Fly&Lure Fishing in Chichibu

イブニングパラダイス 
1997年5月

5月28日の情報です。

先週から今週にかけて、夕立が多く、なかなかイブニングライズも楽しめません。昨日も4時ころから6時ころまで雷を伴った大雨で大滝温泉の駐車場から動けませんでした。雨がよく降るため二瀬ダムの放流により荒川本流の水量はたいへん多くなっています。大滝村落合地区では、水量が増えたため魚の動きが活発になり、先週までイワナしかいなかった場所にもヤマメが出てくるようになりました。20センチから25センチがメインになりますが、流量が増えたこと、水が多少濁っていることにより、小さなドライフライへの反応はいいようです。20番から12番までのドライフライは、いろいろ試したのですがまったく反応がなかったのですが、2センチ以上あるセッジにヤマメが飛びついたのを見て、でかいエルクヘアーカディスがなかったので替わりに8番のロングシャンクのテレストリアル(バッタ)をキャストしたところ、水面にフライが着水したとたんヤマメが反応しました。直後に雷雨となったため、ライズがなくなってしまいました。大滝村の雷は、地面が揺れるほど強烈なため、逃げるが勝ちです。
小鹿野町を流れる赤平川も最近の雨で水量が増えてきました。三山地区の田ノ頭ダム周辺も水量が増加しましたがダムの堰堤より上は、活性がまだ上がっていないようで、反応もいまひとつです。しかし、堰堤下付近は下流から遡上してきたヤマメや堰堤から落ちたイワナがいるようです。ヤマメ、イワナとも20センチクラスが多いようです。魚の数はそれほど多くありませんが、12番から16番くらいのブラウンパラシュートやエルクヘアーカディスによく反応します。

5月18日の情報です。

赤平川流域も最近は雨がよく降りますが、上流部ではまだ水量が少ない状況が続いています。
小森川は、両神村役場付近で薄川と合流しますが、ここより5キロほど上流の川塩地区に砕石場があり、ここから砕石の汚泥が時々流れるため、この付近では川に白い泥が積もっているので、入るのは敬遠しています。
そういう訳で小森川にはいるときは、川塩地区より1キロほど上流の鳶岩地区より奥に入渓しています。
鳶岩地区から煤川地区の間の小森川は、川幅が狭く、両側に樹木が茂っているためあまりフライフィッシングには向きませんが、魚が付きそうな石が多いため、時々入ってみますが、今は水量が少ないため、状況はよくありません。
また、最近は入る人も少ないようで、クモの巣がたいへん多く、フライに絡み付いてしまってまったく難儀してしまいます。
しかし、所々で20センチ以下のヤマメがライズしていて、魚に気づかれないように近づき、フライをナチュラルドリフトさせれば、パターンに関係なくフライをくわえます。
荒川本流の大血川合流点付近は、日中から20センチ前後のヤマメがぼつぼつライズを繰り返していますが、活性はもう一歩のところのようです。
大血川もよくポイントを見極めてフライを流すと18センチ前後のヤマメが出ますが、魚の数はあまり多くないような気がします。17日に、合流点から100メートルほど大血川を上ったところで、ヤマメがライズしていたので、岩に隠れてフライを振っていたら、この岩にでかいアオダイショウ(ヘビ)がいて、危うく掴んでしまうところでした。
ヘビがいるところは、経験上大きな魚がいたり、魚が多かったリするのですが、ここは、だめでした。
大滝村川又地区の荒川本流と入川合流点は、例年型のよいヤマメやイワナが出るポイントですが、発電用水取水堰堤の工事をおこなったらしく、川の中の大石が岸に上げられていて渓相が悪くなってしまいました。堰堤下に20センチクラスのヤマメが見える程度で
魚も少ないようです。
ここの堰堤は、荒川本流の滝川と入川の水を全量取水してしまい、下流にはぜんぜん水を流していません。また魚道は設置してありますが、最終部が川との段差が1メートル近くあり、放水しないこととあいまってまったく役をしていません。
建設省荒川上流工事事務所と埼玉県に早急の改善を望みたいものです。
大滝村落合地区の荒川本流は毎週様子を見ていますが、今週は、イワナしかヒットしなくなってしまいました。
ヤマメは流芯付近でイマージャーなどを捕食しているのですが、たいへんスレてきてしまって、フライを食わせるのは、難しくなっています。
流れの脇や開きでは、イワナがライズしていて、これはヒットさせるのは、ヤマメに比べれば、楽ですが、捕食のパターンをよく見極め、ナチュラルにフライを流さなければライズしてきません。
また、ここのイワナはフッキングが悪いので、2メートルくらい前でフライに食いついた奴を合せないで5秒ほど様子を見ていたら、口の先でフライをくわえているだけでラインを張る程度のテンションでは放さないくせに、合せるとスッポ抜けることがわかりました。
そこで、フライをくわえて潜ってから少し間をあけて下流方向へ水平に合せるようにしました。上方向に合せるとほとんどがスッポ抜けたり、バレたりするようでした。
18日にはキャスティングのかなり上手なフライマンが2時間ほどネバっていましたので様子を見ていましたが、残念ながらボウズだったようです。
私もあまり上手ではありませんが(キャスティングはめちゃ下手です)、ボウズだった原因は、立ち位置が悪い(魚から丸見えの位置だった)、川の水の流れが読めていない(流芯の反対側をナチュラルドリフトさせるのは相当な技術が必要ですし、1メートル以上そうすることは無理だと思います。)、ロングキャストを繰り返しているので、足元の最も活性の高い魚を散らしてしまっていることが原因だとおもいました。
ヤマメやイワナは、うまく近づけば、1メートルくらいまで近づけますがが、近づく方法を間違えると20メートル離れていても深く潜ってしまいます。


5月11日の情報です。

 先週の半ばに雨が降ったため赤平川水系の河川も若干水量が増えました。
週末には両神村大平地区の薄川では、18センチ位の小さなヤマメが日中から盛んにライズを繰り返していました。
大平地区の薄川をはさんで対岸の柏沢地区を流れる柏沢は、川幅2メートルくらいで水深は20センチ前後と小さな沢ですが、この地区では毎年ヤマメを放流しています。
柏沢地区人たちの水質指標や子供たちの楽しみのための放流ですので入渓しないでください。(ここで釣りをすると地区の人に怒鳴られます。)
 今週もホームポイントの大滝村落合地区の荒川本流に入ってみました。
ここは、3月の解禁以来毎週様子を見に行ってますが、5月になってイブニングライズ本番となりました。
日中でも、ミッジやイマージャーにライズを繰り返していますが、午後6時を過ぎると、カゲロウ、ストーンフライ、セッジ(数は少ない)もハッチをはじめ16番から24番まで虫に色さえ合せれば、どんなパターンにも反応するようになります。
また、先週報告したとおり、ヤマメ、イワナ、レインボーといろいろいますが、各魚種ともかたまって泳いでいるようで、イワナが釣れだすと続けてイワナばかりヒットするようになります。
イワナ、ヤマメとも25センチオーバーはあわせが遅い方がよくヒットするようです。

 5月5日の情報です。

 ゴールデンウィークは、秩父の荒川も釣り人以外にもバーベキューやキャンプでものすごい人の数でした。
 二瀬ダム直下の荒川本流は魚が少ないのは承知で人がほとんどいないということを理由に入りました。
ここは、川までのアプローチが長いこと、ダムからの突然の放流があると危険なため、特別なことがないと入らないのですが、友人が30センチクラスの野生化したレインボーをヒットさせたことがある場所なので、行って見ました。
しかし入った時間が悪かったのか、(午後2時ころだった)魚がいないのか不明ですが、まったくヒットはありませんでした。
けれど入る人は少ないし、大きな淵があり川もよいので、当たれば大物の予感はします。
 大滝村神岡地区から落合地区の間の荒川本流は、水量も多く川幅も広く、しかも足場が良いので、暗くなるまでイブニングライズが楽しめるので良く行くポイントです。
ここは、水温も10度前後と上がって来たので、水性昆虫もほとんどの場所を除いて、夕方近くにならないと、ハッチしなくなってしまいました。
場所によっては24番程度のミッジやユスリカなどが日中もハッチしていて、神経を摩り減らすこともありますが、夕方4時以降に入るのが無難だと思います。
車も大滝村役場前の河川敷に降りられ、駐車もできます。(もちろん無料)
ここは、以前はヤマメとレインボーが主だったのですが、最近イワナも増えてきました。
サイズはどの魚種とも20センチから30センチオーバーまでいますが、たいへんスレていますので、20センチクラスならどうにかヒットさせることはできますが、それ以上のクラスは、簡単にフライを見切ってしまいます。
ロングキャスト&ナチュラルドリフト&マッチザハッチ& 神経戦の力量がここでは試されます。
 なお、大血川と浦山川は、以前から魚が多いという情報が流れていて、餌釣師がたいへん多く、最近たいした釣果もないため、入っていませんし、あまり進められません。
 また、赤平川水系も水量が異常に少ないので、今は、ダム等一部を除いてフライには向かないと思います。


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