Fly&Lure Fishing in Chichibu

秩父のヤマメとイワナ


増水した大滝村落合地区 1999.8.22

イブニングパラダイス 

1999年8月


8月29日

神流川上流部

秩父地域の荒川本流は、先々週の集中豪雨の影響でまだ濁りがあります。
また、支流の赤平川や吉田川も同様に濁りはひいていません。

神流川は、上流の三又地区より下流は、集中豪雨と工事の影響で濁りがひどく、フライには全く向いていません。
支流の枝沢や上流部の中ノ沢では、濁りもほとんどないのでフライが可能となっています。

中丿沢は、上野村役場から約10キロ上流の三又地区で他の2つの沢と合流し神流川となります。
ここは、水生昆虫のハッチは全くありませんが、夕方にテレストリアルにライズするヤマメの姿が稀にみることができます。
しかし、数はあまり多くなくウグイが多いようです。
ヤマメのサイズは20センチ以下のものがほとんどでした。
上流に行くと、イワナが混棲するようです。

8月22日

大血川(荒川本流合流点、上流部)
中津川(大滑沢出合、中津川地区最上流部)

荒川は、赤平川等の支流も含め今だ濁流となっていて、最上流部または枝沢以外濁りで釣りになりません。
また、二瀬ダムによる放水も続いています。
しかし、集中豪雨による増水は序々におさまりつつあるので、濁りさえなくなれば大丈夫な状況です。
にごりは、あと1週間ほど続くと考えられます。
今回の増水では、大滝温泉前で水位が10メートルほどになったことでもわかるように、河川の渓相が大きく変化していまいました。

本流合流点付近の大血川は若干の濁りがある程度ですが、魚影は見えませんでした。魚はいないはずはないので、ウェットやストリーマーを丹念にキャストすれば魚はでてくるものと考えられます。

大血川上流部の西沢は濁りもなく、ほぼ平水位となっています。
水生昆虫のハッチは全く無いため、ドライだとテレストリアルで狙うことになりますが、魚は深く潜っていることが多いため、ウェットやニンフなど沈むタイプのパターンが良いようでした。
ここでヒットするのは、全てイワナで20センチ前後のものがアベレージサイズです。
東沢は水量が通常より若干多く、わずかながら濁りも入っています。

中津川はかなり上流部まで、濁っていてドライフライでは厳しい状況です。
ここでも、ウェット、ニンフ、ストリーマーがよいようです
大滑沢出合付近は、濁流といってもよいほどの濁りで透明度は10センチもありません。
フライは、ストリーマーやウェットの8番位の大きく目立つものがよいようです。
ここは、ヤマメとウグイの混成でヤマメは15〜20センチ、ウグイは5〜20センチくらいなものまでいます。
ヤマメよりウグイのほうが活性が高いようでした。
中津川地区も濁りは大滑沢付近よりはよいものの、ドライには厳しいようです。
ここも全くライズはありません。また、増水により石が流されてしまい瀬に出ているヤマメは少ないようです。
ここのヤマメは大淵等流れが弱い場所にいる場合が多いので、沈むタイプのもので丹念に探るとよいと思います。
ここのヤマメも15〜20センチがアベレージサイズとなっています。


中津川のチチブヤマメ18cm(色・パールマークに注目) 1999.8.22

8月15日

今週の平日の秩父地方は雷が多く、イブニングには厳しい状況でした。

また、週末は連日猛烈な大雨で400ミリ以上の降水量があり、秩父全体での土砂崩れは1000ケ所を超えています。(新聞等では土砂崩れは、200ケ所程度と報道されているが、通行止めが解除された場合飛躍的に増加すると思われます。)
奥秩父への道路も中津川が通行止めで全く入れない他、国道299号線も埼玉・群馬県境で通行止めとなっています。
荒川本流や赤平川など1級河川は大増水と災害復旧工事による濁りにより、1週間以上は釣りにならないと考えられます。
また、支流や枝沢についても、道路の崩落や土砂崩れのため入れないところが多い他、少しの降雨でも災害が発生する場合がありますので、注意が必要です。

8月8日

神流川C&R区間(蛇木滝付近)
中津川(上流部)

秩父地方及び上野村方面とも好天により気温・水温とも上昇して、マス類には厳しい状況が続いています。
また、河原でのキャンプやバーベキューの人たちが増えてきていて、釣りにくくなってきました。

神流川C&R区間の蛇木滝付近は、ここのところ水量が安定しているため、小形のカゲロウ類などのハッチする姿が日没前後に見られるようになりました。
しかし、水温が18度と高いので、これらカゲロウ類にライズするのは、ウグイがほとんどで、ヤマメやニジマスのライズする姿はほとんど見られません。

中津川の上流部も水温が18度前後まで上昇しています。
したがって、日中は全くライズはありませんが、日没前後になると、わずかにハッチしている、小形のカゲロウ類やテレストリアルにぼつぼつとライズするようになってきます。
ライズしているのは、20センチクラスの小形のヤマメやイワナでウグイはほとんどいません。
フライパターンは20番前後のアントやブラウンパラシュート、エルクヘヤーで十分なようです。
ただ、人が多く入っているため、魚はたいへん神経質になっていることを申し添えます。

追伸
あと数日で日航機が上野村に墜落した8月12日になります。
亡くなられた方の御冥福をお祈りいたします。

8月1日

神流川C&R区間(上野村役場付近、蛇木滝付近)

秩父地方及び上野村方面とも好天が続き、河川の水温も上昇して、マス類の活性は低下しています。
梅雨明け以来、秩父地方で1時間ほどの雷雨が1回ありましたが、上野村では雷雨も全くありません。

上野村役場付近は、ウグイのライズはあるものの、ヤマメのライズは全くありません。
水生昆虫のハッチもほぼ皆無に近いものがあります。
日没後には、ヤマメの反応がありますが、日没前はウグイのみヒットするような状況です。

蛇木滝付近も役場周辺と同様な状況です。
こちらもウグイがたいへん多く、日中ヒットするのはウグイばかりです。
モーニングライズも狙ってみましたが、午前5時の水温が17度ということで、ヤマメの活性が低いのも頷けるところです。
ドライフライへのマス類の反応は芳しくなく、MSCやハーズイヤー等ニンフには若干の反応を見せるようです。
午前7時頃、ヤマメのライズが単発でありましたが、すぐ終わってしまいました。
この付近は、ニジマスもいますが、ヤマメより少し活性が良いといったところです。



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