接ぎおろし株か

接ぎおろし株とは

  接ぎおろし株とは、接ぎ木で育てた後、台木を1~2cm程度に短く切って挿し木したものを言います。速く大きくなるメリットがありますので業者間でよく用いられる手法です。

なぜ普通の株の方がいいの?

  それは普通に育てた株の方が丈夫だからです。

  接ぎおろし株とは、上記のとおり促成栽培の株です。まぁ言って見れば“モヤシ”的な状態とも言えます。実際にそこまでひどいものではありませんが、やや“水膨れ状態”と言って良いかと思います。このため、種類によっては間延びした株や、病害虫に弱い株が見られます。
  特に、三角柱というサボテンに接ぎ木したのもは、三角柱の性質上、何年か経つと台木の部分が必ず腐ってしまいます。この時に株本体の方にばい菌が入り易くなるらしく、何年か栽培していると株が駄目になってしまう(要するに枯れてしまう)ことが散見されます。
  通常栽培の株でも何年か栽培しているとこのようなことがありますが、接ぎおろし株の方が圧倒的に確率が高いようです。

  通常栽培の株との大きな違いとしては、病気にかかったり、気候の不順で形が崩れるなどの理由で挿し木をした場合の発根率の違いで、接ぎおろし株ではなかなかうまく発根しないようです。

  ただ、成長は速めですし、通常栽培の株より花付きも良いので、また、そのうち駄目になる、といっても何年も先のことですし、通常接ぎおろし株は価格も安いので、それ程神経質になる程のことではないといえます。
  ですから、一般の方は勿論のこと、特に花を主に楽しみたい、という方には逆にお薦めできるといえます。

接ぎおろし株の見分け方

  これはお店の人に尋ねても分からないかも知れませんが、簡単な見分け方としては、同じ種類でありながら「大きいのに安い」場合は大概接ぎおろし株です。
  当然、植え替えをするとすぐに分かりますが、やっぱり購入前に知っておきたいところです。

ご留意点
  上記のように、“接ぎおろし株よりも通常栽培の株の方が良い”というのは、あくまでも普通の(つまり、元々丈夫な)種類についてです。根の弱い種類、例えば、ウタヒア属の天狼(てんろう)や、トウメヤ属の月の童子というサボテンは接ぎ木以外では育成困難と言われおり、“通常栽培の株の方が絶対良い”というわけではありません。


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