はじめに
日本全国をほぼ網羅して伸びる国道たち。ドライブするのにただ漫然と走っているだけでは勿体無い。
というわけでここで取り上げたのは「標高の高いところを走る国道」。
現時点でのベスト3は
    1位:渋峠(国道292号)〔長野県/群馬県〕・・・2,172m
    2位:麦草峠(国道299号)〔長野県〕・・・2,127m
    3位:金精峠(国道120号)〔群馬県/栃木県〕・・・1,840m
だという。
今回はこの中で2位に甘んじている、国道299号の麦草峠を訪問したので紹介する。

「国道299号(麦草峠)」の位置
■所在地:長野県佐久穂町(旧八千穂村)/茅野市

訪問レポート
■訪問日:2002年5月5日(佐久穂側)/2009年8月23日(茅野側)

▼ 佐久穂から麦草峠へ ▼
■非常用タイヤで峠に臨む

ゴールデンウイークもそろそろ終わろうかという5月5日、今回紹介する『麦草峠』を訪れた。前日の雨も上がり、霧に覆われた早朝の佐久市(近くの道の駅で車中泊)を出発。国道141号を野辺山方面へ南下した。霧が続くと写真撮影に影響が出るなぁと心配していたが、10分ほど走ると霧もなくなり、雲は多いながらも青空が見えてきた。これはラッキー。前日はちょっとついてなかったから。

というのは、前日夜に上田市内のショッピングセンター駐車場へ入ろうとし、歩道の段差に思いっきり後輪をぶつけパンク。雨が降っていたこともあり、駐車場をまたぐ新幹線高架下に車を移動。非常用タイヤに付け替えた。まぁ、故障で車が動かなくなったわけでもなく、雨天でも濡れずにタイヤ交換ができたことを前向きに「運が良かった」と捉えたほうが良いのだろう。

とにかく、非常用タイヤをつけたまま峠に臨んでいる。パンク修理したくとも、朝からクルマ関係のお店なんてやっていない。次にパンクしたら、自己対応のしようがない。その時はJAF頼みになるのだろう。

途中の佐久穂町(旧八千穂村)で国道299号に入る。同国道は長野県茅野市から、群馬県上野村を経由し埼玉県入間市に通じている国道である。佐久穂町から上野村の間にある十石峠はなかなか「酷な道」らしいが、今回はルートに入れてない。というか通りたくない(笑)。今回のルートは、佐久穂町から茅野市に抜ける部分である。

国道299号は高度を上げ、麦草峠を目指す。途中の標識には国道標識のほかに、『メルヘン街道』という案内板と標高を表す標識が一緒に掲げられている。ちなみに左上画像は国道299号に入ってすぐのもの。この時点で標高は既に800mとなっている。標高表示標識は、このあと峠まで標高が100m上がるごとに設置されている。さて、これから標高差1300mを非常用タイヤをつけた車が登ります(爆)。

途中の八千穂高原まではカーブもやや緩く、気持ちよい高原の道である。そこから先はカーブもややきつく連続する、通して道幅は広く確保されており、対向車に苦労したりとかいうことはない。

やがて峠に到達。峠の道は想像に反し直線で、丘を越える感覚で最高点を越していく。峠には案内標識があり、『メルヘン街道最高地点 麦草峠 標高2127m』と書いてある。1992年まではこの麦草峠が国道で一番標高の高い峠であったが、同年に有料道路だった「志賀草津道路」が無料化し国道292号になったことにより、同国道にある『渋峠』がタイトル奪取してしまった。それ以来麦草峠は、標高差45mで2位に甘んじている。

今回は以降のルートの関係から、峠でUターンした。その後佐久市から長野市方面へ向かい、途中のカー用品店でタイヤを一本だけ(笑)仕入れた。お金の持ち合わせは少なかったが、緊急用タイヤで高速道路を関西まで走るリスクを考慮すると、購入しないという判断はないだろう。

■茅野側からの峠突入

前回の峠訪問でUターンしたため、茅野側は未訪問となっていた。最初の訪問から7年、この未訪問ルートを訪れる機会を得ることが出来た。

茅野市にある、白樺湖付近より国道299号に入る。ちなみに付近には「メロディロード」がある(2009年8月現在)があるので、寄り道も良いと思う。

国道は高度を上げるため、カーブ連続の山道に入る。山道と言っても、二車線は確保されている。結構交通量が多く、特にカーブでは対向車に注意する必要があった。

目指す麦草峠一帯は、『八ヶ岳国定公園』に指定されていることもあり、白駒池や蓼科高原、八千穂高原などの観光地がある。その為、特に休日は峠の前後とも交通量が多くなるのだろう。交通安全に気をつけて車を運転したい。

やがて、その観光地“蓼科高原”方面の道と別れる。茅野市街地からの車の多くが、蓼科方面へ向かって流れているように感じた。

峠が近づくと、それまでカーブ主体だった国道に直線が多く加わるようになる。高度が十分に上がり、峠を含む高原地帯に入ったからだと思われる。やがて道路の先に、7年前にも目にした峠を示す標識が見えてくる。

峠で車を停め、付近を散策しようと思った。
しかし左下の画像でも見えているように、すでに路肩へ駐車車両が何台も駐車していたこともあって、思いを達することができなかった。訪問したのが夏休みも終盤に入った日曜日であることを考えると、駐車車両が多いのも納得できる。今回は通過するだけに留めておこう。

個人的には、佐久穂側・茅野側とも十分に高度を上げたものの、標高2000m超の場所にいるという感覚が薄い。峠前後がなだらかな高原地帯であるからなのだろうか。不思議な感触を土産に、峠を後にしたのだった。

メルヘン街道の標識
メルヘン街道の標識
峠の麓には白駒池などの観光地がある
峠の麓には白駒池などの観光地がある
峠に達します
峠に達します
麦草峠、標高2127mです
麦草峠、標高2127mです

▼ 茅野から麦草峠へ ▼
茅野から麦草峠を目指す
茅野から麦草峠を目指す
蓼科高原方面の道と別れる
蓼科高原方面の道と別れる
峠に近づくと道も直線が多くなる
峠に近づくと道も直線が多くなる
やがて、峠の茅野市側に到達しました。
やがて、峠の茅野市側に到達しました。