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★ 南郷洗堰 ★
なんごうあらいぜき
最終更新日:2018 ⁄ 01 ⁄ 01

■基本情報

《住所》滋賀県大津市黒津4丁目

《web》水のめぐみ館「アクア琵琶」
《交通》京阪バス「南郷洗堰」停下車。
    瀬田川洗堰経由で徒歩10分。


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■南郷洗堰について

現・瀬田川洗堰の先代に当たる、明治38年(1905年)に完成した洗堰。昭和36年に瀬田川洗堰が完成するまでの56年間、 琵琶湖の水位維持および淀川系下流流域の水害発生抑制の役割を果たした。

現在は瀬田川の両岸部分に、治水を伝える史跡として一部が当時のまま残されている。更に2002年は歴史的土木価値を認められ、 (社)土木学会より「土木遺産」に認定されている。


洗堰現状と
現役時イメージ

南郷洗堰
現役時写真

平成14年に
土木遺産認定受ける


■明治29年の洪水

洗堰設置年より9年遡る明治29年(1896年)9月、大雨により琵琶湖周辺のほとんどが浸水する事態となった。 当時の記録では、彦根にて1000mm(10日間累計)を越える雨が降り、琵琶湖水位が基準値に対しプラス3.76mまで上昇したという。

そこで瀬田川の治水事業による流水量増加が検討されたが、それに伴う下流部(京都・大阪)の大水害が想定された。 そのため水量調整へ洗堰を設けることになり、明治33年(1900年)より事業が開始された。 事業には、「大日山」せり出し部切り取りも含まれている。


■南郷洗堰のゲート開閉

現在の瀬田川洗堰は遠隔操作による電動での放水ゲート開閉を行っているが、南郷洗堰は人力で個々のゲートへ8寸角・長さ14尺の角材を抜き差しする方法で、全32門の開閉を行っていた。 そのため、全開に24時間、全閉に48時間を要していたという。

全閉が角材をゲートに落とすだけで時間を要さないようにも思えるが、流水より角材に浮力が発生するために、 角材固定まで時間を要したとのこと。大雨の中、約2日をかけての人力全閉対応は大変だと容易に想像かつく。
その作業イメージは、施設「アクア琵琶」展示でも見ることができる。


水せき止める際に
使用した角材

洗堰放水ゲート
せき止め前後

ゲートせき止め
作業様子展示


■現在の南郷洗堰

「概要」に記した通り洗堰は瀬田川両岸に一部残されているが、その東側(黒津側)には国土交通省の施設「水のめぐみ館 アクア琵琶」がある。 そこでは、このページや「瀬田川洗堰」ページで記載した内容が様々な資料等で展示してあり、治水事業の勉強ができる。

施設敷地内に旧監視場建物も残されている。また洗堰へは普段は立ち入れないが、月に1度はオープンカフェが開かれ、洗堰上へ立ち入ることができる。 また最近は「アクア琵琶」イベントでの立ち入りもあり、洗堰への立ち入り機会も増えているように感じる。 1世紀を越える土木遺産に触れるのも良いのではないだろうか。


今も残る
旧監視場建物

月イチでオープン
カフェ開いてます

洗堰とアクア琵琶
イベントで賑わう


■参照先

琵琶湖河川事務所
水のめぐみ館 アクア琵琶


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