの嵐でした。なにもそこまで・・・とひるむくらいの言われようで、すっかり孤立した気分でした。まあ一緒に住んでないのでいいと言えばいいのですが、だんだん麻呂が家族のようになってくると、やっぱり実家にも認めてもらいたいもんです。だから私は実家に帰るたびに、麻呂がどんなにかわいいかという話を、誰も聞いちゃあいないのにしゃべりまくりました。まあ最初は、ナニヲイッテルノ？？みたいな反応でしたが、そのうち親の方から「麻呂は元気か？」と聞いてくるようになりました。
　もうこれでかなりの進歩だったのですが、先日すごいことがありました。私が留守中に母親からの留守番電話が入っていたのですが、その出だしが、「麻呂～。今日はご主人さんお留守でしゅか？」てな感じで、延々最後まで麻呂への語り口調でした。
　帰ってからこれを聞いた時は、ほっとしたような、やったというような気分でにやにやしてしまいました。麻呂は留守中、どんな顔して聞いてたんでしょネ・・・。

#6 猫の寝姿　02.JUR....

　毎日こう暑いと動物もすっかりバテ気味で、麻呂もぐったり寝ている姿をいつもより見かける気がします。猫に限らず動物の寝姿はなんであんなにかわいくて、そしてすこしお間抜けなのでしょう・・・。
　そんな麻呂くんをまじまじと観察して、その寝姿を勝手に分析してみましたので今回はそれをご披露しまーす。

一番落ち着くの・・・「ノーマル型」　目撃率80％
自分の前足にあごをのっけて首を傾けて寝るポーズ。授業中に机につっぷして居眠りした姿によく似ています。

眠いんじゃないのよ・・・「スフィンクス型」　目撃率15％
まさにスフィンクスのポーズで目だけつぶっている。いかにも眠いことを認めない、テレビを見ながら眠るお父さんのよう・・・※これがちょっと変形して前足をたたんで体の下に収めると、縁側のおばあちゃんのようになります。

なにがなんでも眠いんじゃ～・・・「ねじり飴型」　目撃率5％
はじめて見た時は、ひきつけでも起こしたのかと思いました。上半身は右半ば上向き、下半身は左半ば上向きという非常にややこしい体勢で、お腹も無防備、前足は空中に投げ出され、口は半開き。この体勢の時は、ちょっとでは起きません。だから唯一の爪切りタイムになっています。麿呂には内緒だけどね・・・。

#7 麿呂に恋して　02.SEP....

　秋です。恋の季節です。ペットを飼っている人はペットに対してもちろん家族同様の愛情を感じていると思います。
ただ時として、これって恋愛感情じゃナイノ？・・・みたいな気持ちになってしまっていることありませんか？
私の場合・・・
帰宅して玄関の前まで来ると、鍵を探しているあいだ、中から麿呂のミャアミャアという声が聞こえてくるのですが、たまに鳴いていないと鳴くまで鍵を出したり入れたりして、待ってしまったりしてしまいます。恋愛につきものの相手の気持ちを確かめたくなるってやつです・・・または・・・
私はどんなに眠くても、寝る前に必ず確認することがあります。（火の元、戸締りはモチロン）それは押入れの戸を閉めたかどうかです。なぜかと言うとl、押入れの戸を閉めておくと麿呂が押入れに入って寝てしまうからです。押入れが閉まっていると、私の布団に入ってきてくれます。ということは押入れの方が寝心地がいいってことになるのですが、私は押入れに対する嫉妬心にかられて今日もパタパタと押入れを閉めるのでした・・・。

#８　磨呂とおじさん　02.Oct.28

　磨呂は家猫にしてはめずらしく人好きです。家にやってくる友達（家族は来ません。＃５参照）に興味津々、隙あらば遊んでもらおうと様子をうかがっています。
しかも相手によって微妙に態度がちがうのです。おおまかに分けると女の人に対しては（オスなので女の子大スキ！）にじりよってみたり匂いを嗅いだり、その人自身に興味を示します。目は少々甘え気味です。
　男の人の場合、遊んで～！って感じで目をランランとさせて挑んでいきます。そしてこの前、今までにない取り合わせが実現しました。そう、磨呂とおじさん。
　水廻りの補修ということで、うちのマンション一斉に業者の方がきて、作業されたのです。私の部屋の番が来た時、一応奥の部屋へ磨呂は追いやったのですが、あまりに鳴いてこっちへ来たがるので、仕方なく戸を開けると、すかさずおじさんのところへ走りより、足元から顔を見上げて愛想ふりふり。おじさんは少々困惑気味で愛想笑い。。女の人へのように甘えるのもはばかられるし、遊んでくれるのかくれないのかどっちなのかニャ～と探る感じで、それでも後をついて回る姿、磨呂にしてはめずらしく気を使っているかのように見えてちょっとおもしろい光景でした。
微妙に作業を邪魔されているおじさんは、迷惑だったでしょうけれども・・・。

11月、12月と、あまりの忙しさに日記を休んでしまいました。。その間も麻呂はマイペースにいろいろな姿を見せてくれました・・・。

#9　ひとつだけ　03.Jan.30

　　猫はひとりで遊べる動物だと言います。あらゆるところに遊びを見つけて飽きるまで遊んでいるそうです。たしかに麻呂もびっくるするようなもので遊んでいることがありますが、それは楽しいのか？？と思うような行動を繰り返ししていることがるのです。
　それは密かに”ひとつだけ”現象と呼んでいるのですが、留守宅に帰ってくると、洋服ダンスの一番下の引出しが半開きになっていて、そこからマフラーがひとつだけ出されている。そこには数本のマラーやスカーフが入っているのに、いつも同じ物が出されている。また台所に目を移すと、ガスレンジの下の引戸が半開き・・・そしてそこに入っているカップラーメンのストックからひとつだけ出されている・・・そう、これもいつも同じラーメン（ちなみに緑のたぬき）。しかも何というか、きっちり出されているのです！ほかのものを乱したり、半分だけ出ているとかでなく。これが数日続いています。麻呂はいつも同じ状態にレイアウトした自分を誇るかのように、堂々と私を迎え入れてくれます。いったいこれ、楽しいんでしょうかねぇ・・・。

#10　やっぱり猫がすき　03.Feb.25

　　とかく猫好き犬好きは、２つに分かれてそれぞれの好きな理由を主張するもんですが、
先日もそういう機会があって、あらためて猫の魅力を考えてみました。
もちろんどっちにしたってかわいいし、私は犬をよく知らないので、まったくもって個人的意見を書きます・・・。
　犬好きさんはよく、犬は感情表現が素直だと言います。でも本当は逆なのでは??
と思うのです。そう思う理由こそが私の惹かれる猫の魅力なのです。
犬は主人に対してほぼ機嫌良く接してきます。でもこれ、性格のゆがんだ私は
『ほんとに機嫌いいのか？「機嫌良くしておかないとかわいがってもらえないしぃ～」とか思ってたりして・・』
（考えすぎ・・）
と疑ってしまいます。その点猫はやる気がなければ呼んでも近づいてこない。
でも逆に甘えてくる時はほんとに甘えているのだと信じられる。
ふだん無愛想なぶんだけそんな時はどうにもかわいいもんです。
ミスチルの曲で、　愛想なしの君が笑った♪～というのがありましたが、まさにその心境。
そして私自身も無愛想で誤解されがち・・・猫に自分を見ているのかも・・・。
　あぁ、このお題は話が尽きません。きっと続編をそのうち書くことになるでしょう。
　もちろん犬も好きです。犬好きさん、日記なので大目に見てクダサイ・・・

#11　２才になりました♪　03.Mar.31

　　3月24日、麻呂くんはとうとう２才になりました。わーい！パチパチ♪
ここはひとつ、誕生日を記念して、初めて麻呂とご対面した時のエピソードを書いてみたいと思います。（１才の誕生日に書くべきダッタカモ・・・）
飼ういきさつは＃１をご覧ください・・・。
とうとう猫が我が家へやって来たとき私は、これが現実なのか？と思うほど動揺していました。連れてきた友達が帰ってしまうと、何をどうしてよいのやらわからず、麻呂と目が合うと引きつり笑いをするのがやっとでした。私がそんな調子なので、麻呂も部屋の隅の机の下にはいったまま何時間もでてきませんでした。そこには座布団がおいてあったので、その上にちょこんと貯金箱のように座っている姿がまるで殿のようだったのが、麻呂の名前の由来です。そうこうしている間に私が出かける時間になってしまったので、「ご、ご飯と水、ここに置いてあるから・・・」と、ぼそぼそ言い残して出て行きました。もし帰ってきた時、まだ貯金箱状態だったら、友達に返そうと思いつめて帰ってくると、えさも水も減っていて麻呂は眠っていました。「・・・ただいま。」と、さっきよりかは優しく話しかけることができ、ふたり暮らしがなんとか始まったのでした。

#12　どっちやねん　03.Apr.30

　ひとり暮らしの女と猫・・・とってもクールは響き・・でもその中身は結構騒々しいものです。私も麻呂に、やっぱりしゃべりかけてしまうのです。声に出して。そういえば麻呂に対して「どっちやねん！」とツッコミを入れてしまっていることがよくあります。
　私が雑誌などを見ていると、テーブルの上に乗ってきて一緒に見るのですが、ふと気がつくと、麻呂の目線が私の頭上を通り越して天井の一角をじーっと見ている・・虫でもいるのか、もしや霊？！とおそるおそるその方向を見てみると、何もない。そして麻呂に目線を戻すと今度は反対側の天井をじーっ。・・どっちやねん・・とつぶやく瞬間です。
　また、朝に私が身支度をしていると、時間がないのにベランダの窓の前に座りこみ、開けろと言わんばかりに顔だけこっちむけてミャ～ミャ～泣くので仕方なく出してやると、転がりまくってご満悦。でも私が網戸を閉めようとすると、慌てて戻ってきて網戸に顔をはさんで閉めるのを阻止してくる。入りたいのかと思って開けると、またベランダにて転がりまくり・・どっちやねん・・。そして、転がりながら「見て見てー♪」と言っている麻呂の声も聞こえてきそうです。

#13　エサ事情　03.May.31

　　新緑の頃になり、一番過ごしやすい季節です。猫もそうなのか、麿呂は順調な食欲と睡眠でもって少々（・・・ではない）太りぎみの兆しです。ドライフードを決まった量しか与えていないのに、やはり運動不足でしょうか。
　ドライフーﾄﾞといえば本当にたくさんの種類がありますが、最初は、普通でいいやと「レギュラー」タイプを買っていました。しかしやはり飼い主の心をくすぐるいろいろな種類のフードがあるのです。
　「レギュラー」の横には、レギュラーに毛玉の生成を抑える成分をプラスした「ヘアボールコントロール」が・・・そしてヘアボールコントロールの横には、さらにダイエット効果をプラスした「ヘアボールコントロールライト」が・・・。あぁ、どこまでいくやら、そのうち歯のケアやおいしさまで考えた「ヘアボールコントロールオーラルケアライトデリジャス」などができそうです。過保護はよくないと思いつつ、いつまでも健康でいてくれるのならと、ついついのせられそうです・・・。

#14　他の猫　その１　03.Jur.30

麿呂日記に他の猫とは麿呂に怒られそうですが、
麿呂を飼うようになったからかこそ考える出来事があります。

よく見る光景ですが、先日家の近くの道路に猫が轢かれて死んでいました。ほとんど形はそのままで、出血もあまりありませんでした。車道の端だったので、そのまま一旦やり過ごしたのですが、マンションの廊下から見ていると、次々やってくる車に今にも踏まれそうだったので、よけてやりに戻りました。
きれいなトラ模様のその猫は、死骸特有のずっしりした重さでしたが、持ち上げた時にふわっとおしっこが流れ出ました。確実に死んではいたけど、そこにはさっきまで“生”があったのだと、あたりまえのことをとてもリアルに実感した出来事でした。

#15　他の猫　その２　03.Jun.31

テレビや雑誌には、よく猫が出てきます。多芸な猫やめずらしい猫を見ても別になんとも思わないのですが、私がもっともジェラシ～の炎を燃やしてしまう（そんな必要もないんだケド･･･）もの、それはだっこされている猫です。そう、麿呂は大嫌い。仔猫のときからまともにだっこさせてくれません。それをでかい図体して飼い主の腕の中で丸くなっている猫を見ると、「私たちはふか～い愛情で結ばれてるんだもんネ～」と言っているように見えます。（被害妄想？）
フンッ！と思いつつも横目で麿を見やり、おもむろにだっこしてみるのですが、必殺ネコパンチ＆足蹴りをくらい退陣･･･。
つれない思いをしている今日この頃です。

#16　麿呂の効能　　03.Aug.31

部屋がきれいになった
片付けておかないと壊されるから

風邪をひかなくなった
寝込むと世話をする人がいないから

テレビを見なくなった磨呂のほうがおもしろいから

あんまり落ち込まなくなった
麿呂を見ていると細かいことが気にならなくなるから

自分が見えてきた
人にうまく愛情を表現できなかったとき・・・その贖罪で
麿呂に優しくしているから

＃17　うなされて・・　　03.Sep.30

夢はよく見ますか？夢は本当に不思議です。心配事がそのまま夢に出て来たり、寝る前に見たものに影響されたりと、いろいろなパターンがありますが、トイレに行きたい時トイレを探している夢を見るのは、トイレに行きたいという体に起こっている現象を、脳に伝えようとする防衛反応なのでしょうか？そうだとしてもわざわざちゃんとストーリーがあったりするのは不思議ですね。

先日見た夢は、外国の暗黒街で、黒ずくめのマフィアに腕をねじり上げられて悲鳴をあげているというものでした。あまりの痛さに目を覚ますと、麿呂の巨体が私の腕の上に乗っかていたのです！他にも、妊娠した私があまりのお腹の痛さに「こんなの10ヶ月も耐えられなーい！！」と叫んでいるものもありました。言うまでもありませんがお腹の上に乗っていたのです・・次はいったいどんなひどい目に遭うことやら・・その前に麿呂のダイエットするべきかな？

＃18　ポジショニング　03.Oct.31

猫は本当に気配を感じさせない生物なので、ふとどこにいるのか分からなくなる時があります。でもそこは猫なりにこだわりのポジションがあるようです。

前述しましたように、麿呂は相変わらず抱っこが嫌いなので、ひざの上に乗ってきたりすることはまずありません。ではいつもどこにいるかと見渡してみると…この原稿の下書きをしている現在、テーブルの下にいます。台所で食事を作っている時は食器棚の上に、ベランダで洗濯物を干している時は室外機の上、お風呂に入っている間は脱衣所に置いてある洗濯機の上…という風に、どうもつかず離れずが好きなようです。犬のように、「いつもそばにいたーい！」と言う感じでついてくるわけではないけれど、この、「振り向けば麿呂がいる」状態は、私にとっても心休まるポジショニングになりつつあります。

P.S でもなんで寝ているときは思いっきり上に乗ってくるのだ？？

＃19　猫本 03.Nov.31

読書の秋。昔から本は好きな方で、ジャンルを問わずいろいろ読んできましたが、一つのテーマや一人の作家にはまると、とことんそればかり読むタイプでした。そして今はやっぱり猫本…本屋へ行くと引き寄せられるように動物コーナーへ…
そんな中で出会ったある本のなかに、猫というものをとてもとても詩的に、そして明確に表現している一節を見つけたので、紹介したいと思います。よく猫をテーマにしている佐野洋子さんの、『猫ばっか』に、作者の息子さんと猫の様子が出てくるのですが、「・・・叱られた息子が涙を猫の背中でふいた時、ああ、猫を飼ってよかったと心底思った・・・」というくだりがあります。
これを読んだ時、猫という生き物の存在にあらためて魅了されました。心配そうにしたり涙を舐めてくれたりする訳ではないけれど、
だまっていつもと変わらずそこにいて、全て承知しているような風貌は、あらゆることを受け止めてくれるような気さえしてきます。
麿呂を通じて、今まで知らなかった動物の魅力を知ることができて、私も、麿呂を飼ってよかったと心底思う今日この頃です。

＃20 麿呂の看病 03.Dec.31

ついにやってしまいました…インフルエンザ。噂には聞いていたもののこんなに苦しいものとは。ただ処置が早かったため寝込んだのは３日で済みましたが、日頃の不摂生が祟ってか、腸炎と膀胱炎を併発するという悲惨な状態でした。

夜中にあまりの苦しさに救急病院へ行き、点滴をしてもらって朝方帰ってきた日は、食べることもできず布団にくるまってうなっていました。いつも起きる時間になっても起きない時は、暴れて起こしにくる麿呂ですが、この日はさすがに何かを察知したのか、遠くからジーっと見ています。そしてうつらうつらしながら夕方になってしまい、洗面所に行くためになんとか起きたとき、麿呂は私の布団の横で目を閉じて座っていました。そしてエサを置いてあるところに行った時、本当に驚きました！麿呂は全くエサを食べていなっかたのです！いつもならとっくに空っぽになっている時間なのに・・・麿呂にこんな殊勝なところがあったのかとしばし呆然としてしまいました。そして私が洗面所から戻って薬を飲んでいると、ご飯を食べていると思って安心したのか、麿呂もおもむろにエサを食べ始めました。

インフルエンザは辛かったけど、またひとつ動物の偉大さを知ることができる出来事になりました。

＃21 初めての引越し・転出編 04.JAN.31

1月末日にとうとう引越ししました！私は何度も引越ししているので、初めてというのは麿呂のことです。麿呂は体に似合わず気が小さいのでどうなることかと思っていましたが、案の定大変な引越しになりました。

引っ越す日が近づいてきて部屋にダンボールが増えるにつれて、麿呂は徐々に不安になったようで落ち着かなくなってきました。それでも段々に積まれたダンボールを猫棚にして遊んだり、ふたの開いた箱を見つけてはかくれんぼしている様子を見ていると、「これから修羅場がやってくるとも知らずに・・・」と少しかわいそうにも思ったりしました。だって麿呂は以前にも書いたように、外に出ることを一番の恐怖と思っているのですから・・・

そんな麿呂ちゃんの、かわいそうだけど笑ってしまう引越し当日の様子を、次回ご披露したいと思いマス♪

＃22 初めての引越し・当日編 04.Feb.29

この日は快晴で、申し分のない引越し日和でした。私は前日からひそかに計画していた通り、引越し業者の方たちが作業している間は邪魔にならないようお風呂場に麿呂を閉じ込めました。全ての荷物が運び出された後で、さっと麿呂を籠に入れて連れて行く計画です。

お風呂に閉じ込められてしばらくは暴れていましたが、聞きなれない人の声や物々しい音に、異変を感じたようでそのうちおとなしくなりました。少し戸を開けて様子を見てみると・・・怯えきった顔で洗面シンクの中に収まっていました。トホホ・・（写真参照）

そしてついに全ての荷物が運び出されたので、お風呂の戸を開け放した瞬間、しまったっっ！と思う間もなく、矢のような勢いで奥の部屋へ疾走して行きました！そう、麿呂はとても動揺している時は、決まって洋服ダンスの上にのぼるのでした・・・でももはやのぼるべき洋服ダンスは、ない。それどころか見なれた部屋の様子は一変している・・・麿呂の動揺はパニックへと変わり、何もない部屋の中をすごい勢いでぐるぐる走りつづけるのでした・・・

#23　初めての引越し・転入編 04.Mar.31

それでもようやくつかまえて、２人がかりで籠の中に押し込め、
私は8年、麿呂は３年近く暮らした部屋を後にしました。
ハイツの外まで出た時、麿呂は病院へ連れって行った時以来のあの「ウギャ～!△○×％！！」というような声を発し、さすがにかわいそうで一瞬、「引越しやめようか・・・」という思いが頭をよぎったほどでした。
それでもどうにか新しい部屋に到着し、なにはさておき麿呂を開放してやろうと籠のふたを開けてあげたのに、出てきません。さっきはあんなに入るのを嫌がった籠が、今度は唯一の身の置き所となったようで、まるですねているかのように1日中籠から出てきませんでした。

そして日も暮れ手伝ってくれていた両親も帰って、部屋に静寂が訪れたとき、ようやくあきらめたように、籠から出てきました。刺激しないように遠くから眺めていると、慣れないフローリングの感触を確かめるかのように、1歩1歩慎重に歩を進めながら部屋の探索を始めました。そんな麿呂を眺めながら、またここで２人の新しい生活が始まるのだなという思いにふけっていました。

#24　猫かぶり 04.Apr.30
新居にもようやく落ち着いた頃、私はどうしてもしなければいけないことを、実行することにしました。それは麿呂の｢爪きり」です。

小さい頃は、なんとか私が押さえつけて切っていたのですが、こうも巨体になると、とても押さえきれません・・誰かに手伝ってもらうにしても、麿呂の爪で怪我をする危険性大なのでそれもできず・・・だもんでこれはプロにということで、去勢以来の動物病院です。

久々の外出、覚悟はしていたもののキャリーバックに入れるのに一苦労、殺されでもするかのように暴れまくり、私は麿呂の爪と歯で流血の惨事・・・どうにか詰め込み、疲れ果てて病院にたどり着きました。そして獣医さんには前もって、「暴れると思います」と申告し、爪きりを始めてもらいました。さぞや暴れるっと思ったのに、なんと麿呂は診察台にちんとお座りして、先生が爪を一本ずつ切るのをじーっと見ているのです！「お利口さんじゃないですか～」と先生に言われ、うれしい様な、くやしいような気分です。終わったら、キャリーバックに自分から入る始末。結局痛い思いをしたのは私だけ・・・猫かぶりとはよく言ったもんだと関心しつつ帰路に着きました。

＃１　はじめまして　　　　02.FEB.11 麻呂くんのプロフィール【生年月日】２００１、３月２４日と思われる【種　　類】アメショーもどきの雑種【性　　別】オス【出生の秘密】　兄弟３匹と一緒にへその緒がついたまま捨てられていた【経　　　歴】　拾ってくれたＴさん（猫飼歴10年）に手厚く２ヵ月間育てられた後、今の飼主（猫どころか金魚さえ飼ったことなし）にもらわれ、波乱の人生（猫生？）が始まる。　そうなんです。私は今までペットを飼ったことないゆえに、麻呂が来て以来、驚きと感動と生傷の日々。。。だもんで、猫を飼い慣れている人にはあたり前のような、飼っていない人にはどうでもいいようなつれづれな話しを書いていきたいと思います。アドバイスなんぞぜひぜひお聞かせくだされー！　来月は『麻呂くん、病院へ行く！』で～す

		＃２　麻呂くん　病院へ行く！　02.MAR.２　なんとなく暖かくなってきましたね。麻呂くんは去年の5月にやってきたので、一緒に過ごす初めての春でございます。　春は発情期につき、なにかと問題が多し！と聞いているので、ちと恐い・・・と思っていたらやっぱり・・・。暴れる暴れる、鳴く鳴く、噛む噛む、はぁ～去勢を済ましておいて良かった・・・。そうなんです。去勢には賛否両論あるでしょうが、よくよく考えて1月に手術をしたのです。が・・・、これがなかなか大変でした。病院の話をする前に、まず家から出るのに一騒動なのです。なんせ完全室内飼いだから外を知らない。と言うか”外がある”という概念がない！（たぶん・・・）だから抱っこして戸を開けた瞬間、ぎんにゃっっぁぁぁ～～！△○☆※！！みたいな、なんと表現してよいかわからん雄叫びを発し、全身総毛立ち（字の如し）。とりあえず車に押し込んだら、助手席のシートにヒルのごとくへばりつき、私は仕方なく助手席に中腰（空イスとも言う）で乗りこんでなんとか病院に到着しました。
病院では降ろすなりテレビ台の下に入りこみ、どうしても出てこずテレビ台を移動するはめに・・・。大変ごとでしたが、病院に来るなんてこれが終わればもう当分ないだろうと思っていたのですが・・・、このあと結局３回も来るはめになったのでした。　この日は預けて帰ったものの、術前検査の結果、風邪気味ということで手術は見送り。手術費に負けんくらいの請求金額に「い、いつの間に風邪なんぞ引いとったんじゃ・・・」と不条理にも恨みがましく見てしまうのでした。　一週間後に無事終了したものの、術後の麻呂くんのあまりの食欲のなさ、元気のなさに私はおろおろ、うろうろ。動物病院に通いつめ、私まで病人のようになってしまいました・・・。　それが３～４日したある日、突然（徐々にではなく）何事もなかったかのような元気っぷり！そう、猫は体力を温存する動物だったのね・・・。回復するまでは無駄に動かずじっとしている。　終わってみると私ひとりでげっそり、財布はからっぽという感じですが、麻呂くんも精神的・体力的に頑張ったのだから、私もこれくらいダメージがあって当然だワネ・・・と、すっかり元気になった麻呂くん横目に思うのでした。。。

＃3　切ない夜　02.ＡＰＲ.４　今回はちょっと真面目な話です。さっそく本題に・・・。　先月の末頃に麻呂くんはとうとう一歳になりました。いや～、嬉し寂しとすっかり親御気分に浸っていたある夜、それは３月27日未明なのですが、真夜中に麻呂が私のおでこをトントンして起すのです。　目を開けると上からじ～っと私の顔を見下ろしている・・・。目をつぶるとまたトントン。暴れて起されることはたびたびですが、この日はじっとして切ない目で私を見ている・・・。ちょっと様子がおかしいので、なでなでしてやると、いつもはうつ伏せのままゴロゴロ鳴いているのに、この日は私の横にお腹を見せるように半分仰向けになって、クゥーン・・・クゥーン・・・と寂しげな声を発しながら、手をぐっぱぐっぱしているのです。これは仔猫が母乳を飲む時に、たくさん出るよう母猫のお乳を押さえるしぐさです。　麻呂はノラネコに産み落とされてすぐ、目も開いていない状態で拾われたので、母猫を知らなければ、母乳を飲んだこともありません。　本能というのはすごいと思いました。ちょっと考え過ぎかもしれないけれど、自分が産み落とされた季節になって、本能的にお母さんが恋しくなったのでは・・・と思いました。　どう表現してよいのか分からないのですが、その夜は静かな暗闇の中で初めて麻呂と心が通じた気がした、とても穏やかで不思議なひとときでした。私はすっかり目が冴えてしまい、暗がりの中、いつまでも目をぎゅっと閉じたままぐっぱぐっぱしている麻呂くんをなで続けました・・・。

	＃4 麻呂の犬化現象　02.MAY.10 麻呂くんへ麻呂くん、投げたボールをジャンピングキャッチするのはやめなさい君は犬じゃないのだからジャンンピングキャッチはいいとして、くわえて戻ってくるのはやめなさい一緒にお風呂に入ろうとするのはやめなさい君は濡れるのが嫌いなはず・・・だって君は猫なのだから猫は人間と距離を置き、クールに振る舞い、孤独を愛する・・ハズ・・・そうイメージしていたけど・・・君は今日も出かける私の足にしがみつき、引きずられながら玄関まで・・・最後は怒りのキックをくらわせてくる犬のような猫　猫の形した犬？まぁどっちでもいいか麻呂は麻呂なのだから（今回はポエム風にまとめてみました）

#5 実家の反応　02.JUN.28 　こんなにも思い込みの激しい猫日記なんぞを書いているので、いかにも猫好きのようですが、昔はそうでもありませんでした。どちらかと言うと苦手な方・・・　そして小さい頃からペットというものに縁がありませんでした。それは両親そろって動物嫌いのゆえです。だから私が麻呂を飼い始めたときは、両親姉妹からブーイングの嵐でした。なにもそこまで・・・とひるむくらいの言われようで、すっかり孤立した気分でした。まあ一緒に住んでないのでいいと言えばいいのですが、だんだん麻呂が家族のようになってくると、やっぱり実家にも認めてもらいたいもんです。だから私は実家に帰るたびに、麻呂がどんなにかわいいかという話を、誰も聞いちゃあいないのにしゃべりまくりました。まあ最初は、ナニヲイッテルノ？？みたいな反応でしたが、そのうち親の方から「麻呂は元気か？」と聞いてくるようになりました。　もうこれでかなりの進歩だったのですが、先日すごいことがありました。私が留守中に母親からの留守番電話が入っていたのですが、その出だしが、「麻呂～。今日はご主人さんお留守でしゅか？」てな感じで、延々最後まで麻呂への語り口調でした。　帰ってからこれを聞いた時は、ほっとしたような、やったというような気分でにやにやしてしまいました。麻呂は留守中、どんな顔して聞いてたんでしょネ・・・。

#6 猫の寝姿　02.JUR.... 　毎日こう暑いと動物もすっかりバテ気味で、麻呂もぐったり寝ている姿をいつもより見かける気がします。猫に限らず動物の寝姿はなんであんなにかわいくて、そしてすこしお間抜けなのでしょう・・・。　そんな麻呂くんをまじまじと観察して、その寝姿を勝手に分析してみましたので今回はそれをご披露しまーす。一番落ち着くの・・・「ノーマル型」　目撃率80％自分の前足にあごをのっけて首を傾けて寝るポーズ。授業中に机につっぷして居眠りした姿によく似ています。眠いんじゃないのよ・・・「スフィンクス型」　目撃率15％まさにスフィンクスのポーズで目だけつぶっている。いかにも眠いことを認めない、テレビを見ながら眠るお父さんのよう・・・※これがちょっと変形して前足をたたんで体の下に収めると、縁側のおばあちゃんのようになります。なにがなんでも眠いんじゃ～・・・「ねじり飴型」　目撃率5％はじめて見た時は、ひきつけでも起こしたのかと思いました。上半身は右半ば上向き、下半身は左半ば上向きという非常にややこしい体勢で、お腹も無防備、前足は空中に投げ出され、口は半開き。この体勢の時は、ちょっとでは起きません。だから唯一の爪切りタイムになっています。麿呂には内緒だけどね・・・。
		#7 麿呂に恋して　02.SEP.... 　秋です。恋の季節です。ペットを飼っている人はペットに対してもちろん家族同様の愛情を感じていると思います。ただ時として、これって恋愛感情じゃナイノ？・・・みたいな気持ちになってしまっていることありませんか？私の場合・・・帰宅して玄関の前まで来ると、鍵を探しているあいだ、中から麿呂のミャアミャアという声が聞こえてくるのですが、たまに鳴いていないと鳴くまで鍵を出したり入れたりして、待ってしまったりしてしまいます。恋愛につきものの相手の気持ちを確かめたくなるってやつです・・・または・・・私はどんなに眠くても、寝る前に必ず確認することがあります。（火の元、戸締りはモチロン）それは押入れの戸を閉めたかどうかです。なぜかと言うとl、押入れの戸を閉めておくと麿呂が押入れに入って寝てしまうからです。押入れが閉まっていると、私の布団に入ってきてくれます。ということは押入れの方が寝心地がいいってことになるのですが、私は押入れに対する嫉妬心にかられて今日もパタパタと押入れを閉めるのでした・・・。
#８　磨呂とおじさん　02.Oct.28 　磨呂は家猫にしてはめずらしく人好きです。家にやってくる友達（家族は来ません。＃５参照）に興味津々、隙あらば遊んでもらおうと様子をうかがっています。しかも相手によって微妙に態度がちがうのです。おおまかに分けると女の人に対しては（オスなので女の子大スキ！）にじりよってみたり匂いを嗅いだり、その人自身に興味を示します。目は少々甘え気味です。　男の人の場合、遊んで～！って感じで目をランランとさせて挑んでいきます。そしてこの前、今までにない取り合わせが実現しました。そう、磨呂とおじさん。　水廻りの補修ということで、うちのマンション一斉に業者の方がきて、作業されたのです。私の部屋の番が来た時、一応奥の部屋へ磨呂は追いやったのですが、あまりに鳴いてこっちへ来たがるので、仕方なく戸を開けると、すかさずおじさんのところへ走りより、足元から顔を見上げて愛想ふりふり。おじさんは少々困惑気味で愛想笑い。。女の人へのように甘えるのもはばかられるし、遊んでくれるのかくれないのかどっちなのかニャ～と探る感じで、それでも後をついて回る姿、磨呂にしてはめずらしく気を使っているかのように見えてちょっとおもしろい光景でした。微妙に作業を邪魔されているおじさんは、迷惑だったでしょうけれども・・・。
11月、12月と、あまりの忙しさに日記を休んでしまいました。。その間も麻呂はマイペースにいろいろな姿を見せてくれました・・・。 #9　ひとつだけ　03.Jan.30 　　猫はひとりで遊べる動物だと言います。あらゆるところに遊びを見つけて飽きるまで遊んでいるそうです。たしかに麻呂もびっくるするようなもので遊んでいることがありますが、それは楽しいのか？？と思うような行動を繰り返ししていることがるのです。　それは密かに”ひとつだけ”現象と呼んでいるのですが、留守宅に帰ってくると、洋服ダンスの一番下の引出しが半開きになっていて、そこからマフラーがひとつだけ出されている。そこには数本のマラーやスカーフが入っているのに、いつも同じ物が出されている。また台所に目を移すと、ガスレンジの下の引戸が半開き・・・そしてそこに入っているカップラーメンのストックからひとつだけ出されている・・・そう、これもいつも同じラーメン（ちなみに緑のたぬき）。しかも何というか、きっちり出されているのです！ほかのものを乱したり、半分だけ出ているとかでなく。これが数日続いています。麻呂はいつも同じ状態にレイアウトした自分を誇るかのように、堂々と私を迎え入れてくれます。いったいこれ、楽しいんでしょうかねぇ・・・。
#10　やっぱり猫がすき　03.Feb.25 　　とかく猫好き犬好きは、２つに分かれてそれぞれの好きな理由を主張するもんですが、先日もそういう機会があって、あらためて猫の魅力を考えてみました。もちろんどっちにしたってかわいいし、私は犬をよく知らないので、まったくもって個人的意見を書きます・・・。　犬好きさんはよく、犬は感情表現が素直だと言います。でも本当は逆なのでは?? と思うのです。そう思う理由こそが私の惹かれる猫の魅力なのです。犬は主人に対してほぼ機嫌良く接してきます。でもこれ、性格のゆがんだ私は『ほんとに機嫌いいのか？「機嫌良くしておかないとかわいがってもらえないしぃ～」とか思ってたりして・・』（考えすぎ・・）と疑ってしまいます。その点猫はやる気がなければ呼んでも近づいてこない。でも逆に甘えてくる時はほんとに甘えているのだと信じられる。ふだん無愛想なぶんだけそんな時はどうにもかわいいもんです。ミスチルの曲で、　愛想なしの君が笑った♪～というのがありましたが、まさにその心境。そして私自身も無愛想で誤解されがち・・・猫に自分を見ているのかも・・・。　あぁ、このお題は話が尽きません。きっと続編をそのうち書くことになるでしょう。　もちろん犬も好きです。犬好きさん、日記なので大目に見てクダサイ・・・
#11　２才になりました♪　03.Mar.31 　　3月24日、麻呂くんはとうとう２才になりました。わーい！パチパチ♪ ここはひとつ、誕生日を記念して、初めて麻呂とご対面した時のエピソードを書いてみたいと思います。（１才の誕生日に書くべきダッタカモ・・・）飼ういきさつは＃１をご覧ください・・・。とうとう猫が我が家へやって来たとき私は、これが現実なのか？と思うほど動揺していました。連れてきた友達が帰ってしまうと、何をどうしてよいのやらわからず、麻呂と目が合うと引きつり笑いをするのがやっとでした。私がそんな調子なので、麻呂も部屋の隅の机の下にはいったまま何時間もでてきませんでした。そこには座布団がおいてあったので、その上にちょこんと貯金箱のように座っている姿がまるで殿のようだったのが、麻呂の名前の由来です。そうこうしている間に私が出かける時間になってしまったので、「ご、ご飯と水、ここに置いてあるから・・・」と、ぼそぼそ言い残して出て行きました。もし帰ってきた時、まだ貯金箱状態だったら、友達に返そうと思いつめて帰ってくると、えさも水も減っていて麻呂は眠っていました。「・・・ただいま。」と、さっきよりかは優しく話しかけることができ、ふたり暮らしがなんとか始まったのでした。 #12　どっちやねん　03.Apr.30 　ひとり暮らしの女と猫・・・とってもクールは響き・・でもその中身は結構騒々しいものです。私も麻呂に、やっぱりしゃべりかけてしまうのです。声に出して。そういえば麻呂に対して「どっちやねん！」とツッコミを入れてしまっていることがよくあります。　私が雑誌などを見ていると、テーブルの上に乗ってきて一緒に見るのですが、ふと気がつくと、麻呂の目線が私の頭上を通り越して天井の一角をじーっと見ている・・虫でもいるのか、もしや霊？！とおそるおそるその方向を見てみると、何もない。そして麻呂に目線を戻すと今度は反対側の天井をじーっ。・・どっちやねん・・とつぶやく瞬間です。　また、朝に私が身支度をしていると、時間がないのにベランダの窓の前に座りこみ、開けろと言わんばかりに顔だけこっちむけてミャ～ミャ～泣くので仕方なく出してやると、転がりまくってご満悦。でも私が網戸を閉めようとすると、慌てて戻ってきて網戸に顔をはさんで閉めるのを阻止してくる。入りたいのかと思って開けると、またベランダにて転がりまくり・・どっちやねん・・。そして、転がりながら「見て見てー♪」と言っている麻呂の声も聞こえてきそうです。
#13　エサ事情　03.May.31 　　新緑の頃になり、一番過ごしやすい季節です。猫もそうなのか、麿呂は順調な食欲と睡眠でもって少々（・・・ではない）太りぎみの兆しです。ドライフードを決まった量しか与えていないのに、やはり運動不足でしょうか。　ドライフーﾄﾞといえば本当にたくさんの種類がありますが、最初は、普通でいいやと「レギュラー」タイプを買っていました。しかしやはり飼い主の心をくすぐるいろいろな種類のフードがあるのです。　「レギュラー」の横には、レギュラーに毛玉の生成を抑える成分をプラスした「ヘアボールコントロール」が・・・そしてヘアボールコントロールの横には、さらにダイエット効果をプラスした「ヘアボールコントロールライト」が・・・。あぁ、どこまでいくやら、そのうち歯のケアやおいしさまで考えた「ヘアボールコントロールオーラルケアライトデリジャス」などができそうです。過保護はよくないと思いつつ、いつまでも健康でいてくれるのならと、ついついのせられそうです・・・。
		#14　他の猫　その１　03.Jur.30 麿呂日記に他の猫とは麿呂に怒られそうですが、麿呂を飼うようになったからかこそ考える出来事があります。よく見る光景ですが、先日家の近くの道路に猫が轢かれて死んでいました。ほとんど形はそのままで、出血もあまりありませんでした。車道の端だったので、そのまま一旦やり過ごしたのですが、マンションの廊下から見ていると、次々やってくる車に今にも踏まれそうだったので、よけてやりに戻りました。きれいなトラ模様のその猫は、死骸特有のずっしりした重さでしたが、持ち上げた時にふわっとおしっこが流れ出ました。確実に死んではいたけど、そこにはさっきまで“生”があったのだと、あたりまえのことをとてもリアルに実感した出来事でした。
#15　他の猫　その２　03.Jun.31 テレビや雑誌には、よく猫が出てきます。多芸な猫やめずらしい猫を見ても別になんとも思わないのですが、私がもっともジェラシ～の炎を燃やしてしまう（そんな必要もないんだケド･･･）もの、それはだっこされている猫です。そう、麿呂は大嫌い。仔猫のときからまともにだっこさせてくれません。それをでかい図体して飼い主の腕の中で丸くなっている猫を見ると、「私たちはふか～い愛情で結ばれてるんだもんネ～」と言っているように見えます。（被害妄想？）フンッ！と思いつつも横目で麿を見やり、おもむろにだっこしてみるのですが、必殺ネコパンチ＆足蹴りをくらい退陣･･･。つれない思いをしている今日この頃です。
#16　麿呂の効能　　03.Aug.31 部屋がきれいになった片付けておかないと壊されるから風邪をひかなくなった寝込むと世話をする人がいないからテレビを見なくなった磨呂のほうがおもしろいからあんまり落ち込まなくなった麿呂を見ていると細かいことが気にならなくなるから自分が見えてきた人にうまく愛情を表現できなかったとき・・・その贖罪で麿呂に優しくしているから
＃17　うなされて・・　　03.Sep.30 夢はよく見ますか？夢は本当に不思議です。心配事がそのまま夢に出て来たり、寝る前に見たものに影響されたりと、いろいろなパターンがありますが、トイレに行きたい時トイレを探している夢を見るのは、トイレに行きたいという体に起こっている現象を、脳に伝えようとする防衛反応なのでしょうか？そうだとしてもわざわざちゃんとストーリーがあったりするのは不思議ですね。先日見た夢は、外国の暗黒街で、黒ずくめのマフィアに腕をねじり上げられて悲鳴をあげているというものでした。あまりの痛さに目を覚ますと、麿呂の巨体が私の腕の上に乗っかていたのです！他にも、妊娠した私があまりのお腹の痛さに「こんなの10ヶ月も耐えられなーい！！」と叫んでいるものもありました。言うまでもありませんがお腹の上に乗っていたのです・・次はいったいどんなひどい目に遭うことやら・・その前に麿呂のダイエットするべきかな？
		＃18　ポジショニング　03.Oct.31 猫は本当に気配を感じさせない生物なので、ふとどこにいるのか分からなくなる時があります。でもそこは猫なりにこだわりのポジションがあるようです。前述しましたように、麿呂は相変わらず抱っこが嫌いなので、ひざの上に乗ってきたりすることはまずありません。ではいつもどこにいるかと見渡してみると…この原稿の下書きをしている現在、テーブルの下にいます。台所で食事を作っている時は食器棚の上に、ベランダで洗濯物を干している時は室外機の上、お風呂に入っている間は脱衣所に置いてある洗濯機の上…という風に、どうもつかず離れずが好きなようです。犬のように、「いつもそばにいたーい！」と言う感じでついてくるわけではないけれど、この、「振り向けば麿呂がいる」状態は、私にとっても心休まるポジショニングになりつつあります。 P.S でもなんで寝ているときは思いっきり上に乗ってくるのだ？？
＃19　猫本 03.Nov.31 読書の秋。昔から本は好きな方で、ジャンルを問わずいろいろ読んできましたが、一つのテーマや一人の作家にはまると、とことんそればかり読むタイプでした。そして今はやっぱり猫本…本屋へ行くと引き寄せられるように動物コーナーへ… そんな中で出会ったある本のなかに、猫というものをとてもとても詩的に、そして明確に表現している一節を見つけたので、紹介したいと思います。よく猫をテーマにしている佐野洋子さんの、『猫ばっか』に、作者の息子さんと猫の様子が出てくるのですが、「・・・叱られた息子が涙を猫の背中でふいた時、ああ、猫を飼ってよかったと心底思った・・・」というくだりがあります。これを読んだ時、猫という生き物の存在にあらためて魅了されました。心配そうにしたり涙を舐めてくれたりする訳ではないけれど、だまっていつもと変わらずそこにいて、全て承知しているような風貌は、あらゆることを受け止めてくれるような気さえしてきます。麿呂を通じて、今まで知らなかった動物の魅力を知ることができて、私も、麿呂を飼ってよかったと心底思う今日この頃です。
＃20 麿呂の看病 03.Dec.31 ついにやってしまいました…インフルエンザ。噂には聞いていたもののこんなに苦しいものとは。ただ処置が早かったため寝込んだのは３日で済みましたが、日頃の不摂生が祟ってか、腸炎と膀胱炎を併発するという悲惨な状態でした。夜中にあまりの苦しさに救急病院へ行き、点滴をしてもらって朝方帰ってきた日は、食べることもできず布団にくるまってうなっていました。いつも起きる時間になっても起きない時は、暴れて起こしにくる麿呂ですが、この日はさすがに何かを察知したのか、遠くからジーっと見ています。そしてうつらうつらしながら夕方になってしまい、洗面所に行くためになんとか起きたとき、麿呂は私の布団の横で目を閉じて座っていました。そしてエサを置いてあるところに行った時、本当に驚きました！麿呂は全くエサを食べていなっかたのです！いつもならとっくに空っぽになっている時間なのに・・・麿呂にこんな殊勝なところがあったのかとしばし呆然としてしまいました。そして私が洗面所から戻って薬を飲んでいると、ご飯を食べていると思って安心したのか、麿呂もおもむろにエサを食べ始めました。インフルエンザは辛かったけど、またひとつ動物の偉大さを知ることができる出来事になりました。
＃21 初めての引越し・転出編 04.JAN.31 1月末日にとうとう引越ししました！私は何度も引越ししているので、初めてというのは麿呂のことです。麿呂は体に似合わず気が小さいのでどうなることかと思っていましたが、案の定大変な引越しになりました。引っ越す日が近づいてきて部屋にダンボールが増えるにつれて、麿呂は徐々に不安になったようで落ち着かなくなってきました。それでも段々に積まれたダンボールを猫棚にして遊んだり、ふたの開いた箱を見つけてはかくれんぼしている様子を見ていると、「これから修羅場がやってくるとも知らずに・・・」と少しかわいそうにも思ったりしました。だって麿呂は以前にも書いたように、外に出ることを一番の恐怖と思っているのですから・・・そんな麿呂ちゃんの、かわいそうだけど笑ってしまう引越し当日の様子を、次回ご披露したいと思いマス♪
＃22 初めての引越し・当日編 04.Feb.29 この日は快晴で、申し分のない引越し日和でした。私は前日からひそかに計画していた通り、引越し業者の方たちが作業している間は邪魔にならないようお風呂場に麿呂を閉じ込めました。全ての荷物が運び出された後で、さっと麿呂を籠に入れて連れて行く計画です。お風呂に閉じ込められてしばらくは暴れていましたが、聞きなれない人の声や物々しい音に、異変を感じたようでそのうちおとなしくなりました。少し戸を開けて様子を見てみると・・・怯えきった顔で洗面シンクの中に収まっていました。トホホ・・（写真参照）そしてついに全ての荷物が運び出されたので、お風呂の戸を開け放した瞬間、しまったっっ！と思う間もなく、矢のような勢いで奥の部屋へ疾走して行きました！そう、麿呂はとても動揺している時は、決まって洋服ダンスの上にのぼるのでした・・・でももはやのぼるべき洋服ダンスは、ない。それどころか見なれた部屋の様子は一変している・・・麿呂の動揺はパニックへと変わり、何もない部屋の中をすごい勢いでぐるぐる走りつづけるのでした・・・
#23　初めての引越し・転入編 04.Mar.31 それでもようやくつかまえて、２人がかりで籠の中に押し込め、私は8年、麿呂は３年近く暮らした部屋を後にしました。ハイツの外まで出た時、麿呂は病院へ連れって行った時以来のあの「ウギャ～!△○×％！！」というような声を発し、さすがにかわいそうで一瞬、「引越しやめようか・・・」という思いが頭をよぎったほどでした。それでもどうにか新しい部屋に到着し、なにはさておき麿呂を開放してやろうと籠のふたを開けてあげたのに、出てきません。さっきはあんなに入るのを嫌がった籠が、今度は唯一の身の置き所となったようで、まるですねているかのように1日中籠から出てきませんでした。そして日も暮れ手伝ってくれていた両親も帰って、部屋に静寂が訪れたとき、ようやくあきらめたように、籠から出てきました。刺激しないように遠くから眺めていると、慣れないフローリングの感触を確かめるかのように、1歩1歩慎重に歩を進めながら部屋の探索を始めました。そんな麿呂を眺めながら、またここで２人の新しい生活が始まるのだなという思いにふけっていました。
		#24　猫かぶり 04.Apr.30 新居にもようやく落ち着いた頃、私はどうしてもしなければいけないことを、実行することにしました。それは麿呂の｢爪きり」です。小さい頃は、なんとか私が押さえつけて切っていたのですが、こうも巨体になると、とても押さえきれません・・誰かに手伝ってもらうにしても、麿呂の爪で怪我をする危険性大なのでそれもできず・・・だもんでこれはプロにということで、去勢以来の動物病院です。久々の外出、覚悟はしていたもののキャリーバックに入れるのに一苦労、殺されでもするかのように暴れまくり、私は麿呂の爪と歯で流血の惨事・・・どうにか詰め込み、疲れ果てて病院にたどり着きました。そして獣医さんには前もって、「暴れると思います」と申告し、爪きりを始めてもらいました。さぞや暴れるっと思ったのに、なんと麿呂は診察台にちんとお座りして、先生が爪を一本ずつ切るのをじーっと見ているのです！「お利口さんじゃないですか～」と先生に言われ、うれしい様な、くやしいような気分です。終わったら、キャリーバックに自分から入る始末。結局痛い思いをしたのは私だけ・・・猫かぶりとはよく言ったもんだと関心しつつ帰路に着きました。

つれづれ麻呂日記 Turedure MARO Nikki

つれづれ麻呂日記
Turedure　MARO　Nikki