デジカメ水中写真 補正教室〜1                

 この夏、皆さんもたくさんの水中写真を撮って楽しまれたと思います。
 仕上がりを見ていかがでしょう?。実際の見た目の色に仕上がっていますか?。
 潜っていた時に見た実際の色と比べて、デジカメの場合カメラの機種にもよりますが、概ね緑かかった写真になってしまいますね。原因は水中での光の伝わり方やカメラ側のCCDの特性にあるようです。
 感動を再現するために、自分の見た色に修正しましょう。

 幸い、デジタルデータというのはいろいろと修正がしやすく、一見見えていないようなものまでも引き出すことが出来ます。フィルムで撮った写真ですら、一旦スキャナで取り込んで修正すると人間の目では判別出来なかったような隠れていた映像を引き出すことも出来ちゃいます。

 写真を補正するメニューの数ある中で、基本的で効果の十分ある機能を解説してきます。是非試してみてください。

 注意点が一つ!
 何度もやり直しがきくのでどんどんトライして欲しいのですが、撮影したオリジナルのデータだけは決して上書き保存しないように気をつけましょう。必ず一度コピーを保存してから、コピーしたものを調整しましょう。

1.レベル補正を活用しよう。
 
 補正というと普通は明るさや彩度、コントラストと思いつくのが普通ですが、この世界では実は「レベル補正」が最も基本的な補正操作になります。感をつかむのに少し経験が必要ですが、これ一つでほとんどの写真がイメージ通りに直ります。どんな写真でもまず一番最初にやってみましょう。
 ほとんどのレタッチソフトに「レベル補正」機能は付いていると思います。ここではフォトショップのバージョン6を例に説明しますが、操作方法はどのソフトもだいたい同じです。
元の映像です。

鮮やかな水中の世界もこんな色で撮れてしまうことが多いと思います。
でも大丈夫!
まずは「自動レベル補正」を試してみましょう。
おっと、一発でかなりよくなりました。
これで完成!・・・かも。

(一般的にはちょっと補正しすぎって感じになりやすいです。)
では「元に戻す」や「一段階戻る」で解除して、手動でやりなおしてみましょう。
メニューは「レベル補正」です。
グラフが出てきました。
これはこの画像の明るさの階調ごとのデータの量を表しています。
チャンネルのRGB(レッド、グリーン、ブルー)のメニューでは、総合的な明るさ分布が示されます。
真っ白が一番明るく、真っ黒が一番暗い色で最も右が真っ白、左が真っ黒という感じです。

たとえばグレー単色の映像をレベル補正で見てみると、こんな感じで一カ所に集まって表示されます。
続いてチャンネルのプルダウンメニューから、レッドを選んでみてみましょう。
また違った分布になったと思います。
かなり左側に偏っていますね。
今度はグリーンです。
これは右に偏っています。
最後にブルーです。
これは中心に偏っています。
以上、4つの要素をそれぞれ調整していきます。一般的な写真と比べて水中写真は非常に偏った分布が表示されることが多いです。これを自然な階調に直してあげることで、見た目に近づけるわけです。
基本的な操作方法は、この左右の三角をマウスでスライドさせるだけ。
基本的にはデータのある部分と無い部分の境に持っていきます。
こうすることでこの色についての階調をのびのびと表現させます。(もともと階調が乏しいものを無理矢理広げるとおかしな結果になりますので写真によっては程々に)
さらに真ん中の三角も必要に応じて修正します。

この画像の場合、RGBは比較的広く使われているので、右側の三角を少しだけ左に。ちょうどすそ野の端に合わせます。
レッドはかなり右が空いていたので、右の三角をすそ野の端までグッと寄せます。
するとこんな画像になります。
色が出てきましたね。
続いてグリーンを補正します。
ぐっと鮮やかになってきました。
つづいてブルーです。
左右からすそ野に向かって三角を移動させてみます。

レッド、グリーン、ブルーの3色を個別に修正している時はどうしても色が偏りますが、3色はお互い補完し合うので全部修正し終わると結果が見えてきます。何度も順繰り、少しずつ修正するのが良いと思います。
自然な色が出てきました。

さて、いかがでしょう?。グリーン一色だった写真から、多彩な色を引き出すことが出来ました。

ちなみに補正後のレッドをもう一度みてみると、櫛状にデータが飛びますが、広い階調で表現されていることがわかります。
もともと狭いデータを引き伸ばすのでこんな感じになるわけです。

レベル補正は階調を引き延ばすことでそれぞれのチャンネルの要素の表現を豊かにするものです。
これを行うとほとんどの写真が鮮やかになります。
でも霧で霞んだ写真までもが晴れた時みたいになるのでそれなりに加減してください。
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