阿蘇リレーマラソン

『全国吉井サミット飛脚便』の時、大変お世話になった長崎吉井町陸上部とは、その後も親睦会などを開いて交流を深めています。その親睦会で、長崎吉井町の飛脚便の基となった『阿蘇リレーマラソン』を毎年やっていることを知り、昨年はそれに参加させてもらいました。そして今年は、『長崎、福岡吉井町友好阿蘇リレーマラソン』と題し、それぞれの町からスタートし、阿蘇で合流する事になりました。

平成11年7月16日20時より吉井町中央公民館グラウンドにおきまして、町長たちより激励会を開いて頂き、20時20分予定より10分早くスタートしました。スタートは高橋 浩、伴走は中村稔がマウンテンバイクで行いました。走者は中継後に伴走へと代わりマウンテンバイクでクールダウンしながら、走者の足もとを照らす方法でリレーしていきました。これなら真っ暗な山道も、交通量の多い国道も安心して走れ、交通の妨げにもなりません。4区 高瀬

4区まで何事もおきず、順調に進んでいました。5区は中継後長いトンネルがありランナーはトンネルとは別の人道を走って行きました。伴走の高瀬も、タオルと水をもらいマウンテンで追いかけました。車はトンネルを抜けランナーを確認し、先回りして写真を撮ったりしていましたが、マウンテンの伴走がついていません。あわてて次の中継所に次走者をおろし、高瀬を探しに行きました。パンクか、事故か・・・しまった、チューブを持ってくるのを忘れた・・・そのとき自転車が迷走しているのが見えました。パンクではなさそうだ。話を聞いてみると、ランナーがトンネルを走っていったのと勘違いして、先行したんじゃないかと思いUターンして探していたそうで、ランナーは遙か前を走っていることを告げ、中継地点に急ぎました。最初のハプニングでした。

13区権藤 7区日田のバイパスで2回目のハプニング発生。
待機中のサポートカーにパッシングして横付けする車がありました。なんと、去年参加の坂本さんで、今年は用事ができ参加できないので差し入れを持って、日田まで応援に来てくれました。ありがとうございました。来年はまたいっしょに走りましょう。


 10区と16区では距離のハプニング。予定より、極端に少ない距離しかなく、大当たり区間となりました。ラッキー!下見無しで、地図だけで計画を立てたものだから、こんな事があってもおかしくはないし、区間表を作ってくれた高瀬をだれもけなしたりはしなかったよね。20日に結婚式を控えているのに無理させました。

杖立中継所でサポートカーと 18区から本格的な登りに入る。19区ではマウンテンの伴走がランナーまでなかなか追いつけずサポートカーより罵声がいや激励がとぶけど、中継した瞬間からすごい登りだったから許してね。決して手、いや足を抜いたわけではありません。へろへろだっただけです。

22区よりミルクロードに入る。雨が少し落ちてきて、気温もぐっと下がり肌寒くなりました。昼間なら景色のいい所なんですが、真っ暗で何もないところなのでマウンテンのライトの明かりだけでは寂しくなってきます。なるべく車のライトで照らして明るくしていましたが、ガスも出てきて視界も30メートルぐらいになりました。未知との遭遇の1シーンみたいなロケーションで、ビデオやカメラの出番となりました。真夜中なので通行している車もなく、広域農道に入り大津を目指しました。

 26区27区もすごい登りだということで走り出して33区高橋と久保川さんみると、これがすっごい下り坂で、止まることのできないくらいの坂でした。ペースとしては転げ落ちている状態で、ゆっくり走ることのできない区間でした。ガスもはれて、気温も上がってきました。30区も3qの予定が1qしかなく大当たり区間となりました。道の駅大津に着いたのが予定より1時間以上も早い、午前3時半で、長崎チームとの合流時間は7時半なので、食事と仮眠をとるようにしました。ところが車の中では狭くて、手足がのばせないのと、暑いので、外で横になりました。でも、他の車の音がうるさくてなかなか眠れませんでした。7時頃、長崎チームより連絡があり1時間ほど遅れているとのこと、中村はしびれを切らしマウンテンバイクで迎えに行ってしまいました。ところがコースを間違い、あわてて戻ってくることになりました。30qの朝練だったと本人は言っています。31区中村と坂口さん36区高瀬 伴走古賀
 8時30分、長崎チームと合流し、走り出しました。それぞれの中継点で交代しながら、1年ぶりの再会に話しながら併走となりました。ここからは一人ではなく、二人、三人の走りとなりまた、応援も増えてにぎやかになりまし山頂で長崎チームといっしょにた。ところが、34区からの本格的な阿蘇の登りに話す余裕など無くなって、ついていくのが精一杯となりました。練習不足の私などは、ディスクブレーキとなり迷惑をかけてしまいました。
 伴走のマウンテンバイクも汗びっしょりで上っていきました。山頂が見えてくるとみんな車から降りて走り出しました。スキー場からは全員の走りとなり待望のゴールとなりました。
長崎チームは、206.2q、福岡チームは120.76qを中継し走り抜いてのゴールです。
 山頂でいっしょに写真を撮って健闘をたたえ合い、宿舎に向かい汗を流し、仮眠を取って、大宴会となりました。いっしょに走ったもの同士、やり遂げた充実感と、何事もなく無事終えた安堵感でいっぱいとなり、時を忘れて遅くまで飲み、語らいました。翌朝、来年も阿蘇の山頂で会うことを約束して帰路につきました。
 最後にお世話いただいた長崎吉井陸上部の皆さん、役場の森さん、北川さんありがとうございました。


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