はじめに
新潟県と福島県の県境にある奥只見湖。その人工湖を造りだしている“奥只見ダム”へ向けて、新潟県魚沼市
折立よりトンネルが連続する道路がある。県道「小出奥只見線」、通称『奥只見シルバーライン』である。
同道路は観光地“尾瀬”への新潟側ルートになっており、奥只見ダムからは湖を船で渡り、国道352号に
再上陸し路線バスで尾瀬へ向かう。国道352号も折立から奥只見湖畔まで通行可能だが、枝折(しおり)峠
前後は道も狭いことから、奥只見シルバーラインを通るほうが無難である。
ちなみに、同道路は1971年に有料道路として一般開放(それまでは奥只見ダム管理道路)され、1977年
には無料開放されている。近くで江戸時代に銀が採掘されていた(「銀山平」という地名あり)ことから、通称
の「シルバーライン」が命名されたという。ここでは同道路の全体を紹介する。

「奥只見シルバーライン」の位置
■所在地:新潟県魚沼市
訪問レポート
■訪問日:(メイン)2008年5月31日/(フォロー)2009年6月21日

  〔お読み頂く前に〕------------------------------------------------------------------------
    ★印の付いたリンクについては、別ウインドウでより多くの画像をご覧頂けます。
    お楽しみ頂ければ幸いです。
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奥只見シルバーラインへようこそ
奥只見シルバーラインへようこそ

※レポートは2008年訪問時の内容をメインにしていますが、一部に
  2009年訪問時のものを使用しています。ご了承ください。

■通行車両の少ない早朝を狙え!

「はじめに」でも触れたが、“奥只見シルバーライン”(以下、シルバーライン)は、トンネルが連続する道路である。地図で見ると、道路のほとんどがトンネルを意味する“二重点線”となっている。単にトンネルが続くだけなら、なんと退屈な道なんだと普通の人なら思うであろう。

だが、私は違った(汗)。
地図を見るたびに一度訪れてみたいと思っていた。
今回新潟に居を構えたこともあり、念願叶って現地へ向かうことができた。

行くからには本サイトで紹介したい。紹介するためには、デジカメでトンネルなど撮影することになるだろう。路上での一旦停止も必要かもしれない。そうなると、交通量が皆無な時間帯を狙う必要がある。真夜中は明かりの関係で無理だから、周りが明るくなり始めた早朝を狙うしかない。

とある金曜日の夜に自宅を出発した私は、日付が変わる前にシルバーライン入口にある駐車場「みみずく広場」に車を停め仮眠を取ったのであった。

■合計19箇所、延長18キロのトンネル

“みみずく広場”には、「奥只見シルバーライン交通安全ガイド」という大きな看板が設置されている。そこには以下の通り書かれていた。
「総延長22.6KMの内 トンネル延長18.1KMあります」
“二重点線”が合計18キロである。地図に偽りなし(笑)。
早朝4時半、狭い軽自動車の車内で満足に眠れなかった私は、この文章を見て眠気はどこへやら。早速、車をみみずく広場から出したのであった。

■夏か来れば思い出す・・・道?

魚沼市小出から国道352号を東進すると、国道はそのまま直進でシルバーラインは左へ分岐していく。「はじめに」でも記したが、国道を走っても枝折峠経由で奥只見湖畔まで行けるのだが、分岐手前に立つ案内標識には
   「峠道路 急カーブ転落死亡事故多発」
   「急カーブ連続24km」
などと書かれている。別の意味で大変気になる(笑)。
というわけで、後で行ってみたんだけど・・・。(結果は本ページ下を参照)

また、この分岐点手前より、国道352号の左折レーン(シルバーラインへ向かう車線)に、★『尾瀬奏でロード』(別ウインドウ)が2009年に設置された。いわゆるメロディラインである。「尾瀬」だけあって曲は「夏の思い出」なのだが、内容は先のリンク先にてお楽しみ頂きたい。

■最初は比較的短距離のトンネル連続だが

★シルバーライン折立口周辺(別ウインドウ)は、有料道路であった頃の名残を色濃く残している。詳細は別ウインドウに委ねるが、例えば料金所の跡がある。現在は無料道路だとわかっていても、料金所でお金を払わず進めることに喜びを感じる小市民な私がいた(汗)。

料金所跡を出ると、早速最初のトンネルに迎えられる。早朝だけあって、狙い通り後続車や対向車は全く無い。後続車がいないことをルームミラーで十分に確認した上で、手際よくトンネル撮影を行う。早朝&雨天で光量が不足し、残念ながらピンボケ画像が多くなった。まぁ、撮影できただけでも由としよう。

以降しばらくは、百メートル前後のトンネルが連続する。9番目の「トトが沢トンネル」からは400m程度のトンネルが登場し、徐々に長くなっていく。その代わり、トンネルとトンネルの間の「明かり区間」が少なくなっていく。

■中距離トンネルの集合体登場

11番目の「栃ノ木トンネル」に入る。延長は68mと長くは無いが、すぐ見えるはずの出口が無い代わりに、トンネル側面に自動車ごと出れそうな「窓」が開いている。これは“トンネルの窓”ではなく、トンネルとトンネルの間をスノージェット(雪よけ)が覆っており、そこに開けられた窓となっている。

それらの窓は★トンネル間に空いた窓(別ウインドウ)にまとめたので、そちらでご覧戴きたい。数箇所は車ごと「脱出」しているので(笑)。

トンネル同士がスノージェットで連結され、16番目の「居守沢トンネル」までが、あたかも一本のトンネルのように感じる。連結されたトンネルの総延長は6300mを超える。

■暗いトンネル内はカーブも交差点も?

トンネル内は天井に一列のオレンジのライトが灯る、最近の明るいトンネルとは違い「暗い!」。また、トンネル内はまっすぐだと思い飛ばしていると、カーブもあるので気をつけたい。大きなカーブにはランプにて右へ左への矢印が灯されている。ゆっくり走って安全運転に徹したいものである。
(最後のほうで地元車?にトンネル内で追い越されたのには驚いた!)

17番目の、全長3,920mの「明神トンネル」には見所がある。
ひとつは★トンネル全体のずれ(別ウインドウ)と、
もうひとつは★トンネル内交差点&信号設置(別ウインドウ)である。
詳細はそれぞれのウインドウでご覧頂こう。

明神トンネルからの、残り3トンネルもスノージェットで「連結」されている。明神、荒沢、仕入沢の総延長を単純に足すと、10,120mに及ぶ。日本の道路トンネルでの最長は関越自動車道の関越トンネルで、その長さは11,000mである。それに迫る長さになるわけで、トンネル好きな人間も満腹感を味わえる場所ではないだろうか。

■長いトンネルを抜けると・・・

最後の仕入沢トンネルを走る。満腹感を通り越して少々飽き始めた頃、天井に「出口近し」の電光表示板が目に入る。いえ、その先にはちゃんと出口の明かりが見えてるんだけどね(笑)。

ここでの「出口」というのは、単に「仕入沢トンネルの出口」という意味だけではなく、「奥只見シルバーライン・トンネル群の出口」の意味が強いのだと個人的に思う。他のトンネルには、このような電光表示板はなかったし。

こうして、合計19本、総延長18.1kmのトンネルを走るドライブは終わりを迎えた。外は相変わらず雨だが、地中から脱した目には眩しく感じた。

トンネルを抜けた先、眼下に奥只見の観光用駐車場とお土産屋さんが見える。また、同じ目線の高さに発電所の施設もある。この後シルバーラインはゆっくりと高度を下げ、その観光用駐車場に到達する。
折立を出発して1時間後、午前5時半の到着となった。

この付近の紹介は、★奥只見ダム周辺(別ウインドウ)に委ねたい。

奥只見ダムは、新潟県と福島県の県境にまたがる、国内最大級の貯水量(6億立方メートル)を誇るダムだ。ここから流れ出た川は只見川であり、下流の大鳥ダム・田子倉ダムなどを経由し、福島県喜多方市で阿賀川と合流した後に阿賀野川となって新潟市で日本海で流れ出る。

ちなみにこの年、奥只見湖観光船の営業開始は6月1日。つまり訪問日の翌日からであった(翌日にニュースで流れてた)。どうりで駐車場の車がほとんどないわけだ。えっ、朝5時半だったらシーズン内でも人はいないって?(汗)
入口までのR352には「尾瀬奏でロード」
入口までのR352には「尾瀬奏でロード」
直進の国道はすごいらしい
直進の国道はすごいらしい
有料道路だった名残が今も残る
有料道路だった名残が今も残る
やってきましたトンネル一本目
やってきましたトンネル一本目
その後はトンネル連続攻撃
その後はトンネル連続攻撃
トンネル出口の変わりに側面に「窓」が・・・
トンネル出口の変わりに側面に「窓」が・・・
トンネル内に大きなカーブがあるので注意
トンネル内に大きなカーブがあるので注意
なんか、行き先に違和感を感じませんか?
なんか、行き先に違和感を感じませんか?

まだトンネルが続くのに信号機有り?
「出口近し」の電光表示板が嬉しいかも
「出口近し」の電光表示板が嬉しいかも
最後のトンネルを抜けました。お疲れ様
最後のトンネルを抜けました。お疲れ様
眼下に終点の駐車場やお土産屋が見える
眼下に終点の駐車場やお土産屋が見える
一方の国道352号枝折峠方面へ進むと…
一方の国道352号枝折峠方面へ進むと…

■せっかくだから国道を・・・

早朝活動のおかげで、折立へ戻ってもまだ時間たっぷり。
そうだ、国道352号を枝折峠方面へ行ってみよう。
あら、道は意外と悪くないねぇ。道幅も2車線あるし。
この辺って温泉もあるんだ。宿泊施設もある。

・・・あれ、温泉街を過ぎると道幅狭くなったんじゃない?
カーブも多くなってきたし。通行規制の看板もあったなぁ。
ねぇ、ガソリンも少なくなったし引き返そうか。
うん、そうしよう。

やっぱり、尾瀬には奥只見シルバーライン利用がBESTかも・・・
お〜い、やっぱ引き返そう(^_^;)
お〜い、やっぱ引き返そう(^_^;)