■ 一文橋(いちもんばし) ■
「一文橋」は、西国街道の長岡京市・向日市の境にある、小畑川(おばたがわ)にかかる橋です。
小畑川は、京都市西京区の追ノ坂より流れ出て、洛西ニュータウンを経て
長岡京市を南北に流れ、大山崎町付近で桂川に合流します。
乙訓地区や洛西で大雨が降った時、結構短時間に降っただけでも小畑川には大水が流れます。
それは近代になって流域の宅地造成が進んだことが増水に繋がっているのだとも考えます。
しかし、この川は少なくとも室町時代には既に増水で人々を困らせていたようです。
橋を渡って西国街道は東西を結ぶのですが、その橋も小畑川の増水の度に流されていました。
橋が流されると新しく橋を作る必要が生じ、費用面で大きな負担となってきました。
その為に、室町時代にこの橋は「有料の橋」として作られたということが歴史上伝えられています。
すなわち、中世の「有料道路」だったわけです。その事を記した石碑が橋の袂にあります。
その石碑には、「架け替え費用のため通行人から一文を取り始めたのが橋名の由来といわれる」
とも記しております。一文橋という名前の由来が、有料橋の通行料から来てた訳です。