Fly&Lure Fishing in Chichibu

秩父のヤマメとイワナ


中津川の秩父ヤマメ(20cm) 1999.8.22

イブニングパラダイス 

1999年9月


9月30日

荒川本流(落合地区)
中津川(中津川地区)

秩父の荒川は明日から禁漁となりますので、シーズン中最後のレポートとなります。
依然として、荒川本流は二瀬ダムの放水により増水していて濁りも若干あります。
また、先週の台風と工事の影響で赤平川や吉田川も濁っています。

荒川本流の落合地区大滝温泉付近は、上記のとおり濁りが入っていて、しかもヤマメは浮いていないため、ドライフライでは厳しいようでした。ストリーマやニンフではヤマメらしいの当たりはまれにあるものの食い込みが浅く、ヒットしてきたのは活性の高いウグイばかりでした。
1キロほど上流のミソバ付近では、温泉前より濁りがひどく、ヤマメの姿は全く確認できないばかりでなく、フライに当たりはありませんでした。
しかし、日中に入ったということがまずかったのかもしれません。

中津川上流部の中津川地区は濁りも全くなく平水位でドライフライにはまずまずの条件でした。
午後3時ころには、ミッジのハッチし、5時頃からはカゲロウ類のハッチもはじまりました。ヤマメとイワナのライズは4時頃から6時ころまで続きました。
早い時間のライズはたいへんセレクティブでCDCミッジ(#24〜)のみでしかも皮一枚で上がってくるような状況でしたが、カゲロウがハッチし始めてからは、ブラウンパラシュート(#18〜)等にも反応をみせるようになりました。
ここの魚はヤマメが多いようですが、稀にイワナがまじります。ヤマメは15〜25センチくらいまで、イワナは20センチくらいのものがアベレージのようです。

自然に感謝して、今シーズンの最後のレポートとします。


CDCミッジ#24をくわえたチチブイワナ(22cm)1999.9.30

9月26日

中津川(中津川地区付近)
大血川(上流部)
荒川本流(落合地区付近)

秩父地方の荒川では、台風や秋雨前線等の影響で支流の上流部等を除きまだ濁りがあります。また、二瀬ダムは放流を続けているため、かなり増水しています。

中津川上流部の中津川地区は、たいへん濁っていてフライには向かない状況でした。
水生昆虫のハッチがほとんど見れないばかりでなく、ヤマメの姿も確認できませんでした。

大血川の上流部は、増水はしているものの、濁りはほとんどない状況でした。
水生昆虫のハッチも若干ありましたが、ライズしてたりヒットしてくるイワナは20センチ以下が多いようでした。
ここのイワナがなにを捕食しているかは確認しませんでしたが、ブラウンパラシュートやエルクヘヤ−カディスの18〜20番には反応をみせました。
ドライフライに反応するのは、午後6時近くになってからのようです。

荒川本流の落合地区も二瀬ダム放流の影響でかなり濁っています。
夕方になると小型のカゲロウ(#20区位)やほこりのように小さいミッジ(?)や蛾などが飛んでいますが、ライズしているのはウグイばかりでヤマメ等マス類のライズは全く見れませんでした。当然ドライフライをキャストしてもヒットしてくるのは、ウグイばかりでした。

9月19日

入川(滝川合流点)
荒川本流(落合付近)

荒川上流部では、15日の台風接近により二瀬ダムが放流を始めたほか、上流部でもまとまった雨が降ったため、増水し濁流となって
いて、フライフィッシングには厳しい状況です。

入川の滝川合流点付近では、入川には濁りがないものの、滝川は濁流となっています。
入川では8月の台風で、管理釣場の魚が流されたらしく、ここでは、ニジマスのヒットがあったものの、ヤマメの姿は見られませんでした。
ここのニジマスは養殖魚の特徴がはっきり出ていて、尾ヒレが小さく太っていて姿はあまりよくありません。
なお、水生昆虫のハッチは見れませんでした。

荒川本流の落合地区も二瀬ダムほ放流により濁流となってしまいました。
ここも、活性が高いのは相変わらずニジマスで、ヤマメを狙っても先にニジマスがヒットしてしまいます。
夕方になると小さいカゲロウ類がわずかながらハッチをしますが、ニジマスやヤマメのライズはありませんでした。
なお、ドライフライにはすぐウグイがヒットしてしまいます。

9月12日

中津川(中津川地区)
大血川(最上流部)
荒川本流(落合地区)

秩父地方の荒川はほぼ平水位になり、赤平川水系を除き濁りもなくなりました。

中津川の上流部の中津川地区では、河原の石を調べると、かなり大きくなったカゲロウやカワゲラ、カディスのピューパやラーバが比較的簡単に見つけられ、増水による水生昆虫への影響も少なかったことが予想されました。
しかし、水生昆虫のハッチは単発で、ヤマメのライズもわずかで日没直前のみでした。
ヒットしてくるヤマメは20センチ前後が多いようで、ライズを狙うより、適水勢をトレースしたほうがよいようです。
照明灯にはたくさんのフライング・アントが集まっていましたが、ヤマメがこれを捕食しているかは不明です。

大血川の最上流部も濁りがなくなりましたが、減水ぎみとなっています。
ここも、水生昆虫のハッチはほとんどなく、イワナのライズも夕方のみの単発となっています。
ここは、河原の石についている、水生昆虫もすくないようでした。
ヒットしてくるイワナは20センチ以下のものが多いようでした。

荒川本流の落合地区では、濁りがなくなり透明度が高くなってきたため、水底にいる魚がよくみえるようになってきました。
ここでは、ヤマメのほか上流の管理釣場から増水により流されてきたと思われるニジマスもヒットしてきます。
ヤマメは20センチクラス、ニジマスは25センチクラスが多いようです。
ヤマメ、ニジマスとも日中からたいへん小さい虫にライズして捕食していますが、ウグイがたいへん多くすぐ食い付いてしまうため、マス類をヒットさせるのは難しいようです。
ここも、川の中の水生昆虫の幼虫はほとんど確認できず、ハッチは単発でした。

9月5日

荒川本流(大滝村役場前、大滝温泉前、大血川出合付近)

秩父漁協も禁漁まで残すところ1ヶ月を切りました。沢の上流部のイワナも抱卵が成熟し今後、活性が高くなることが期待されます。

荒川本流はやっと二瀬ダムからの濁水の放流がおわり、濁りがなくなってきました。
しかし、赤平川は工事等によりまだ濁ったままとなっています。
濁りがなくなったと同時に多くの釣り人が川に繰り出し、各ポイントとも先行者がいるような状況です。

荒川本流の大滝村役場前は、濁りはほぼなくなりましたが、まだ増水しているため渡河が難しく、広いポイントを探ることができませんでした。
ヤマメはところどころで泳いでいる姿が確認できますが、ドライフライに出るのは活性が高いウグイのばかりとなってしまいました。
水生昆虫のハッチやヤマメのライズはまったくありませんでした。

大滝温泉前も役場前と同様な状況で、ヒットしてくるのはウグイばかりです。
ここも、水生昆虫のハッチやヤマメのライズはまったくなしです。

大血川出合は、上の二つのポイントと比較して水量がほぼ平水に近ずきつつあります。
ここは単発ではありますが、カゲロウらしき水生昆虫のハッチがありました。
しかしライズはまったく無しです。
これは、大血川が平水となった影響が大きいと考えられます。



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