2013年 5月 3日 (金)

  論理が伝わる 世界標準の「書く技術」 ―パラグラフ・ライティング入門―
 本書は、論理的な文章を書くためのテクニック・「パラグラフ・ライティング」の入門書です。パラグラフ・ライティングは欧米では一般的な技術のようですが、日本でまとまって紹介されるのは本書が初めてではないでしょうか。企画書や調査書などで、なぜ自分の思考のロジックをうまく伝えられないのか、目からうろこのポイントが多々ありました。これからの公用文を考えるうえでも、ぜひ一読をお勧めしたいと思います。

 日本語の「段落」と異なり、パラグラフには明確なルールがあります。
 
  ・一つのパラグラフには一つのトピックしか書かない。
  ・要約文から始める。

さらに、パーツ化されたパラグラフを論理的に接続して文書を構成していくと、ロジックの構成が明確になり、飛ばし読みしても理解しやすい文書ができあがるというわけです。

 パラグラフ・ライティングのルールは単純ですが、身に付けるための早道は実例をたくさん読んで、自分でも書いてみることのようです。本書では、改善前と改善後の文章を多数掲載して解説しています。自分だったらどう書き換えるかを考える、ワークブックとしても活用できるでしょう。

 読後に感じたのは、なぜ日本では、このような書く技術が中学・高校で叩き込まれていないのか、ということです。文学作品を中心とした読書感想作文に終始する国語教育は、グルーバル化に直面した日本にとって大きな問題だと感じました。
 

論理が伝わる 世界標準の「書く技術」 (ブルーバックス)  
倉島 保美
講談社
2012-11-21
¥ 924
ISBN: 4062577933
Amazonで詳細確認