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船のお仕事

皆様からご提供いただいた船のお仕事全般に関する情報・アドバイス・体験談などをまとめました。

クルーズコーディネーターさんのお話| 船員さんを目指すには| 船のお仕事についてのアドバイス| 船のお仕事についてのアドバイス2| 船のお仕事についてのアドバイス3| 外国船のお仕事リンク やっぱり英語力?

クルーズコーディネーターさんのお話


◆船で働いてみたい。という方は多いようですが、船のお仕事をしていらっしゃる方々は、どんなきっかけでこのお仕事に就かれたのでしょうか?
船会社・旅行会社の方などは別として、偶然という面も大きいようです。

◆先日、外国船の船上で、日本人船客のお世話をするクルーズコーディネーターさんとしてのみならず、クルーズ雑誌に記事を書くなど大活躍していらっしゃるアヤコ・ヨシダ・ノトンさんに、この職業に就くまでのきっかけを伺うことができたので、そのお話を書かせて頂きます。

◆アヤコさんは、とても爽やかで笑顔のチャーミングな女性。
流暢な美しい英語で仕事をこなされている様子を拝見すると帰国子女の方かな?と思ってしまいますが、驚くことに、日本の普通の学校教育で英語を身に付けられたそうです。
が、やはり学生時代から英語は非常に堪能で、英語弁論大会等では全国大会に進出されるほど得意科目だったとか。
将来は外交官になる事を夢見ていたアヤコさんですが、受験の関係で、もう一つ興味のあった分野(全く違った分野なのでびっくり!)に進む事にされたそうです。
そして、その分野で活躍されながらも、どうしても「英語を活かした職業に就きたい」という夢をあきらめきれず、偶然、英字新聞で見付けたQE2(クィーンエリザベス2世号)の募集広告に応募。
面接試験に合格されて、なんと、30代前半に、ご家族の反対を押し切って、QE2のクルーに転職されたそうです。
その時は、QE2が、日本で長期間ホテルシップとして話題になった時だったらしく、「日英の両語が堪能な人」を募集。お仕事は日本人船客のお世話することだったようです。
その後、やはり船で働いていらしたイギリス人男性と職場結婚。現在はイギリスにお住まいです。

◆そして、今、QE2での経験を活かして、数々の外国船・・・QE2、オリアナ、プリンセスクルーズなど・・・で、日本人船客の人数がある程度多い時に乗船されてお世話をするお仕事や、雑誌に船の紹介記事を書くお仕事などをされています。
飛鳥に乗船されていた事もあるそうです。

◆船でのお仕事ぶりを拝見すると、華やかなドレスに身を包み、晴れやかな笑顔で接客されている姿は、一見優雅に見えて、実にハードなお仕事だと思いました。(まるで白鳥!?)
午前中はレセプションを開設して日本人船客の相談に応対、昼・夜も何くれとなく気を配りつつ、パーティーのホステス、お食事のお相手、イベントのお付き合いをこなし、その合い間に、食事のメニューの翻訳、毎日の船内新聞の日本語版を作るなどのお仕事。
一応、時間が決まっているといっても、実際は、四六時中キャビンに緊急の相談の電話が舞い込み、プライベートなどあってないようなものだと思います。
好きでなければ出来ない、大変なお仕事だと思いました。
船でのお仕事を希望される方は、最終的には、やはり、社交性・英語力・体力が必要でしょう。

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船員さんを目指すには


◆船関係のお仕事について、雑誌「船の旅」6月号に、高知シーラインの船舶部長さんが、読者の「長距離フェリーのような大型船の船員さんになるには?」といった質問へのアドバイスを書かれていましたので、内容の一部を引用させていただきたいと思います。
(前略)

  大型船では船長をトップに、船の操縦を担当する甲板部と、エンジンを担当する機関部、並びに乗客のお世話をする事務部の部署があります。
 車を動かすのも同じですが、船を動かすにも免許が要ります。その資格は船の大きさと航行区間によって1級から6級まであり、大型船では普通3級以上の免許が必要です。そして免許が必要とされる職種の人を職員、その他の者を部員といいます。ただし、事務部の事務長・事務員は職員であっても免許は要りません。

目的 入学資格 学校名 修業年 取得資格
甲板、
機関職員
航海士
機関士
中学卒 商船高等専門学校 5年半 3級
高校卒 商船大学 4年半 3級
中学卒 海員学校本科 3年半 4級
高校卒 海員学校専修科 2年 4級
事務、調理 高校卒 海員学校司厨科 1年 船舶調理手

 これらの船員養成機関としては左のものがあります。
左記以外水産高校でも免許の取れる学科があります。
なお、事務部員になるには高卒でも採用可能です。

また、記事には他の方からもアドバイスがありました。

船の運航に従事したいのなら、商船大か水産系の大学にはいることをおすすめします。昔は水産高出身でもなれたようですが、今は高専出身でも難しいので大学がよいと思います。

との事です。
(雑誌「船の旅」6月号フェリーで働きたい君へのアドバイスより)

◆参考リンク:Shintamさんのページの膨大なリンク集の中の船員教育機関(商船大学、高専、海員学校等のリンクが詳しい)

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船のお仕事についてのアドバイス


外航海運会社の機関士さんをされている方から貴重なアドバイスを頂いたので、一部引用させていただきます。

◆船舶関連のお仕事は、色々あります。例えば、外航・内航海運会社(総合物流船社、 コンテナ船社、タンカー船社、自動車船社、鉱石船社、クルーズ船社等…。)、 港湾会社、倉庫会社、旅行代理店会社、貿易・商事会社、運輸省海運局、 市港湾局等…。

もし日本人として実際に外航商船・客船に乗りたいと言う事であれば、今では 航海士、機関士、又は客船の事務員・司厨手になるしか道がありません。
現在の一般貨物船・客船の職場には大きく分けて

(1) 甲板部 (船長 ・航海士 甲板長・甲板手)  注)#は、職員(士官)と部員の区分
(2) 機関部 (機関長・機関士 操機長・操機手)
(3) 無線部 (通信長・通信士
)
(4) 無線部 (通信長・通信士 司厨長・司厨手)
(5) 事務部 (事務長・事務員
)
−−−>現在客船のみ!

と5つの職域に分かれています。
一般の大学卒の人であれば、(4)の司厨部か、(5)の事務部しかありません。
但し、大型客船の司厨部の上のクラスは皆一流ホテルの腕利きコックが就き、 同じく事務部でも一流ホテルで接客業をマスターした人が乗り込みます。
(郵船クルーズや商船三井客船の運航部の陸上社員は、事務員として時折乗船 する事があるって言ってましたが、定かではありません。必要なら聞いて みますけど!)
ちなみに、将来甲板・機関・無線部の職員(士官)を志す学生は、
 甲板部=商船大学、商船高専、水産大学校航海学科相当
 機関部=商船大学、商船高専、水産大学校機関学科相当
 無線部=電通大、電波高専(−−−>もう外航船社は採用にない方向です。)
上記の学校で座学、運輸省航海訓練所で実習を履修し、海技従事者国家資格を 取得後、船舶に乗り組むことが出来ます。

今の処、一般文系大卒の人であれば、海運会社[日本郵船、商船三井、川崎汽船等] への陸上就職が一番いい選択かと思われます。

唯、各船舶関連会社の事業内容や保有している船も様々なわけで、到底一言 では語れません。 もう少し具体的な就職希望内容を教えていただくと、こちらも適切なアドバイス が出来ます。
(ご参考書籍:「船員へのコースガイド」渡辺亘編著 成山堂書店)

との事です。本当にありがとうございます。
(勝手ながら一部省略させていただきました)

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船のお仕事についてのアドバイス2


外洋客船のサービスのお仕事をされていた方から船のお仕事についての体験談を頂きましたので、一部引用させていただきます。

◆私はかなり昔にはなりますが、外洋客船のサービスをしていた者です。 体験談といえば、かなりきつい仕事ではありました(乗組員の定員数が限られている為、 ひとり1人が受け持つ仕事がおおくなります)が、 とても楽しかったですよ。ずっと航海中は一つの船の中で過ごす訳ですから、合う人には合うし、 合わない人にはこの生活は合いません。(笑)

との事です。本当にありがとうございます。
(勝手ながら一部省略させていただきました)

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船のお仕事についてのアドバイス3


海運会社にお勤めの方から船のお仕事についての情報を頂きましたので、一部引用させていただきます。

◆海運会社の内情を少しだけ。
事務系で入社してもはっきり言って船に乗る機会ってありません。
唯一乗船研修で2週間から1ヶ月ぐらい乗る程度です(私も乗船研修で1ヶ月間コンテナ船でサウジアラビアに行った経験あります)。
昔の貨物船では乗組員は30名程度でパーサー(事務長)として2年ぐらい乗船することがありましたが、現在では乗組員も10数名(しかも日本人は多くても5名程度)になってしまい、事務方が乗船するような余裕など全く無いのが実情です。
◆客船でも10年前クルーズ元年と騒がれた時のスチュワーデスは全員日本人でしたが、今では外国人が主流です。
日本人の人件費の高さがそうさせたのです。
海運会社はこぞってフィリピンを中心に船員養成学校を作り自分の船に乗船させています。
外国人だから悪いって言ってる訳ではないのですが、自分が船会社に在籍していても何か割り切れない思いが少しはあります。

との事です。本当にありがとうございます。
(勝手ながら一部省略させていただきました)

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外国船のお仕事リンク


外国の船関係のお仕事に関するページや、各クルーズラインの求人関係のリンクです(たぶん・・・)。全て英語ページ。

Cruise ship jobs Web sites
infoseekのお薦めリンク。

CruiseEmployment
船の仕事に関するページへのリンク集。

The real Truth About cruise ship jobs
クルーズの仕事に関する歯に衣着せぬアドバイス。

各クルーズラインの仕事に関するページ

American Hawaii Cruises Employment Opportunities
米国市民、もしくは、米国で働く法律上の権利を持っていないといけないようです。

Carnival Cruise Lines Employment at Carnival

CRYSTAL CRUISES Employment Opportunities

CUNARD Line Career Opportunities

Silversea Cruises Silversea Cruises - Employment Opportunities

Star Cruises Shipboard Employment

Royal Caribbean Cruises Ltd. Career Opportunities
Celebrity Cruises Career Opportunities

Disney Cruise Line Disney Cruise Line Jobs

Holland America Line Holland America Line-Westours Career Center


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やっぱり英語力?


ぱしふぃっくびいなす、おりえんとびいなすの日本クルーズ客船のページの中のQ&Aのページ教えて下さいに、船のお仕事と進路に関する質問と回答がありました。

(略)
運航部を目指すのであれば商船大学、ギャレーでコックをしたいなら調理師学校、医務部で看護婦をしてみたいなら看護学校というように、ご自分が目指されるものによって進路の選択は変わってくると思います。ホテル部でお客様にサービスをしてみたいなら、ホテルの専門学校へ進むのも1つの方法です。
ただ、外国人乗組員が多く一緒に勤務しているので、語学力が大変必要になってきます。毎年新卒の学生の採用を行なうにあたっては、外国語大学出身の方がどうしても多くなります。

とのことです。

やっぱり英語力は重要のようです。
船関係のお仕事をされている方々から伝言板にいただいた書込を拝見しても、たとえ日本船であっても外国人乗組員の多い外航の仕事にはやはり英語力が重要のようです。

TOEICで700点ぐらい取れるようになると問題ないでしょう。という方、
実際は、結構、皆さん、450点とか平気でとってましたよ。という方、
500点が取れなくて通信講座うけてんですけどね(苦笑)。という方

などなどご意見はさまざまでしたが。

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