はじめに
日本全国を張り巡らす「国道ネットワーク」。その中には厳しい地形のために、ある道は車の通行が
不能となり、ある道は近年になり長大トンネル等により難所を克服した。そういう難所を進む国道達
を当サイト管理人(筆者)がセレクトし、訪問の上で紹介するのがこの「国道難所」である。
本当の難所越え国道は道自体が廃道になっている所が多いが、ここでは車での到達が容易な場所
に絞っている。バイパスの工事などでレポートしている状況に大きな変化が生じると思われるが、
「国道難所」をお楽しみいただきたい。

今回は生駒山を超える、最大幅1.3m標識があるという国道308号を紹介する。
「国道308号(暗峠)」の位置
■所在地:大阪府東大阪市/奈良県生駒市

訪問レポート
■訪問日:2001年10月7日

やってきました暗(くらがり)峠
やってきました暗(くらがり)峠
“道”好きな人たちのWebページを見ていると、標識紹介でよく目にするものの1つが「最大幅1.3m」の標識である。一般の小型車の最大幅が約1.7mであることを考えると、誰でも普通そこを車は通れないと判断できるで思う。でもその標識があるのは、小型車を初め車両の通行止めを行っていない「国道」であるという。これはまさしく「国道難所」ではないか!?と言う事で、さっそく現地へ向かったのであった。

そこは、大阪府と奈良県の間にある生駒山地を横切る「暗峠(くらがりとうげ)」。峠を通過する、今回の話の主役は国道308号である。峠部分では“生駒スカイライン”(有料)と立体交差しているが、なんと両者の間は車の行き来ができない。“道好きWeb”では、峠前後の道を進むのは相当の根性がいるらしい。当方そんな根性がないので(笑)、少しズルして生駒スカイライン側から峠に向かったのだった。

ちなみに、生駒スカイラインは歩行者通行禁止らしい。
そんなリスキーな方法を取るとは、私も少しは根性がある?(爆)

というわけで、今回は峠の前後区間のみの紹介となる。生駒スカイラインから国道308号に入った筆者は、一旦国道を大阪方面に向かった後、大阪側から峠頂上に向かって歩いたのだった。峠に至る苦労を無くして峠を楽しむとは、やっぱり私はズルっ子である。まぁ、いつまでも「ズル」「ズル」言っても話が進まないので、本題を進めよう。

峠といってもこの道は古く奈良時代から利用されており、江戸時代は「奈良街道」として大阪から奈良・伊勢方面へ向かう重要な交通路となっていたことが、峠付近にあった案内板によくわかる。なるほど、昔から利用されていた道であることが、路面の石畳から偲ばれる。

そしてその石畳敷き道路の傍らには、噂の「最大幅1.3m」標識が立っていた。補助標識には薄くなった文字で『この先30m 離合不能』と書いてある。本当に1.3mだったら、車の離合はおろか冒頭に書いたとおり通行自体もできないはず・・・と思いつつ、その「30m先」がどうなっているのか見に行くことにした。

その「30m先」の部分は、ちょうど国道が生駒スカイラインをくぐるガード部分(=峠の頂上付近)になる。確かに狭そうだが、1.3mかどうかと言われると「?」だなぁ。そう考えながら峠“最狭部”にたたずむと、大阪方面からエンジンの音がしてきた! なんと自動車が走ってきたのだ。走ってきたその某社四駆車は、その狭い部分を難なくクリアしていったのだった。最大幅1.3mの道を、幅1.69mはある車が通過していった・・・(^_^;)

標識に偽り有り?
まぁ、正直じゃないような標識も世の中結構あるか(笑)。

気を取り直して(?)、生駒スカイラインのガードをくぐり、峠の反対側である奈良側へ歩を進めた。奈良盆地へ向かって、2車線の快適な道が 伸びているではないか。なんだ、これなら国道308号を麓から上って来れるじゃないかって思いが一瞬頭をよぎった。しかしながらよーく見ると、そこには気になる標識が・・・そう、“道路幅減少”だ。やっぱり世の中甘くない。だからこそここは、、“道好き”の方々の聖地のひとつになっているんだから。

 この先奈良市付近まで、すれ違いの出来ないほどの道が連続しているようです。通過だけの方は、「阪奈道路」をご利用ください。(この国道308号にご興味のある方は、真髄さんのWebサイト『国道の真髄を知る』などの関連サイトをご覧下さい。)

そういや、生駒スカイラインにある愛車はどうなったかな(汗)。
路面は石畳。峠道のいい感じが出ています
路面は石畳。峠道のいい感じが出ています
噂の「最大幅1.3m標識」がそこに・・・
噂の「最大幅1.3m標識」がそこに・・・
ここが“幅1.3m”らしいです
ここが“幅1.3m”らしいです
おっと、幅が1.3m以上ありそうな車が!
おっと、幅が1.3m以上ありそうな車が!
奈良に向かう快適そうな道の先には・・・
奈良に向かう快適そうな道の先には・・・