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ローライフレックス3.5Fプラナー
中古カメラに詳しい友人に同行して貰って購入したカメラ。新宿のA堂で税込み15万円だった。
もともとカメラにも写真にも興味がなかったが、「アサヒカメラ」でこのローライの輸入代理店をしている会社社長の聞き書きを一年間連載していて、カメラの話を聞いたり触ったりしているうちに欲しくなってしまった。

1965年ドイツ製。フードはパリの中古カメラ屋で購入し、ストラップは家の近所のクリーニング屋さんでカメラマニアのご主人が「記念に」と無料で譲ってくださった。ピントスクリーンは友人のカメラマン大池直人さんが自作した全面マットのものと入れ替えてある。要するに買ったときから少しずつ「自分仕様」に作りかえてきたわけで、こうなると愛着がわく。ベトナム写真展の写真もほとんどをこれで撮影した。仕事でもたまに持ち出す。某広域指定暴力団の組長さんをこれで撮影したら褒められた。このカメラは壊れても売らない。


ライカM6
禿げているのは前所有者でカメラ雑誌の編集長が紙ヤスリで磨いたため。地金を確かめたくて最初は少しだけこするつもりが、ウィンブルドンの中継に夢中になって「やりすぎた」。ボディのみ5万円で購入。

このカメラのいいところは、こういう状態でしかも格安だったので、手荒に扱ってもちっとも惜しくないこと。むき出しのまま鞄に入れてベトナムで写真撮るのに最適。また前所有者が実際に使用していたので、巻き上げ・シャッターなど機械の調子は完璧。仕事で使うことは少ないが、小さくてシャッター音が目立たないのでホストクラブで撮るとき重宝する。

レンズはズミクロン35ミリF2。銀座のL社で9万円で購入。私が所有するもっとも高いレンズ。でも悲しいかな、私にはレンズの味がわからない。ズミクロンだのなんだのはこれ以外たぶん買わないだろう。



ニコンFM3A
ヤフオクで購入。一眼レフで一番好きなカメラ。F3も持っているが、こっちの方が好き。評判が悪い巻き上げの「ギギッ」て感じも好き。ベトナムにもよく持って行く。

一番使い慣れているので、ここ一番の仕事での撮影に持って行くことが多い。憧れだったルビー・モレノをこれで撮影したのは思い出となっている。欠点も多いが、「なにが欠点か」ということもわかっているので、逆に使いやすいのだ。全自動のAFカメラとはそこが違う。

レンズはコシナが作っているフォクトレンダーの「ウルトロン40ミリF2」。フル金属の作りで使っていて気持ちが良いレンズ。40ミリという画角も「実年齢と画角は比例する」という高梨豊説によれば、私にちょうど良い。はず。

男の人生にはローライとライカがあれば何も要らない。ハッセルをのぞいては。