算数・2校時 <活かすために創る授業>

6年1組・教室
授業者 神田 恭司

1.単元名問題から発見!算数ワールド

2.単元目標

○実生活における様々な事象に算数を活用することによって,算数に対する興味・関心を高めることができる。
○問題を解決するためにこれまでに学習してきた算数を選択し,活用することができる。
○操作的・体験的活動などをから疑問や問題をもち,問題解決的な学習に取り組むことができる。
3.学習指導計画(8時間)
第1次算数を使って解決する問題…………………………………5時間(本時4/5)
第2次算数を使って解決する問題づくりと挑戦………………………………3時間
4.本時の学習活動

(1)研究主題との関連

 本単元では,実生活における様々な事象などから疑問や問題をみつけ,これまでに学習してきた算数をもとに解決する活動を通して,主体的に学んでいくことができるようにすることを主なねらいとしている。これまでの算数の授業は,単元ごとにどちらかというと分析的に進められてきた。しかし,実際に問題を解決する場面では,これらがいっしょになって総合的に活用される場合が少なくない。このことから総合単元を設定する必要がある。この総合単元の中で子どもたちが問題解決的に取り組むことによって,算数を創り,活かす力を一層伸ばすことができる。
 本時で身につけさせたい創り活かす力は,「実生活における疑問を解決するために,これまで算数で学んできたことを活用しようとする力」と「自分の考えを高めていくために,友達の仕方を活用しようとする力」である。子どもたちの多くは,バス通学をしているが,6年生はその日の状況に応じて徒歩登校も認められている。そこで,この場面を取り上げ,「バスを利用する際に定期券,バスカード,回数券のどれが得か」という問題を扱うことにした。
 上で述べたような創り活かす力を育てていくためには,「自分に必要な情報を集め,これまでに算数で学習したことを活かして解決方法を見いだし,情報交換しながら自分の考えを高めていくような授業」(活かすためにつくる授業)を構成していくことが有効である。問題を解決する中で,これまでに学習してきた基礎的な知識や技能を活用することになり子どもたちの中で整理され,これまで以上に生きて働くものになっていく。このとき教師は,自分の考えの表現方法を工夫させたり,必要な情報を与えたり子どもたちの活動に適切な支援をしていくことが大切である。
 また,本時の創り活かす力の基礎・基本になるものは,「単位量あたりの考えや割合の考えや基礎的な計算など」がある。さらに,自分の考えや解決方法を説明するときに,グラフや式などの表現を用いることになる。

(2)本時のねらい

 バスを利用するとき,定期券,バスカード,回数券どれが得かについて,自分で見つけた方法を説明したり,他の方法を聞いたりしながら,解決方法をまとめることができる。
 
 
過程 予想される児童の活動 留意点(☆研究主題との関連)
課題把握 1.本時の課題について話し合う。
・自分の解決方法を伝えたい。
・解決していて疑問に思ったことを友達の方法から明らかにしたい。
・自分で見つけた解決方法を,情報交換することにより,分かりやすいものに高めていくという目的をもたせる。
自分と友達の解決の方法を比べて,分かりやすい解決方法にしよう
情報交換 2.解決方法をお互いに説明し合い,方法や結果を述べる
・グラフから
・表から
・現金の場合との比較から
・1回あたりの値段から
・条件によってバスカードが得になるときと,定期券が得になるときがあることが分かった。
・学級を説明する側と聞く側に分け,役割を交代させる。
・前時までに解決方法の要点をポスターにまとめておく

・一方的に説明するのではなく聞く側に自分の解決方法との共通点や相違点をもとに質問させるようにする。

発表 3.友達の解決方法で良かった点を話し合う
・表やグラフにまとめてあるのが分かりやすい。
・1日あたりの値段で比べているのが分かりやすい。
・式を的確に使っていることで解決に結びついた。
・自分の解決方法と同じ点や違う点をもとに話し合わせるようにする。
 

☆解決できたのは,これまでに学習したどんな学習を使ったからかという視点で検討させる。

まとめ 4.自分の解決方法を見なおし,ノートにまとめる。 ☆友達の考え方や表現方法などを自分の解決方法の中に活用できないか考えさせる。