Fly&Lure Fishing in Chichibu

イブニングパラダイス 
1997年3月


 3月30日の情報です。

 秩父地方では、週末になるといつも雨が降っています。
 先週に、2度目のヤマメ・イワナの成魚放流があったため、放流地点は餌釣師で大賑わいだということで、放流がない場所で、冬を越したヤマメを狙ってみました。
 大滝村の強石地区には、発電用の取水堰堤があり、ここから寄居町の玉淀ダムまで、ヤマメの遡上を妨げる堰堤がないので、ひょっとしたらとてつもない大物がいるかもしれないと思いロッドをキャストしてみました。
 しかし、堰堤の水門の工事のため、水門をやたら開けたり閉めたりするため水量が時々変わるため魚が驚き、活性は低いようでした。ここのヤマメは20センチくらいのサイズが多いようですが、25センチクラスもいるようです。
 ここより訳10キロほど下流の浦山川と荒川本流の合流点に30センチオーバーの本流ヤマメ狙いで入ってみましたが、ここでは全く魚影は見えませんでした。さらに2キロほど下流の巴橋下も同様で、大型の本流ヤマメはもっと下流にいるのか、活性がかなり低いかのどちらかではないかと予想しています。


 3月22日の情報です。

 今回は、赤平川本流の情報です。
 赤平川上流部は、放流量が多かったため、解禁直後は多くの人が入り、また釣果も良かったそうです。
 しかし、今は川を見ても泳いでいるヤマメを見かけることは少なくなってしまいました。ここのところ大滝村方面ばかり行っていましたが、赤平川下小鹿野地区の家のすぐ前(100メートルほど)のコメアラという渕にヤマメがいるとの情報をつかんだので様子を見に行きました。
 ここは、赤平川の中流域であるため川幅も10メートルほどで水量もまずまずあり、河原も広いのでフライも楽に振れるのですが、小雨も降っていたので、ルアーをキャストして様子を探って見ました。ファーストキャストからヒットしたのですが、何回かキャストするとすぐ反応がなくなってしまいました。ここのヤマメのサイズは18〜20センチといったところです。ここは成魚放流がなく、尾ビレの張りもよく、引きも強いので上流のヤマメが秋に下りてきて、冬を越したものだと思います。
 いつもの年は、数は少ないのですが、25センチを越えるものがいるので、今年は小さいようです。
 毎年5月になるとヤマメは、上流に遡上して全くいなくなってしまうので4月中旬までが好機です。またハヤが多いのでフライや餌釣りには辛抱が必要ですし、水が少々汚く、藻が多いので渓流という雰囲気もありません。水温は8度でした。


3月20日の情報です。

 今回は、浦山川に入ってみました。
 浦山川は、現在浦山ダム建設中のため、荒川合流点から約5キロH上流の山掴地区までの間が立ち入り禁止となっています。
 浦山ダムは、現在堪水試験中で水深にして約50メートルほど水がたまっています。また山掴地区の少し下流では、ダムへの土砂流入防止のための大堰堤がつくってあり、水深は10メートルほどだと思いますが約200メートルほどの人造湖となっています。浦山川の放流量はかなり多かったようなのでこの人造湖に下りたヤマメもかなりいるのではないかと思っています。
 山掴地区より上流の浦山川の状況ですが、かなり多くの人が入っていて、魚もかなりスレています。所々にある堰堤下の魚が集まるようなところは、2〜3人で釣るような状況でとても釣果は期待できません。
魚もヤマメの10センチ程度のものが多く、20センチを越えるようなものは希のようです。
 話は変わりますが、過日、河川環境保全関係の会議で秩父漁協組合長の吉田氏と同席しましたが、秩父漁協では、今年度ヤマメ・イワナ用の養殖池を建設中とのことで、完成するとここでチチブヤマメとチチブイワナの養殖を行うそうです。今放流している魚は、秩父以外から仕入れているそうで、2〜3年後には、秩父固有種のチチブヤマメとチチブイワナが放流できるようになるとのことです。
 チチブヤマメとチチブイワナは、埼玉県の水産試験場で飼育していますが、他の地方の種とは、魚体の模様の鮮やかさが大きく違うとのことです。(秩父地方のヤマメは、一般的なヤマメと区別して、チチブヤマメと標記してほしい旨、水産試験場長より指摘されています。)


 3月16日の情報です。

 秩父地方は、15日、16日とも雨が降ってしまい風も出てフライには良いコンディションではありませんでした。大滝村では日中の気温も4度前後でいつ雪になってもおかしくない状況のため最上流部の様子は、調査できませんでした。
 大滝村の落合地区は、解禁日にも入りましたが、2週間たってだいぶスレてきたようです。しかし一点にかたまっていて動かなかったヤマメの群れもクルージングを始め、大滝村役場前を30分周期くらいで廻っているようです。ここのヤマメは当たりも小さく引きも弱い今年放流したものが多くなって来たような気がします。ここより下流には、冬を越して尾ビレの張ったヤマメもいるようです。
 3月9日の情報のなかで、赤平川本流の田ノ頭ダムの工事が2カ月位かかるのではないかとの情報をお送りしましたが、水門の工事は3月中には終わり、4月には満水になるとのことです。ダムにいたヤマメやレインボーは、下流や農業用水路に逃げたようです。農業用水路は幅2メートル位で水位は通常20センチ前後ですが、ダム放水後ここに多くのヤマメがいるようで、地元のこどもたちがよく釣りをしています。長野県の川上村でも農業用水が千曲川のとなりを流れて、川では全然ライズしないのに用水路では、フライを流すと、無警戒にイワナが飛び出して来るのと状況は似ているようです。

3月9日の情報です。

 今週は赤平川水系の情報です。
 赤平川水系の全域は最近雨がほとんど降らないため水量がかなり減っていて、大部分のポイントが一人くらいしか入れないような状況です。
 赤平川本流の小鹿野町三山地区の田ノ頭ダムは、流入した土砂でかなり埋まってしまって、水がたまっているところが直径100メートルくらいの範囲しかありません。透明度が今は高いため水中の状況はよく見えますが、魚も少なく、活性も低いようです。
なお3月12日には、田ノ頭ダムの放水口修理のため、ダムの水は当分の間なくなります。(2カ月くらいだろうと予想しています。)
 両神村の小森川、薄川とも水量が少なく、各ポイントとも川幅3メートル、水深30センチといったところなので先に人が入っていると期待薄となります。ここも活性は低いようです。
 赤平川水域は、解禁当初はかなりの釣果があり20センチクラスのヤマメが多くヒットしたようですが、キープする餌釣師が多かったため今は難しいようです。水温は5度くらいのところが多いようです。


 3月2日の情報です。

 今年も3月を迎え、渓流解禁となりました。
新聞発表によると秩父の渓流には、3月1日には2,500人の釣り人が繰り出したそうです。 この日は、午前10時頃から雨が降り出し、午後1時頃には雨も上がりましたが、風が強くなり気温も下がってフライマンには、あまりコンディションの良い日ではありませんでした。
 1日には大滝村内の荒川本流の大血川合流点付近、中津川合流点付近、入川合流点付近に入渓しました。
大血川合流点付近には午前11時頃入りましたが、雨が降りだした直後だったため、フライにはニンフ、ストリーマーとも反応がありませんでした。もちろんライズも全くありません。ルアーロッドに持ち変えて、探りを入れてもましたが全く魚影は見えませんでした。水温は5〜6度でした。
中津川合流点付近は、正午過ぎに入渓しました。河原が広くなっているところには、大勢の人たちがいたのでバックがとれないところにしかないので、ルアーを使いましたが、雨が上がると魚の活性が上がり、ルアーをキャストすると20〜23センチのヤマメが5、6匹束になって追ってきて、足元でルアーを8の字に動かすとすぐヒットするような状況でした、特に大滝温泉下のヤマメの魚体は、サイズは25センチ位でしたが体高が7センチ位有りパールマークも薄く立派な歯が生えているもので、先週のテレビ番組で西山徹氏が言っていた本流ヤマメそのものでした。その他の魚体は2月末に放流したものと、冬をその場で越したものが色、尾ビレの張り、ファイトで判断して半々というところでです。なおアタリはかなり小さいようです。水温は5度位でした。
入川合流点付近へは、午後2時過ぎに入りました。ストリーマー、ルアーともちょっと離れて追ってくる程度で活性は、あまり高くなく、ニンフには反応はありませんでした。ライズも全くありません。
 2日には、中津川の錦淵付近、中双里地区付近、小倉沢合流点付近、中津川地区に入渓しました。 どのポイントも水温がとても低い(1〜3度)ため活性は高くありませんでした。しかし中双里地区付近の日の当たる淵では、2〜3ミリ位の大きさのミッジに15〜20センチほどのヤマメがライズしていました。
 中津川地区の県民の森付近は河川工事中で状況は最悪です。また、中津川流域は河原に雪が積もっているところが多く、氷が張っているところもあります。
 なお、二瀬ダムは、大部分が氷に覆われていることも申し添えます。


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