Fly&Lure Fishing in Chichibu

秩父のヤマメとイワナ


 冬越ヤマメ(落合地区99.3.1)

イブニングパラダイス 

1999年4月


4月25日


神流川C&R区間(上野村役場付近・ビィラせせらぎ付近)
大血川(最上流部・管理釣場付近)



秩父地域では、ここ1ヶ月はど週末になるたび雨がふっています。
17日から18日には、たいへん強い雨が降り、荒川や赤平川の本流筋は濁流となってしまい、沢筋も増水して危険な状況となってしまいました。
利根川支流の神流川は、赤平川の山ひとつ隔てた群馬県側の河川ですが、隔てる山が1000メートル程度と低いため、秩父地方と天候の違いはありません。また、ここは距離的にちかいことから昔からの交流も盛んです。
神流川の上野村漁協では、今シーズンから村内の2箇所約6キロをキャッチ&リリース区間に設定し、関東地方のアングラーににわかに注目されるようになりました。
神流川も増水していて、若干濁りが入っていましたがキャッチ&リリースにより魚影が濃く、どしゃぶりの雨の中でも、ドライフライにヒットしてきました。

神流川の上野村役場付近のC&R区間は、平瀬が多く、ポイントがつかみにくい場所が多いようです。石裏や対岸の崖下を狙うと土砂降りの中でも、14〜20番のエルクヘヤーカディスやブラウンパラシュートに20センチ程度の小振りなヤマメがヒットしてきました。流真の底にもヤマメが付いていますが、雨のため浮いてこないようでした。ニンフやウェットを使えば、反応するのではないかと予想しています。(ここでは、活性を見るためドライのみ使用してみました。)

神流川のビィラせせらぎ付近は野栗沢からの濁流で、ドライフライは使用できる状況でなかったため、10〜14番のMSCニンフ、ハーズイヤーニンフ、オレンジパートリッジを使用してみましたが、中層から底層をルースニングするとパターンを選ばないでヤマメがヒットするようです。

荒川支流の大血川は、雨の影響で大増水しフライフィッシングができるポイントが限られてしまうだけでなく、危険でさえありました。
しかし、流れの緩いところには、イワナがたまっていて、14〜20番のエルクヘヤーカディスやブラウンパラシュートに無警戒に反応してきました。20番のエルクヘヤーカディスでばらした尺イワナはその後も同じ場所に定位していたのでたので、14番のブラウンパラシュートをキャストしたらもう一度ヒットするほどの活性の高さでした。

4月18日

赤平川(田ノ頭ダム)
荒川本流(落合地区)

秩父地方は11日にまとまった雨が降り、荒川本流は二瀬ダムにより水量は増えませんでしたが、赤平川水系は、適度な増水となっています。

赤平川の田ノ頭ダムの流れ込みは、4月初めは川幅3メートル、水深50センチ程度で小さな沢程度でしたが、今は3倍位に水量が増えています。

増水により、水生昆虫のハッチが止まってしまい、ライズが全くなくなってしまいましたが、上流から、ヤマメが下りてくるのを楽しみにしています。
今は、流れ込み付近の障害物まわりを20番程度のドライフライで狙うか、ダム湖でニンフ等を使うのがよいようです。ここのヤマメは20センチ程度のことしの放流ものが多いようです。

荒川本流の落合地区は、先週と変わらず、ドライフライにはヤマメの稚魚ばかりがヒットしてしまいます。
雨が降っている中でのフライフィッシングでしたが、20センチ以上のヤマメはほとんど底に沈んでしまい、淵の深いところをニンフで狙ったところ、時々反応してきましたが、活性はかなり低いようでした。このときのヤマメは、ニンフのパターンやサイズは選ばないようでしたが、0.15号程度の細いティペットを使い、ルースニングでハーズイヤー等スタンダードパターンを底に引っかかるくらい沈めた時が一番よいようでした。水深が3メートル以上ある淵もあったので、リーダーが30フィートくらいになり、ライントラブルがやたら多くなってしまい、結果的にフライを流している時間があまりとれなかったため、はっきりしたことがわからなかったことが残念でした。

4月11日

赤平川(田ノ頭ダム)
荒川本流(落合地区周辺)

秩父地方では、最近雨がたびたび降っていますが、雨量が少ないため、川の水量はあまり増えていません。

赤平川の田ノ頭ダムも流れ込む水量が少なく、ダムより上流は、フライやルアーがしにくい状況になっています。

ダム湖は透明度がたいへん高いため、水深が最大でも3メートル程度のここでは、底まで様子がよく見えます。フックサイズで20番から26番程度のユスリカやコカゲロウ類がハッチしていますが、ヤマメのライズは全くありませんでした。ただ、3月末に放流したヤマメはいるようで、ウェットやニンフをリトリープしてくると時々当たりがあり、追ってくる姿も確認できます。20センチクラスのヤマメが多いようです。なお、地元の小中学生がルアーをやりに多くきているので、場所取りが少々厳しい日があります。

荒川本流の落合地区周辺は、水量が少ないものの、ユスリカやコカゲロウ類のハッチが適度にあり、ヤマメのライズが見られました。ここのヤマメは、あまりフライにセレクティブでないため、20番程度のフライならあまりパターンをえらばないようで、スタンダードパターンのみで十分でした。ここも、3月末に放流した20センチクラスのヤマメが多いようですが、大滝温泉前からその下流では、5〜10センチクラスの稚魚が多いようでした。このヤマメの稚魚は、簡単にヒットしてくるため、フックにバーブレスを使用して傷つけないようにする必要があると思われます。

4月4日

中津川(大滑沢出合付近)・水温9度

秩父漁協では、3月末にヤマメの放流を行ったため、各河川とも魚影が濃くなったようです。また、ここのところ気温が高く水温も若干上昇したため、ヤマメの活性が高くなってきました。

中津川の大滑沢出合は、水量が昨年のベストコンディションの時の半分以下ですが、ヤマメの活性は高く、ミッジアダルトを飛び上がりながら捕食する様子が見られました。

ハッチしている水生昆虫は、ユスリカがほとんどですが、24番程度のダークグレイのコカゲロウ類の飛んでいる様子が見られました。

24番から26番のミッジには、比較的反応が良いもののフッキングが悪いため、20番のエルクヘアーかディスや16〜20番のブラウンパラシュート等を使ってもそこそこの反応をしてくれて、16番のブラウンパラシュートが飲み込まれるほどでした。しかし、ウェットやニンフのルースニング、ミッジピューパやイマージャー等水面下のフライに全く無反応だったことは、今後の研究課題だと考えています。

ここのヤマメは20センチ以下のものがほとんどで、今年放流したものの他、昨秋の稚魚が成長したものも混じるようです。 



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