１．箪元名　三角形や四角形の面積−面積の求め方を考えよう−

２．単元目標
 

○平行四辺形，三角形の求積公式を理解し，面積を求めることができる。
○台形や多角形，ひし形の面積を，いくつかの三角形に分割したり，長方形のＮとみたりして求積することができる。
○等積変形を使って複雑な形の面積を求めたり，概形をとらえておよその面積を求めたりすることが理解できる。

３．学習指導計画（１０時間）
 

第１次　三角形の面積…………………………………………………………２時間
第２次　いろいろな形の面積……………………………………５時間（本時１／５）
第３次　面積の求め方の工夫…………………………………………………３時間

４．本時の学習活動

（１）研究主題との関連

　子どもたちは本単元までに，第１学年で簡単な場合の広さの比較を，そして，第４学年で面積の概念や，長方形と正方形の面積の求め方について学習してきている。本単元では．基本的な図形の面積について，必要な部分の長さを測り，既習の長方形や正方形の面積の求め方に帰着させたり，新しい公式を生み出し，それを用いて計算によって求めたりすることができるようにすることを主なねらいとしている。
　本時で身に付けさせたい創り活がす力は，既習の三角形の面積の求め方を活用して，他の四角形や多角形の面積を求めようとする力である。従来の学習の流れでは，三角形の面積の求め方→平行四辺形→台形→ひし形→多角形と，教師側が提示した図形の面積を求めていくことが主であったが，上で述べたような創り活かす力を育てていくためには，常に教師側から課題として考える図形を提示するのではなく，子ども自らが自分が求めてみたい図形を選択し，解決していくような授業（創ってから活かす授業）を構成していかなければならない。そこで，本単元では三角形の面積を学習した後，課題選択学習のスタイルを取り．自分で解決してみたい図形を考えさせて進んでいくようにした。その際に教師は，それぞれの課題に取り組んでいる子どもの活動の様子や，学習の発展のさせ方に合うように，適切な支援をするようにしていきたいと考えている。
　また，本時の創り活かす力の基礎・基本になるものは，前時までに学習した三角形の面積の求め方や，本単元までに学習してきた平行四辺形・台形・ひし形などの四角形や多角形の性質の理解などである。そのために，第一次の三角形の面積の学習においては，第２次以降の発展のさせ方を考えた，見通しを持った指導をすることが必要であると考えている。さらに，本時及び本時以降の学習での子どもへの支援の際には，四角形や多角形の理解の様子を念頭においておく必要がある。
 

（２）本時のねらい
　既習の三角形の面積の求め方を活用して，自分で選択した図形の面積を求めることができる。
 

（３）学習活動の展開
 

過程	予想される児童の活動	留意点
課題把握 解決計画	１．前時の学習を基にして，自分が解決してみたい図形を考える。	・前時の終わりに，本時に自分で解決してみたい図形を考えさせておく。
	三角形の面積の求め方を使って，自分が決めた図形の面積を求めよう
活動	２．自分が決めた図形の面積を求める	・選んだ図形ごとにグループをつくり，情報交換しながら解決させるようにする。 ☆三角形の面積を，どこに，どのように使ったかを明確にして求めさせる。
発表	３．それぞれの求め方を発表し，それぞれの求め方のよさを見つけ合う。	・自分の求め方とどこが同じでどこが違うのかを考えながら聞き合うようにする。
発展	４．本時の学習を基に，次にどの図形の面積を求めてみたいかをまとめる	☆本時で自分が決めた図形や友達が決めた図形の面積の求め方から，次にどんな図形の面積が求められるかを考える。

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