アストロフィツム属(有星類)

 アストロフィツムとは「星がある」の意味で、肌に白い粉を吹き付けたようになっているのがこのグループの特徴です。人気のあるサボテンで、写真の「兜」や五角形でスターフルーツのような形をしたランポウ玉、他に、大型に育つ般若、等があります。

 
兜


学名:Astrophytum asterias


 人気の種類で、大変高価に扱われるものもあります。10万円以上するものを見たこともあります。価格の決め手は星の数と大きさで、地肌が見え方が少ないものほど高価に扱われるようです。高価なものでは殆ど地肌が見えないものもあります。

 で、性質ですが、寒さにも強く、よく日光に当てれば初夏から秋にかけて次々と薄黄色の花を咲かせます。雄しべも雌しべも薄黄色ですが、花びらの根元の朱色が全体を引き締めた感じにしています。直径は約5cm。株の大きさに関係なくほぼこの大きさの花を咲かせますので、特に株が小さいときには存在感があります。

 先ほどよく日光に当てる、と申しましたが、強光線は嫌うようで、特に夏場は日焼けをおこし易いようです。原産地では雨期以外はほとんど地中に潜るようにしていますので、初夏から初秋までは30~50%の遮光をした方が良いと思います。
 水やりは、やや少な目の方が良いようです。

 直径5cmくらいから花を付け始め、直径10cmくらいまで大きくなります。

 
碧瑠璃鸞鳳玉

碧瑠璃鸞鳳玉
学名:Astrophytum myriostigma
v.nudum
碧瑠璃鸞鳳(ランポー)玉
 これも大変人気の種類です。碧瑠璃鸞鳳玉は鸞鳳玉の変種で、白い斑点がありません。☆型(5稜)が基本形ですが、突然変異による4稜のもの、或いは3稜のものもあり、これらも人気です。鸞鳳玉においてもやはり地肌が見え方が少ないものほど高価に扱われるようです。
 さて、この碧瑠璃鸞鳳玉ですが、灰緑色の肌をしており、あまり派手さはありませんが、いぶし銀の風合いがあります。花は薄黄色で花付きも良く、夏から初秋にかけて花を次々と開花させます。というか、成長している期間はどんどん蕾が上がってきます。冬場にはいると成長を止め、休眠期に入りますが、この時に蕾を落とすことなくそのまま保持して翌年成長を開始した後に開花させるようです。花の直径は4.5cmくらいです。また、右下の写真に示すように蕾に黒い▲の模様があります。これは萼の端が黒くなっているものです。蕾も開花の2~3日前になりますと薄黄色になってきますのでこの対称が面白いところです。

碧瑠璃鸞鳳玉の蕾。黒い三角の模様が印象的。
 で、性質ですが、寒さにも強く、遮光をした日光によく当てます。強光線は嫌うようで、特に夏場は日焼けをおこすようです(このあたりはと同じです)。
 水やりですが、地下に太い地下茎をもっておりますのでやや少な目の方が良いようです。植え替えは、初夏の陽気になると成長を始めるようですので4月下旬迄には植え替えを済ませることをお勧めします。



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