Red Hat Linux 6.1 インストールメモ

Redhat Linux 6.1 日本語版を買ったので、久々の Linux ライフを紹介。
1999.11.25 初版 Tatsuo Baba

  • 1999.11.16(Tue)
    Redhat Linux 6.1 日本語版が最近でたということで、秋葉原Laoxコンピュータ館に 出かけた。1階の書籍コーナでしばし立ち読み。ルータやOCN関係の本を探したのだが、 あまりいいのがないので買わなかった。立ち読みも疲れたので、 Linux本の脇にワゴンに積んであったRedHatのパッケージをやおらつかんでレジへ。 税込みで10051円。ポケットマネーから出したので領収書はもらわずにとっとと店を出た。

    その晩、夕食の席で秋葉原まで行って何を買ってきたのと聞かれ、RedHat の箱をテーブルにのせ、 家族に報告。今度、家でサーバとして動かす OS だと説明したが、サーバってなに、 と聞かれ、面倒なのでさっさと話題を打ち切る。 思えば、夕食時に家族にRedHat のパッケージを見せて解説を試みる人は、 Linux界広しといえども私一人であろう。 Windows でメールとチャットができればいい連中(私の家族のことね)にとって、Linux は遠い世界の 全く関係のないお話なのであった。
  • 1999.11.17(Wed)
    会社に捨て置かれた FMV590T2(富士通) に インストールすることにする。マシンの仕様は、次のとおり。
    CPU/クロック                 Intel Pentium / 90MHz
    ハードディスクドライブ        IDE  (850MB)  W.D.  Caviar2850
    システムメモリ                32 MB
    バスタイプ/スロット数        ISA[3] ISA/PCI[1] PCI[2]
    ビデオアダプタ                Weitek   Power 9100
    ネットワークカード            FMV-181 (富士通製)
    
    Linuxインストールは、3年くらい前にSlackware でちょっとやっただけで 不安であった。しかし、RedHat Linux 6.1 日本語版のインストールは、マニュアルを読む限り、 非常に簡単であるらしい。 6.1 では、インストール時に次のようにタイプを選択するようになっている。 一応、今回の目的は、study と部門のWWWサーバとして使うことなので サーバタイプを選択した。GNOME/KDE って全く知らないし、 X Window モードでのインストールを試みたけど画面が白く凍った。 結局、text モードでインストールした。
    ところが肝心のネットワークカードを認識してくれないようで、 ネットワークの設定という画面が現れない。 何回もインストールを繰り返したがダメで、今日はあきらめて帰ることにする。すごすご。
  • 1999.11.18(Wed)
    製品をレジストしようと パッケージに書いてある www.jp.redhat.com へ行くと サーバ不調でレジストできないと書いてある。 おまけに正しい URL は、www.redhat.com/jp である。まあいいが。

    FMV-181 カードはくさっていると判断し、別のネットワークカードを探すことにする。 会社の若い人に頼んで、これまたほってあるマシンから今度は、 3com etherlink IIIカードを取ってきて指してもらう。 だが、結局は同じで認識されない。 とりあえずネットワークの設定は、インストーラの中ではできずに、 インストールは終わった。
    こうなればネットワークの設定を自前でやるしかなく、 Web を練り歩いて調べた。 ネットワークカードを2枚指すにはという記事を参考にした。
    /etc/lilo.conf ファイルに次の行を追加。
    append="ether=0,0,eth0"
    
    この最初の 0 は、IRQ で 次が I/Oアドレス。0 だと自動認識するらしい。
    わかっている場合は、次のように書くという。
    append="ether=10,0x300,eth0"
    もっともこのappend追加は、ドライバがモジュールベースになっているので
    不要であるらしい。
    
    実際に必要なのは、カーネルにモジュールをロードさせる次の方法である。
    /etc/conf.modules ファイルに次の行を追加。
    alias eth0 3c509
    
    3c509 というのは3com etherlink III用のドライバモジュールの名前。
    こうするとドライバがロードされてカードを認識してくれる。
    ドライバは、次のディレクトリからロードされる。
    
    $ ls /lib/modules/2.2.12-32/net
    3c501.o       cs89x0.o    ewrk3.o         ni5010.o       slhc.o
    3c503.o       de4x5.o     fmv18x.o        ni52.o         slip.o
    3c505.o       de600.o     hostess_sv11.o  ni65.o         smc-ultra.o
    3c507.o       de620.o     hp-plus.o       olympic.o      smc-ultra32.o
    3c509.o       depca.o     hp.o            pcnet32.o      smc9194.o
    3c515.o       dgrs.o      hp100.o         plip.o         strip.o
    3c59x.o       dlci.o      ibmtr.o         ppp.o          syncppp.o
    3c90x.o       dmfe.o      ipddp.o         ppp_deflate.o  tlan.o
    82596.o       dummy.o     ircomm.o        rcpci.o        tulip.o
    8390.o        e2100.o     irda.o          rtl8139.o      via-rhine.o
    ac3200.o      eepro.o     irda_deflate.o  sb1000.o       wanpipe.o
    acenic.o      eepro100.o  irlan.o         sbni.o         wavelan.o
    arlan-proc.o  eexpress.o  lance.o         sdla.o         wd.o
    arlan.o       epic100.o   lne390.o        sdladrv.o      yellowfin.o
    at1700.o      eql.o       ltpc.o          sealevel.o     z85230.o
    bsd_comp.o    es3210.o    ne.o            shaper.o
    cops.o        eth16i.o    ne2k-pci.o      sis900.o
    cosa.o        ethertap.o  ne3210.o        sktr.o
    
    
    このファイルリストの中に、FMV-181 用の fmv18x ドライバもあるのでカードを交換しなくても
    よかったのであろう。でもまあFMV-181を指し直すのも面倒なので。
    
    
    イーサポートネットカードについて詳しくは、次のLinux Ethernet-Howto を参照のこと。
    http://www.linux.or.jp/JF/JFdocs/Ethernet-HOWTO.html
    
    linuxconf コマンドで、DHCP でIP アドレスなどを設定して reboot したら
    やっと認識してくれた。めでたしめでたし。
    
    
    $ ifconfig -a
    eth0      Link encap:Ethernet  HWaddr xx:xx:xx:xx:xx:xx
              inet addr:xx.xx.xx.xx  Bcast:10.255.255.255  Mask:255.0.0.0
              UP BROADCAST RUNNING MULTICAST  MTU:1500  Metric:1
              RX packets:31971 errors:6 dropped:0 overruns:0 frame:6
              TX packets:774 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0
              collisions:0 txqueuelen:100
              Interrupt:10 Base address:0x300
    
    lo        Link encap:Local Loopback
              inet addr:127.0.0.1  Mask:255.0.0.0
              UP LOOPBACK RUNNING  MTU:3924  Metric:1
              RX packets:0 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0
              TX packets:0 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0
              collisions:0 txqueuelen:0
    
    lsmod コマンドでロードしているモジュールをチェック。いいようだ。
    
    $ lsmod
    Module                  Size  Used by
    3c509                   5812   1  (autoclean)
    $
    
    次のファイルにネットワークカードの定義が入るらしい。
    
    $ cat /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0
    DEVICE="eth0"
    BOOTPROTO="none"
    IPADDR="xx.xx.xx.xx"
    NETMASK="255.0.0.0"
    HOSTNAME=xxxxxxxxxxxxx
    DOMAIN=xxxxxxxxxx
    ONBOOT="yes"
    IPXNETNUM_802_2=""
    IPXPRIMARY_802_2="no"
    IPXACTIVE_802_2="no"
    IPXNETNUM_802_3=""
    IPXPRIMARY_802_3="no"
    IPXACTIVE_802_3="no"
    IPXNETNUM_ETHERII=""
    IPXPRIMARY_ETHERII="no"
    IPXACTIVE_ETHERII="no"
    IPXNETNUM_SNAP=""
    IPXPRIMARY_SNAP="no"
    IPXACTIVE_SNAP="no"
    $
    
    
  • 1999.11.19(Thu)
    Static なIPアドレスとホスト名をもらったので linuxconf で設定し直す。
  • 1999.11.22(Mon)
    bregexp のUNIX 版という話がResponse Center であったので、早速ライブラリを 作り始める。
  • 1999.11.24(Wed)
    一応、bregexp ライブラリ 1.0 完成したので公開。

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