はじめに
国道は道路地図で目立つ存在であるが、総延長距離の短さから目立たないものもある。
地図上では目立たないが、重要な港を結ぶという役目を負っている国道達だ。
ここではそういう、総延長距離の短い国道を「全線散歩」した記録である。
対象となるのは
      1.国道174号〔兵庫県神戸市〕・・・約200m
      2.国道130号〔東京都港区〕・・・約500m
      3.国道198号〔福岡県北九州市〕・・・約600m
      4.国道177号〔京都府舞鶴市〕・・・約700m
      5.国道133号〔神奈川県横浜市〕・・・約1400m
である。
ここでは日本で3番目に短い国道198号を紹介する。
「国道198号」の位置
■所在地:福岡県北九州市門司区

訪問レポート
■訪問日:2001年10月26日

※地図内の番号は画像説明文冒頭の番号となる。

1.国道198号標識と「旧大阪商船」の建物
1.国道198号標識と「旧大阪商船」の建物
長さの短い国道を紹介する「短い所」の第3段は、福岡県北九州市にある国道198号である。こちらも国道130号と同様、別件で新幹線にて九州入りした筆者は、小倉駅で在来線(鹿児島線)に乗り換え門司港駅を目指したのだった。

門司港駅の周辺は「門司レトロ地区」ということで整備されており、クラシックな建物が目をひく。門司港駅前の交差点から東に10mほど入った所にある「旧大阪商船」や、国道3号との交差点から100mほどの所にある「旧三井倶楽部」などのレトロ風な建物がいい雰囲気を出している。もちろん、100年を超える九州鉄道の歴史を刻んでいる門司港駅舎も素晴らしい。

さて今回の目的は観光や国道探索ではないので、寄り道も程ほどに「国道198号踏破」へ向かいます。実は、今回降り立った門司港駅の目の前を国道198号が通過している。駅を出て向かって右側が国道3号の交差点であり、そこで国道198号が終了している事が事前にわかっている。なので、ここは向かって左へ進み国道を歩む。そのまま末端部分の一方である、国道199号との交点までとりあえず歩を進めよう。

歩いたのだが、困ったことにこの“国道199号との交点”について、特に標識とかなかったので場所を特定できなかったのだ。交点と思われる場所付近で、向かって左方向(山手側)から国道3号より分岐した別の道が、鹿児島本線を越えて国道198号へ合流してきた。その合流点から先の国道表示は199号になっていたことから、筆者はこの合流点を踏破のスタート地点に勝手に決めたのだった。間違いならゴメンナサイ。

上で述べた“スタート地点”より再度徒歩スタート。神戸(国道174号)や東京(国道130号)でもそうだったように、たぶんこの辺りに税関かそれに関する事務所などがあるのだろう。地図で見ると港湾関係の建物が多く建っているようだが、決め手となるものが見受けられなかった。今回は時間的制約もあったことから、特に深く探さず国道の終点を目指した。後日に周辺の地図を見ると、この周辺に港湾関係の事務所があることから、判断は間違いではないと思われる。

国道は海岸線のそばを通っていることから、沿線の所々から関門海峡(関門橋)を眺めることが出来る。海の潮風と共に関門海峡の景色・・・歩いてて気持ちいい道だ。本来の目的や、時間的制約も忘れそうになる。やがて国道は交差点(門司港駅前交差点・画像上から3番目)で右折となり、この近くに先に記した「旧大阪商船」の建物がある。

門司港駅前交差点を右折した国道198号は、先ほど筆者が降り立った門司港駅前を通過し、道幅を広げ国道3号との交差点へ向かう。やはり先に記した「旧三井倶楽部」の建物を左手に見ながら、その交差点(桟橋通り交差点)で前述通り国道198号はおしまい。距離は合計で600mぐらいだろうか。踏破に満足した筆者は直後に“時間的制約”を思い出し、いそいそと門司港駅へ向かうのであった。今度は時間を気にせず、「門司レトロ地区」を含めたこの周辺を散策したいものだ。

3番目に短い国道198号は、沿線のレトロ建物と気持ちの良い海風景で、迎える人をノスタルジックかつ開放的な世界に引き込んでくれる道なのかもしれない。
2.スタート地点から国道198号を望む
2.スタート地点から国道198号を望む
3.やがて国道は右へ曲がる
3.やがて国道は右へ曲がる
4.国道3号との交差点で散策おしまい
4.国道3号との交差点で散策おしまい
5.旧三井倶楽部。手前が国道199号
5.旧三井倶楽部。手前が国道199号