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船◇旅◇雑記


客船に手紙やFAXを送るには?| 客船とパソコン| 船のお仕事(アヤコさんのお話)| パスポートと危機管理(アヤコさんのお話2)| 船にe-mailを送る方へのご注意!| 客船とペット|



客船に手紙やFAXを送るには?


◆船に乗っている方から手紙やハガキが届くのが嬉しいのはもちろんですが、逆に、船に乗っていて、家族や知人から手紙やFAXをもらうのもすごく嬉しいものです。
長く船に乗っていると日本の情報が全くわからなくなったりするもので、身近なことばかりでなく、ごく当たり前の社会的なニュースとか、くだらない芸能情報なんかをちょっと書き送ってもらうと、とても有り難かったりします。
船に直接電話したりFAXを送ったりする事も出来ますが、海上では通信衛星を利用するため、最低でも数千円かかってとても高価。
寄港地に手紙やFAXを送るのがオススメです。手紙なら数十円からせいぜい百数十円。FAXもA4一枚数百円程度で送れます。
客船に乗る時は、寄港のスケジュール(場所と日時)と、各寄港地での連絡先の一覧表などが送られてくるので、それをコピーして家族や知人に渡しておくと良いでしょう。

◆例えば手紙を送るとします。その場合、その船の船会社が提携している現地連絡先の会社の住所へ手紙を送るわけですが、その際、日本からその国への必要日数に、最低1〜2日は余裕を持って出しましょう。

船には数百・数千?の手紙やFAXが届くわけですから、宛名はわかりやすく。

(1)乗船者の氏名 必須
(2)「乗船者(passenger)」である事を明記(船には乗船者だけでなくクルーへの手紙も多いので)
(3)キャビン番号(もしわかれば)
(4)船の名前 必須
(5)船会社の名前
(6)そして現地連絡先の会社の社名と住所 必須
(以上を読みやすいアルファベットの活字体で)

◆また、FAXを送る場合、やはり現地連絡先の会社の電話番号へFAXを送るのですが、できれば寄港の前日くらい迄に送ると良いでしょう。
FAXを送るときは、まず国際電話会社の番号(例えばKDDだったら"001")+国番号(例えばオーストラリアだったら"61")+市内番号から最初の"0"を取った数字(例えばシドニーだったら"2")+電話番号になります。
つまりオーストラリアのシドニーだったら 001-61-2-xxxx-xxxx という感じです。あとは日本で普通にFAXを送るのと同じです。

その場合も、必ず上記(1)〜(5)の宛名を読みやすいアルファベットの活字体で書くのを絶対忘れずに。(最低でも(1)と(4)は必須)

(〇〇という客船に乗るのは聞いてるんだけど詳しい連絡先は聞いてない。でも、FAXを送りたい。なんていう時は、その船の船会社や日本の代理店に連絡先を伺うと親切に教えていただけるかもしれません。)

◆参考リンク1:郵便局の中の国際郵便のページ

◆参考リンク2:KDDIのページの中の国際電話 > 日本からかける > 一般加入電話


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客船とパソコン


◆雑誌「船の旅」の記事によるとクリスタルシンフォニーでは、昨年のワールドクルーズでの「洋上コンピュータ大学」が好評で、今クルーズではカードルームの一部を改装、22台ものPCを設置した「コンピュータ室」がオープンしたとか。
また、にっぽん丸でもパソコン教室は大好評で、いつも予約がいっぱいだそうです。

◆ある方に伺ったお話によると、いくつかの客船では、すでにEメールの送受信などが可能だそうです。
送受信の方法は?
(記憶の正確さに自信がないので、船名は伏せますが)ある船(最も有名な客船)を例にあげると、通信室のような所に入室してコンピュータを自分で操作して自分のキャビン宛てに来たEメールを読めるそうです。
一回の送受信に数百円かかるそうですが、従来のFAXではA4文書1枚で数千円かかるところを、かなりの量のメールでも一定の料金で済むので、忙しい方にはお得、とのことでした。
が、今のところ、外国船では日本語対応のパソコンは難しいようなので、残念ながら、まだまだ日本人には実用性に乏しいようです。
(実は、この情報も、後半部分はアヤコさんの受け売りでした)


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船のお仕事(アヤコさんのお話)


◆船で働いてみたい。という方は多いようですが、船のお仕事をしていらっしゃる方々は、どんなきっかけでこのお仕事に就かれたのでしょうか?
船会社・旅行会社の方などは別として、偶然という面も大きいようです。

◆先日、外国船の船上で、日本人船客のお世話をするクルーズコーディネーターさんとしてのみならず、クルーズ雑誌に記事を書くなど大活躍していらっしゃるアヤコ・ヨシダ・ノトンさんに、この職業に就くまでのきっかけを伺うことができたので、そのお話を書かせて頂きます。

◆アヤコさんは、とても爽やかで笑顔のチャーミングな女性。
流暢な美しい英語で仕事をこなされている様子を拝見すると帰国子女の方かな?と思ってしまいますが、驚くことに、日本の普通の学校教育で英語を身に付けられたそうです。
が、やはり学生時代から英語は非常に堪能で、英語弁論大会等では全国大会に進出されるほど得意科目だったとか。
将来は外交官になるのを夢見ていたアヤコさんですが、受験の関係で、もう一つ興味のあった分野(全く違った分野なのでびっくり!)に進む事にされたそうです。
そして、その分野で活躍されながらも、どうしても「英語を活かした職業に就きたい」という夢をあきらめきれず、偶然、英字新聞で見付けたQE2(クィーンエリザベス2世号)の募集広告に応募。
面接試験に合格されて、なんと、30代前半に、ご家族の反対を押し切って、QE2のクルーに転職されたそうです。
その時は、QE2が、日本で長期間ホテルシップとして話題になった時だったらしく、「日英の両語が堪能な人」を募集。お仕事は日本人船客のお世話することだったようです。
その後、やはり船で働いていらしたイギリス人男性と職場結婚。現在はイギリスにお住まいです。

◆そして、今、QE2での経験を活かして、数々の外国船・・・QE2、オリアナ、プリンセスクルーズなど・・・で、日本人船客の人数がある程度多い時に乗船されてお世話をするお仕事や、雑誌に船の紹介記事を書くお仕事などをされています。
飛鳥に乗船されていた事もあるそうです。

◆船でのお仕事ぶりを拝見すると、華やかなドレスに身を包み、晴れやかな笑顔で接客されている姿は、一見優雅に見えて、実にハードなお仕事だと思いました。(まるで白鳥!?)
午前中はレセプションを開設して日本人船客の相談に応対、昼・夜も何くれとなく気を配りつつ、パーティーのホステス、お食事のお相手、イベントのお付き合いをこなし、その合い間に、食事のメニューの翻訳、毎日の船内新聞の日本語版を作るなどのお仕事。
一応、時間が決まっているといっても、実際は、四六時中キャビンに緊急の相談の電話が舞い込み、プライベートなどあってないようなものだと思います。
好きでなければ出来ない、大変なお仕事だと思いました。
船でのお仕事を希望される方は、最終的には、やはり、社交性・英語力・体力が必要でしょう。


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パスポートと危機管理(アヤコさんのお話2)


◆皆さんは、パスポートの最後のページ(裏見返しとでも言うのでしょうか?)、どうしてますか?
そこは『所持人記入欄 INFOATION ON BEARER』となっていて、氏名や住所、事故の場合の連絡先・・・を書く欄がありますが、ちゃんと名前や住所を書かれていますか?
名前も住所も、もれなく書いてるよ。と、胸を張って答えられる方がほとんどだと思います。

でも、ちょっと待って下さい。日本語の名前と住所だけではないでしょうか?
よく見ると『氏名 NAME』『現住所 ADRRESS』『電話 PHONE NO』・・・と、全て日本語・英語が併記されています。
これは「英語でも書いて下さいね」という暗黙のサインなのだそうです。

例えば、日常生活でも、名前などに振り仮名をつける必要があるとき、記入欄が「ふりがな」ならば、ひらがなで、「フリガナ」ならカタカナで、というのは常識ですよね。
それと同じで、パスポートの『所持人記入欄 INFOATION ON BEARER』にも、必ず日本語と英語の両方で氏名・住所・事故の場合の連絡先などを書いておく事が海外での緊急時に重要なのだそうです。
英語の記入がないと、海外のアクシデントで、本人が意識不明、あるいは英語を喋れない、などの場合、連絡を取ろうにも取れず、取り返しの付かないことになる可能性があるそうです。特に、ひとり旅の場合は大事です。
みなさん、ぜひ、『所持人記入欄 INFOATION ON BEARER』には、英語での記入もお忘れなく!

・・・というお話は、実は、すべてアヤコさんからの受け売り。
(ものぐさ人間の私、なんと日本語の住所氏名すら書いてませんでした・・・恥ずかしい)

アヤコさんは、以前、あるご年配のひとり旅の方が前後不覚に陥り、そばにいた方も英語が喋れず、パスポートにも連絡先の記入がなかったため、救急医療に支障をきたしかねない所に遭遇。救急車の中で、地元の看護婦さんからアドバイスされたそうです。
幸い英語の堪能なアヤコさんのはからいで事なきを得たそうですが、その時につくづく旅行中の危機管理の大切さを痛感されて、赤十字の救急医療の資格を取られたほどだとか。
「持病のある方、常備薬を使用している方は、必ず、かかりつけのお医者様に診断書、処方箋などを英語で書いていただき、常にパスポートに挟んでおく事をお勧めします」とのことでした。
ぜひ、ご参考に!


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船にe-mailを送る方へのご注意!


◆最近、パソコンに詳しくなくても、誰でもインターネットやEメールを利用できるようになりました。
最近利用し始めた人の多くは、特に設定などを考えず、Windowsに付属のブラウザ「IE(インターネットエクスプローラー)」や同じく付属のメールソフト「OE(アウトルック・エクスプレス)」 をそのまま利用されてる場合が多いと思います。
ほとんどの場合、そのままで特に問題はないのですが、船で働いている方にメールを送る場合などには少し注意が必要かもしれません。
というのも、マイクロソフトのメールソフト「OE(アウトルック・エクスプレス)」は、初期設定で「HTMLメール」が指定されてしまっているからです。
「HTMLメール」というのは、メールにホームページのような色や背景などの飾りを付けられる機能があり、使い方によっては楽しいかもしれませんが、いくつかの欠点があります。

(1)受信側がHTMLメールを受信できないメールソフトだと、メール本文の後に余計な記号がついた、ちょっとうっとおしいメールになってしまう。
(2)テキストだけのメールに比べると、いちいち文字や背景への指定が入るため、サイズが大きくなってしまう。

マイクロソフトが「OE(アウトルック・エクスプレス)」の初期設定を「HTMLメール」にしている理由は、「HTMLメール」を標準にして、対応していないメールソフトを排除したいのではないかと言われていますが、それはともかく、普通の環境でも「HTMLメール」を(1)の理由で嫌う人は多く、よくメールを受け取るホームページの作者の方の中には、「HTMLメール」で送られてきたメールはそのままゴミ箱へ捨てる。と宣言している方もいるほどです。
しかし、船で特に問題なのは(2)の理由です。
まあ、普通の環境では、メールの受信時間が1分で済むのと2分になってしまう事にそれほどの違いはないわけですが、衛星通信など高い通信費のかかる船の通信環境では、余計な指定が入ることによって、本来400円で済む通信費が800円になるとか、千円で済むところが2千円になってしまうというのは、家族や知人との連絡にメールを頻繁に利用されている船員さんなどにとって、結構切実な問題でしょう。
もし、「OE(アウトルック・エクスプレス)」を利用されていて、まだ初期設定を直していらっしゃない方は、この機会に変更されてはどうでしょう。

変更方法は[ツール(T)]をクリック→[オプション(O)]をクリック


[オプション]が表示されたら、[送信]のタブをクリック→[テキスト形式(P)]のラジオボタンをクリック


これでOK(をクリック)!

◆また、同様に、船にメールを送る時は、画像や音声などサイズの大きい「添付ファイル」を送るのも控えましょう。

詳しくは現役の船員さんShintamさんのページの中のメールを下さる方へをご参照下さい。


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客船とペット


◆以前、「客船にはペットを連れて乗船できるの?」と複数の方から同様のご質問を頂いた事があるのですが、私の知識不足からお答えすることができず、伝言板でご協力をお願いしていたところ、Hさんという方から貴重な情報をいただきました。ありがとうございます。 勝手ながら転載させていただきたいと思います。

「QE2」には、ファンネルの付近にペットを運動させる為の広場
がありました。また、ペットの毛のカットも受け付けておりました。
検疫上、部屋には連れていくことはできないと思いますが、ペット
を預かる部屋(これは実際には見ておりません)があったと
思います。 以上 ’98年のワールドクルーズに区間乗船した際に
確認しました。

なお日本船の場合、私の知っている範囲では「おせあにっくぐれいす」、
「おりえんとびいなす」 、「ぱしふぃっく びいなす」ではペットを伴っての
乗船は不可でした。
とのことです。Hさん、本当にありがとうございました。

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