はじめに
長野県を流れる千曲川(信濃川)にかかる、延長838mのトラス橋。
国道406号が同橋を通っており、長野市と須坂市を結んでいる。
同橋は全国的にも珍しい鉄道・道路共用橋となっており、長野電鉄の車両も通過する。
現在の橋は2009年11月に全面供用された。旧橋が架橋から80年を越える(大正15年架橋)ことと、
道路幅員が狭いことからの現行橋への切り替えとなった。
ここでは現行村山橋をレポートする。旧・村山橋のレポートはこちら
村山橋の位置
■所在地:長野県長野市〜須坂市

訪問レポート
■訪問日:2009年11月24日

須坂市側から「村山橋」を眺める
須坂市側から「村山橋」を眺める。画像へのポインタonで簡単な説明を表示。
旧橋を左手に眺め電車は進む。
旧橋を左手に眺め電車は進む。

■現行橋が完成

ある日テレビを見ていて、訪問を果たした旧「村山橋」。2008年4月の訪問だったが、その時点で現行橋の工事が進んでおり、長野市方面の車道が既に現行橋を使用していた。その後2008年12月には須坂市方面の車道も現行橋を使用(歩道は鉄道工事の関係からまだ通行止めだった)となった。

そして2009年11月9日、鉄道(長野電鉄)部分も現行橋使用となった。
現行橋も旧橋同様に「道路・鉄道共用橋」ということで、全面開通から半月たったこの日(11月24日)、現地を訪問することとなった。

■まずは鉄道で橋を渡る

前回は車で訪れたが、今回は事情により電車での訪問となった。
新潟県の直江津駅まで特急を使用し、普通電車で信越線を長野駅まで向かった。長野駅で長野電鉄へ乗り換え、須坂市方面の普通電車に乗車。善光寺下駅までは地下を走るため大人しくシートに座っていたが、電車が地上に出たら子供のごとく運転席の背後窓へ移動(^^ゞ

長野駅から9個目となる柳原駅を過ぎると、電車は村山橋で千曲川を渡る。旧橋からの線路切り替えが半月しか経っていないこともあり、旧橋やそれに向かう線路もまだ残っている。それらを左手に眺めながら、真新しい線路を現行村山橋へ電車は進む。

黒いトラス橋である現行村山橋。鉄道も道路(国道406号)も同一面を使用するが、その間にはアクリル製と思われる仕切り板が設けられている。道路に歩道があることから、安全面と騒音面を考慮しての設置だろうか。
電車はゆっくりと、道路を走る自動車を追い抜くことも無く橋を渡った。

■今度は歩道を徒歩で

村山橋を渡り終えた電車は、須坂市最初の駅となる村山駅へ到着。そこで電車を降り、徒歩で村山橋へ向かうことにした。
真新しい歩道を歩く。前述の“仕切り板”は結構高く、1.5m以上はあるだろうか。線路と道路を一緒に画像へ収めようとすると、仕切り板上部へ手を、仕切り板下部へ足を掛けて、「いよっこらしょ」と体を持ち上げて撮影するしかない。ただしこの方法は、線路を電車が通過している最中は危険である。

でも、やっぱり「道路・鉄道共用橋」であるから、電車の入った画像が欲しいところ。電車通過後すぐに、仕切り板に「いよっこらしょ」して撮影するしかない。反射神経がモノを言うが、体が重いこともありタイミングが遅れることが多かった(汗)。左の画像は、電車が写っている部分を拡大して使用していることを白状しておく(^_^;)

電車はスピードを落として走っているものの、やはり車体が大きいこともあり、横を通過するときは結構な迫力を感じる。仕切り板から線路まで隙間がないので、電車通過の前や最中は仕切り板から手や顔などは出さないで欲しい。自身の安全のためと、電車の安全&定時運行のために。

■さようなら旧橋

柳原駅から、再び電車へ乗車し長野駅へ向かう。車内の吊り下げ広告に、「さようなら村山鉄橋 記念乗車券発売」とあった。旧橋の鉄道使用は11月6日が最終で、7日〜8日に線路の切り替えが行われ、9日の現行橋使用となったとのこと。

柳原駅へ向かう前に、旧橋へ足を伸ばした。旧橋の袂は立ち入り禁止となっており、橋へ立ち入ることは残念ながらできなかった。
開通してから80年を越える橋が、今後も維持される可能性は皆無だろう。そうなると撤去となるのだろうが、その辺りの情報は持ち合わせていない。
また撤去されたとしても、個人的な事情から撤去後の訪問は困難だ。
立ち去る間際に、心の中で呟いた。「さようなら、(旧)村山橋」・・・
自動車と同じ橋へ。
自動車と同じ橋へ。
(マウスポインタon)道路と同一面を進む。
今回は車ではなく徒歩で。
今回は車ではなく徒歩で。
ゆっくりと電車が通過していきます。
ゆっくりと電車が通過していきます。
(ポインタon)ゆっくりでも、迫力があります。
記念乗車券が販売されてました。
記念乗車券が販売されてました。
誰も渡らなくなった旧村山橋。
誰も渡らなくなった旧村山橋。
新しい黒いトラス橋が完成し、旧橋の撤去も時間の問題なのだろうか。
新しい黒いトラス橋が完成し、旧橋の撤去も時間の問題なのだろうか。