Fly&Lure Fishing in Chichibu

秩父のヤマメとイワナ

神流川のヤマメ(25cm ブラウンパラシュート#18) 1999.6.7

イブニングパラダイス 

1999年6月


6月27日

荒川本流(落合地区付近)
神流川(蛇木滝付近)

今週も先週に引き続き、ぐずついた天気が続きましたが、雨量が少ないため、川の水位はあまり変わっていません。
しかし、荒川本流の二瀬ダムは、ちかい内に放水を始める予定ですので、下流では水位が上がるとともに、水温も若干低下するので、ヤマメの活性が上がることも考えられます。
昨年はこの時期、放水による増水と水温の低下により、ヤマメの活性が高くなりました。

荒川本流の落合地区は、ヤマメの活性はたいへん低く、イブニングライズさえ見られませんでした。
かわりに、ウグイの活性が非常に高く、ライズはウグイのものばかりでした。
水生昆虫のハッチもわずかで、時々16番程度のカゲロウが飛ぶ程度です。

神流川の蛇木滝付近も、ウグイがたいへん多く、しかも活性が非常に高くなっています。
日没直前まで待つと、ウグイのライズ若干が減り、ヤマメもフライに反応するようになります。
日没後になると、16番程度のフライにも反応するようになりますが、フライが見える時間帯では、20番程度のブラウン系ものがよいようでした。
水生昆虫のハッチも日没後のほうが、大形のカゲロウ(14番程度)がハッチするようです。
ここのポイントも、ヤマメのライズが活発化するまで、フライをキャストしないことがよいと思われます。
なお、ここのC&R区間では、今だヤマメをキープする人が見受けられることには、閉口させれれます。

6月20日

荒川本流(強石地区付近)
大血川上流部
神流川(上野村役場付近)

秩父地方、群馬県多野地方ともここ1週間は、ぐずついた天気だ続いていますが、雨量は少ないため、河川は平水時と比較してまだ少ないようです。
天気の影響からかと考えていますが、先週までの水生昆虫の猛烈なハッチも影をひそめ、イブニングにわずかなカゲロウ類が飛ぶ程度です。

荒川本流の大滝村強石地区は、発電用堰堤があり通年ですと、6月になるとさかんにライズするようになりますが、今年はヤマメが少なく、ライズもあまり見られません。
また、川筋が変わり、渓相も前より悪くなってしまいました。
イブニングには、わずかながらヤマメのライズも見られますが、ウグイが多く時々ヒットしてきます。
なお、ヤマメは20センチクラスが多いようです。

大血川上流部も天気が悪いため、水生昆虫のハッチが少なくなっています。

日没直前になると、イワナがライズを始めますが、単発なことが多いようです。
イワナのサイズは20センチクラスを中心に25センチくらいまでのようです。
ハッチしているカゲロウは、イブニングの早い時間帯は、フックサイズで20番より小さいものが多く飛んでいますが、日没直前は、12番程度の大きさの大形のものもハッチを始めます。
フライパターンは20番前後のエルクヘヤーやパラシュートで十分です。

神流川の上野村役場付近の水生昆虫のハッチは先週と比較して、1/1000くらいではないかというほど少なくなってしまいました。

先週多くハッチしていた、マイクロカディスが全く見られませんでした。
ハッチしている水生昆虫は、大血川と同じで、早い時間が小さく、日没近くになるにつれ大形のカゲロウがハッチするようになります。
ここでも、20番前後のエルクヘヤーが比較的効くようでした。
なお、ここのヤマメも日を追うごとにスレてきています。

6月14日

荒川本流(大血川出合付近)
神流川C&R区間(蛇木滝付近・上野村役場付近)

神流川、荒川ともにここのところ雨がなく、渇水状態です。

今週の荒川本流大血川出合付近は、先週と同様に大形のカゲロウのハッチが続いていました。
ヤマメは多少スレてきていて、イブニングでもフライを見切ることが多くなってきました。
しかし、ハッチしているカゲロウにサイズをあわせればよくなり、12〜14番も使えるようになったため、日没前後でもフライの確認がしやすくなりました。
また、渇水による水温上昇により、ウグイの活性が高くなり、フライに時々ヒットしてしまうようになってきました。

神流川の蛇木滝付近は以前と比較して、はっきりヤマメの数が減ってきました。
ここは、上流の役場付近と比較して、監視員が少ないため、キープしてしまう人がいることによるものと考えられます。
また、ここもウグイの活性が高く、時々ヒットしてしまい、ヤマメを散らしてしまうことがあります。
ハッチしている水生昆虫は日中はミッジがハッチし、夕方早い時間に小形のカゲロウのハッチは始まり、日没直前はマイクロカディスとなります。

神流川の上野村役場付近は、監視がしっかりしているため、ヤマメは相当な数がいます。
しかし、人も多く、よいポイントには10メートルおきに人が並ぶことも珍しくありません。
それでもヤマメの数は非常に多いので、十分楽しめます。
ハッチする水生昆虫は、日中ミッジ、夕方小形のカゲロウ、日没直前はカディスです。
ここの、カディスのハッチはものすごく、ネットを一振りするだけで10匹以上のカディスがつかまります。
サイズはフックサイズで、16番程度のものが多いようでした。

6月7日

荒川本流(大血川出合付近)
神流川C&R区間(蛇木滝付近)

今週も荒川&神流川とも減水気味となっていて水温が若干上昇したため、イブニングライズ以外は厳しい日が続きました。
しかしながら、日没直前の水生昆虫のハッチの量はたいへん多く、ライズも安定しています。
日中のハッチは、フックサイズで30番程度のミッジですが、5時頃になると20番程度のカゲロウ類がハッチし、日没直前になると12番程度のものまでハッチするようになり、イブニングライズも最高調となります。

荒川本流の大血川出合付近では、日没直前まで魚がいるのかと疑うような状況ですが、カゲロウ類のハッチがはじまると、ヤマメやイワナが水面に浮いてきて、魚影を確認することができるようになります。
もともと魚はあまり多くない場所ですが、イブニングライズの1時間で2〜3匹のキャッチは山岳渓流に慣れている人には難しくありません。

10メートル先のポイントに10センチ刻みでキャストでき、フライラインをできるだけ水面につけないこと、ファーストキャストで魚にフッキングさせることがここのポイントでの条件となってきますが、ここのヤマメは荒川本流随一の美しい魚体だけにそこまでしてもヒットさせる価値があると思われます。
フライパターンは、イブニングの場合セレクティブでないため、20番程度のカゲロウパターンなら問題ありませんが、ティペットは、0.1〜0.15号の渓流糸が良いようです。
ヤマメ、イワナとも20〜25センチのものが主になりますが、ウグイが多く、これをヒットさせると、ヤマメなどが散ってしまいます。

神流川C&R区間(蛇木滝付近)は、荒川本流と違い、放流したてのヤマメが数倍いますが、養殖ニジマスに近いような魚体であまり美しくはありません。
しかし、25センチクラスの体高のあるものが多く、引きが強いため、やりとりを十分楽しむことができます。
ここの、ヤマメは一日中、釣師が往来しているため、かなりスレていて、人が3メートルくらい近ずいても、大丈夫なほどですが、反面日中は、フライにかなりセレクティブになっていて、24番以下のミッジでないとヒットさせるのが難しいような状況です。
ここのポイントでは、日中にここというポイントを決めておいて、3時ころからポイントに陣取り、他の人に入らないようにお願いして、6時以降のイブニングライズに備えることの方が良いと思います。

餌釣師やルアーマンにはなかなか理解してもらえませんが、この付近はフライマンが多いため、話せばわかってもらえるとおもいます。また、この方法なら、川の状況やカゲロウのハッチの様子、ニンフの状態等フライフィッシングに重要な要素が調べれられるというメリットもあります。
イブニングライズになると、ヤマメのフライへの見切りがあまくなるため、パターンやサイズはあまり神経質になることはなく、ハッチしているカゲロウよりフックを若干小さめにし、色を合わせあわせれば良いと思われます。



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