Fly&Lure Fishing in Chichibu

秩父のヤマメとイワナ

神流川のヤマメ(31cm エルクヘアーカディス#20) 1999.6.20

イブニングパラダイス 

1999年7月


7月25日

荒川本流(入川下流域)
神流川(蛇木滝付近)
千曲川(大深山地区)

荒川本流、神流川、千曲川とも増水ぎみでしたが、濁りはほとんどない状況でした。
また、どの河川も増水により、水生昆虫のハッチがほとんどありませんでした。

荒川本流の入川下流域では、10センチ以下のヤマメの稚魚は時々ヒットするものの、20センチ以上の成魚は、泳いでいる姿も見えず、魚影はかなり薄いようです。
ライズも全くなく、どこにフライをキャストしても無反応といった状況です。
秩父のイワナは今、抱卵していて、卵が成熟するまで餌を取らないことが影響しているのかもしれません。

神流川の蛇木滝付近は、過日の増水により、川の流れが大変変化してしまいました。
ここも水生昆虫のハッチが全くないため、ライズも見られませんでした。
ヤマメのポイントにウグイが大量にいて、1キャスト1フィシュ状態になるのは困ったものです。
なお、ここには鮎の放流もあるため、友釣師も多く入っています。
友釣りも状況は厳しいようでした。

千曲川の大深山地区は、上記2河川よりは水生昆虫のハッチがあるものの、単発でイワナのライズはあまりみれれません。ライズしているのは、ほとんどウグイといった状況で、小さいフライにはやたらヒットしてきます。
日没前後には、イワナのライズが稀に見えます。ほとんど単発ですが、30センチクラス物もいるようで、ブラウンパラシュートやアントの20番程度のものにはヒットしてきます。ただ数はあまり多くないようでした。
ここのイワナも抱卵していると考えられますので、卵が成熟するまであまり餌を取らないのかもしれません。
なお、秩父イワナはニッコウイワナ系ですが、ここのイワナはヤマトイワナ系だと考えられるため、捕食傾向に若干の相違はあるかもしれません。

7月18日

神流川(上野村役場付近・野栗沢)
荒川(大血川上流部)

神流川、荒川とも集中豪雨の影響により濁りが入っています。
特に、荒川は二瀬ダムの放水と相まって、大増水しています。
両河川とも水生昆虫のハッチ無くなっていまので、今後はテレストリアルのほうがよいのかもしれません。

神流川の上野村役場付近は、増水と濁りのため、水生昆虫のハッチはほとんど無い状況で、淵尻や瀬でのドライフライは、全く反応なしといった状況です。
しかし、適水勢を見つければ、14番程度の大形のフライならヤマメが反応してきます。
曇天・濁流の場合あまりイブニングには、こだわらなくてもよいのかもしれません。

野栗沢は、増水しているものの、濁りはありません。
しかし、水生昆虫のハッチはなく、しかもウグイがたいへん多い状況です。
ヤマメは数が少なく、「いないことは無い」といった程度です。

荒川本流が大増水しているのと比較して、大血川は水量が多いものの、濁りは全くありません。
ただ、遡行は増水により危険な場所が大変多く、困難になっています。
この川は、魚の数自体は少ないものの、下流部にヤマメ、上流部にイワナとほぼ住み分けができています。
ここも、水生昆虫のハッチがほとんどないため、適水勢を見つけて、ピンポイントキャストということになりますが、急流であるため増水により、ドライフライの適水勢のポイントがなかなか無いという状況です。
なお、最上流部の西沢は、ここのところの大雨にもかかわらず、平水位という不思議な状況になっています。

7月11日

神流川(上野村役場前)

この1週間は、梅雨の中休みで天候が比較的安定していて、前週の集中豪雨による濁りもだんたん薄くなってきました。
ただ、秩父荒川水系、群馬神流川水系とも、増水により水生昆虫類の幼虫が流されたようで、カゲロウやカディスのハッチが単発になり、ヤマメのライズもほとんど見れなくなりました。

神流川の上野村役場前は、週の中ごろは濁りが入ってましたが、週末にはかなり透明度も上がりました。
しかし、増水し濁りが入っている時は、ヤマメがかたまっていて、比較的釣りやすかったのですが、透明度が上がるにつれて、ウグイの活性が非常に高くなり、週末には、ウグイ10匹に対しヤマメ1匹程度の比率でしかヒットしなくなりました。
濁りのあるときは、エルクヘヤーカディスの14〜16番がよいようでしたが、濁りが薄くなってからは、18〜20への反応のほうがよくなりました。
週末ウグイのヒットが多かったのは、フライフックが小さいことも原因のひとつとして考えれれるかもしれません。
なお、7月11日に上野村の神流川ではアユが解禁になり、キャッチ&リリース区間でも多くの鮎友釣師で賑わっているようです。

7月4日

神流川(野栗沢、上野村役場裏)

荒川、神流川とも週の初めの集中豪雨で、大増水していましたが、週末には水量も減り濁りも薄くなってきました。
しかし、まだドライフライにはあまりいいコンディションではありません。
荒川の上流部の滝川では、集中豪雨で釣り人が流されて、まだ発見させていません。
神流川は集中豪雨のすぐ後と週末に入りましたが、集中豪雨のすぐあとは濁流となっていて、水位も最高で1メートルくらい上がったようでした。

野栗沢は、ビィラせせらぎ付近で神流川に合流する沢で、上流にヤマメの養魚場があるようです。
本流が濁流だったため、野栗沢に入って見ましたが、ヤマメがいないことは無いと言う程度で、数はあまり多くはないようです。
わずかに濁りが入っていたので、魚影の確認はあまりできませんでしたが、20番のエルクに反応してきました。
特に下流部では、ウグイがかなり多いようです。

週末の本流は、まだ若干濁りが残り、ドライフライには厳しい状況でした。
また、水生昆虫は流されてしまったようでのハッチはほとんどありませんでした。
濁りがあるのでヤマメにフライを認識させやすいように、14〜16番のドライフライを中心に使用しましたが、日没直前のわずかな時間帯に瀬脇等で反応を見せた他は、通常ヤマメがヒットするようなポイントには姿を見せませんでした。
使用パターンは、エルクへヤーカディス(ブラウン、イエロー)とバラダン風パラシュート(ブラウン、イエロー)でニンフやウェットは使用しませんでしたが、使ってみれば状況は違ったかもしれません。



総合案内のページに戻ります
★★★★★イブニングパラダイス1999にもどる★★★★★