■驚くべき発展
 アンコールワットがある街シェムリアップは4、5年ぶりの訪問
でしたが、その発展に驚きました。
 前は工事途中の高級ホテル1軒とゲストハウスしかなかったのに、
今は30ドルぐらいの中級ホテル、外国人用バー、レストランがた
くさん。夜歩くとポン引きのオートバイタクシーが寄ってきたり、
第一次ブームのベトナムを彷彿とさせました。


■強気の商売
 勢いがあるせいか、ホテルとかレストランとか、かなり強気の価
格です。昼間にスパゲティとビール、コーヒー飲んだら8ドル取ら
れました。また高級バーでカクテル一杯だけ飲んだら、7ドルでし
た。ローカルレストランでも、料理2品とビールで3ドルいきます。
屋台でもサイゴンと価格が変わらない。
 ホテルも窓が中庭に面して日が差さない部屋が60ドルでした。
これはサイゴンの倍以上でしょう。
 でも悪気があってそうしているより、「どう値段つけて良いのか
わからない」という感じもうけました。実際、ホテルに抗議したら
すぐ同じ値段でちゃんとした部屋に変えてくれましたから。また高
いレストランも経営者はタイ人でした。
 レストランでもたばこを吸っている途中なのに灰皿を変えようと
したり、まだ料理が残っているのに皿を引っ込めようとしたり、
「どうしたらいいのかわからん」という感じで、店員さんがオドオ
ドしてます(笑) このへん、確信犯的な悪気いっぱいのベトナム
人とは違いますね。


■困った質問
 知り合ったアメリカ人観光客、バーのカンボジア人ウェイターと
3人で飲みに出かけて、カンボジア人の彼23歳からこんな質問受
けました。
「友達が日本人観光客の女の子を案内して、食事を奢ったらすぐベ
ッドに一緒に寝てくれたそうなんだ。なんで日本人の女性はあんな
に簡単なのか」
 なんかもう、街が開けると中国人が中華料理屋作りに行くのと、
日本人の女の子がヤラせにいくのが競争になっているような。世界
の常識化している。
 このテの話は昔から聞くけれど、最近の特徴は相手がパリ島のピ
ーチボーイやかっこいい白人でなくて、どちらかというと、こ汚い
連中だと言うこと。私の知り合いのベトナム人の白タク運転手なん
て、前歯ない40代のおっさんでっせ。それで日本人食いまくって
ますから。どこかに「汚れ専門」の女性がいるのでしょうか。
 ちなみにウエイター氏によると、カンボジアの男女交際は厳しく
て、20代でも童貞はめずらしくないそうな(彼もそうだといって
ました)。彼らの間で童貞処理担当として日本人女性ブームがある
らしい。
 で、私の返答は
「そんなに簡単なのは東京から来た女の子だけだから」
 というものでした。良かったでしょうか。


■バンコク報告・値上げするビール、崩壊する××
 うってかわって、バンコクではやはりテロ事件の波をうけて、観
光客が減っているようです。面白いのが値段調整。
 ゴーゴーバーのクロスタービールが110バーツ(330円)に。
今年の2月ごろは70か90だったのに。
 それでいて、女の子の「夜の値段」が2500バーツ。2月は3
000でした。
 想像するに、これは客の呼び込みのために女性の値段を下げさせ、
目当てに来た(減少している)観光客から1バーツでも多く取ろう
という戦略ではないでしょうか。このテの店の女性への給料は無い
に等しく、彼女らの主収入は夜の値段です。つまり店は女性が値下
げしてもまったく売り上げに影響しないから、一方的に「値下げ」
を強要できるわけ。こうして観光客の現象によるリスクが下に、下
にと押しつけられていく構造になっているわけで、「しんどいなあ」
とため息をつかざるを得ません。


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ンコールワット・バンコク報告(2001年秋)