4月便り -連翹の花咲く里や……風光るー

 九州では、遅咲きの桜も散り、海棠や花水木の花が咲いています。皐月もちらほらと咲き始めました。お元気にお過ごしのことと思います。
 東日本大震災の瓦礫も片付かず、原発事故の放射龍の除染も中々進まないようです。福島原発の周辺の町村では、何時帰れるか分かりません。民主党は「脱原発」を宣言したのに、大飯原発を早急に再稼働しようとしています。まずは、「無原発」にしていくことを明確に示し、半分以上の原発を廃炉へと準備をさせるべきです。
 また、発電事業と送電事業を分離して、再生可能な自然エネルギー発電を促進していくべきです。どうしても足りない分は、新型で地盤もしっかりしている原発を一時的に再稼働させるべきだと思われます。地震や津波の多発するプレートの上にある日本は、ドイツのように原発発電から手を引くべきだと、芹沢先生もおっしゃるように私には思われます。
 前回は、沖掲から伊仲誠保さんが読書会に参加してくれまして活気づき、昼食を共にして懇話することが出来ました。テキストは紀行文「ヨーロッパ便り」を読み語りました。戦後に「世界ペン大会」に出席した旅の所感が実感的に知られます。
 今回は、再び短編小説を読み語りたいと思います。都合をつけましてお出掛け下さい。芹沢文学に関心のある方をお誘い下さい。新会員を歓迎いたします。

日時 5月13日(日) 10:00~12:00
会場 大分県立図書館 研修室No4
お問い合わせください TEL お問い合わせください
テキスト [1]芹沢光冶良先生のお話(カセットテープ)]10:00~10:20
昭和57(1982)年11月21日の文芸講演会の芹沢光治良先生の講演「神について」の
 続きを聴きます。最晩年の連作を創作している頃のものです。

[2]芹沢文学読書会 IO:20~12:00 担当・司会 小串信正
 ○テキスト:短編小説「後姿」つる子 「真珠」節子
  二作品とも、5月25日の大空襲  の体験をもとにして書かれています。
  初出:「後姿」は昭和21年5月号くモダン日本>に発表
  「真珠」は昭和21年6月号<婦人文庫>に発表。*戦後すぐに書かれた作品です。
  初刊:「後姿」は昭和22年10月15南北書園発行『パリの揺寵』に収録、
  「真珠」は昭和21年12月20文化書院発行『愛情』に収録された。
  再版:『芹沢光治良文学館10』平成9年4月10日新潮社発行に採録。
 読書会でも部分的には読みますが、家で読んで来て下さい。
 *このテキストは、書店から新潮杜に注文すれば入手出釆ると思います。

◎同封資料:復刊された『巴里に死す』の
 ①書評「世界の文学の舞台で評判に」勝呂奏(桜美林大学准教授)
  静岡新聞平成24年2月20日。
 ②コラム「言いたいほうだい」
『巴里に死す』復刊」和田安弘(沼津芹沢文学愛好会代表)。
 *勉誠出版から『巴里に死す』が復刊されました。
  [資料提供 芹沢文学愛好会鈴木春雄氏]
司会 小串信正
参加費 お問い合わせください
連絡先 小串信正  メール (お問い合わせはこちらまで)
リンク
その他 =次回は、奇数月の第2日曜日の7月8日(日)の予定です=


芹沢文学大分友の会 ふじ  会報 No89
                          20 12 (平成24)年 4月22日
                               文責 小串信正
☆第94回・芹沢文学読書会の報告

 第94回の「芹沢文学読書会」を3月11日(日)の午前10時から県立図書館の研修室
No4で開きました。芹沢光治良先生の講演録音テープ1ま、昭和57(1982)年ll月21日の
芹沢文学愛好会の芹沢光治良先生の文芸講演「神について」の続きを聴きました。
今回の読書会に、会員になっていただいている沖縄の伊仲誠保さんが参加してくれました。福岡での仕事の翌日に、大分の芹沢文学読書会に参加していただきました。もう何回も、沖縄から大分の読書会に参加いただいていましたが、会員みな活気づけられています。最近の情報としては、勉誠出版から『巴里に死す』が単行本として復刊されたことを紹介しました。一括して注文し、いつかテキストにしたいと思います。
今回のテキストは、新潮社発行『芹沢光治良文学館11』の紀行文「ヨーロッパ便り-娘たちへ贈る」を読み語りました。この紀行文は、戦後の昭和26(1951)年に日本ペンクラブの代表として、スイスのローザンヌで行われた「世界ペン大会」に参加して、スイス・フランス・イタリアなどに滞在した体験を娘たちに書き送る形式のものです。
 雑誌<婦人公論>に昭和26年9月から12月まで4回で連載されたのです。往路に、飛行機の故障でイエルサレムに寄りイエスの事績を訪ねました。フランスのビザが中々出してもらえませんでした。スィスでは、ジュネーブや結核闘病したレーザンも訪ねました。パリではプルボン宮・ミュッセの家・ログン博物館などを訪ねたこと、ローマではサンピエトロ聖堂のことなどが書かれています。戦前と戦後の変化にっいて語り、「イギリスはじめイタリーまで、西欧の譜国は、この二十年間に、不幸な戦争はあったが、やはり一歩も二歩も人間の開放へと巨大に歩いたことを感じます。西欧の文化の伝統が向う方向に、想像しなかったほど前進したことを感じます。」と書かれています。この旅行について書いた文を集め、『ヨーロッパの表情』と題して、昭和27年2月20日に中央公論社から出版しています。中編小説「再び『ブルジョア』の日に」や長編小説『新しいパリ』『巴里夫人』などの作品も書かれました。
 読書会のあと、伊仲さんを歓迎して、県立図書館の食堂でランチを食べながら懇話の時を持ちました。沖縄にも芹沢文学の愛読者が増えていくことを願っています。
 次回の読書会では、東京の大空襲で被災した体験を創作した二作品「後姿」と「真珠」を読み語ります。どうぞ、都合をつけて御参加下さい。

☆沼津市芹沢光治良記念館の展示と講演
 沼津市我入道の「芹沢光冶良記念館」で、企画展「作家への道展」が昨年の12月20日から5月31日まで開催されています。また、同館主催の文学講演会『人間の運命』の舞台」(渡部芳紀中央大学名誉教授)が6月16'日に沼津市立図書館で行われます。

☆<芹沢文学案内No54>短編集『忘れがたき日々に』
 芹沢光治良氏は、日本ペンクラブ会長として昭和47(1972)年11月に「日本文化研究国際会議」を京都で開催しました。その準備のために一年半も創作が出来ませんでしたので、これまで雑誌に発表したが単行本に収録していない作品三十篇の中から九篇を選んで短編集『忘れがたき日々に』を新潮社から昭和48年2月10日に発行しました。
 「芹沢光冶良創作集」の副題が付けられ、「あとがき」も収録されています。帯に「人生の苦悩と真実を綴る珠玉短編集」と書かれています、。現在では勿論絶版です。
 「昼火事」「候補者の妻」「落葉の声」「死の影」「おかしな結婚」「ボストンバッグ」「非現象の世界」「死者との対話」「秋扇」の九篇ですが、短編小説の代表作である「落葉の声」や「死者との対話」が、それまで短編集に収録されていなかったことを不思儀に思います。新潮杜版『芹沢光治嵐文学館10』(短篇集)には、「候補者の妻」「落葉の声」「死者との対話」「秋扁」の四篇が収録されています。

▲ページTOPに戻る