Fly&Lure Fishing in Chichibu

秩父のヤマメとイワナ

混み合う神流川C&R区間上野村村役場前

イブニングパラダイス 

2000年2月〜3月


3月26日

神流川C&R区間(上野村役場前)
荒川本流(落合地区、三十槌地区)

週末の秩父地方、群馬県多野地方は強風が吹き荒れ、気温が下がり、フライフィッシングには最悪の天候となりました。

神流川C&R区間の上野村役場前は、強風によりフライがキャスト出来ないばかりでなく、川に目を向けるにも厳しい状態でした。また、冷たい強風は体感気温を下げ、釣を断念した人が多く見られました。
しかし、幾分か風の弱まった日没直前には、ヤマメの堰を切ったような猛烈なライズが見られ、21〜24番のCDCミッジならばボディ色に関係なく、ドラグがかかってもヒットするような状況になりました。
ハッチする水生昆虫は全く見れず、ヤマメは羽化寸前のミッジを補食していると考えられます。

大滝村の荒川本流も、地面に置いたフライロッドが飛ばされるほどの強風でした。
しかし、落合地区では悪条件の中ヤマメのライズが見られました。ハッチしている水生昆虫はミッジとストーンフライが多く、ヤマメが補食するのはミッジでした。風で羽化したミッジがすぐ吹き飛ばされてしまうため、ヤマメは大胆にフライに食い付くためヒットさせるのは簡単なようです。なお、ヤマメの絶対数が少ないこと、風によりキャストが難しいことから、数は期待できませんでした。
三十槌地区では、水底にヤマメの姿はみれるもののライズはまったくありませんでした。ミッジが水面を飛んでいても、ヤマメは見向きもしませんでした。ここでは、スイミングニンフが比較的多くいるのが確認できたため、ヤマメはこれを補食していると考えられました。このカゲロウは暦的に比較的小さいものが多く、ハッチを始めるまでには期間が必要なことが予想されました。


荒川本流大滝村役場前のヤマメ(3月26日)
25cm・CDCミッジ21番

3月20日

神流川C&R区間(蛇木の滝付近、上野村役場前)
荒川本流(川又地区、落合地区、大血川出合)

神流川C&R区間は、先週降った雪のため水温が下がり、水生昆虫のハッチが減るとともに魚の活性も下がってしまいました。
蛇木滝付近は、去年の夏の水害でかなり埋まってしまい、渓相も悪くなってしまいましたが、放流の成果でヤマメやニジマスの姿は所々で見れます。
ヤマメは25センチ、ニジマスは30センチくらいまでがアベレージサイズです。
水温低下の影響でライズが単発なため、ドライフライでは厳しいですが、ニンフやウェットならそこそこの釣果も期待できると思います。
上野村役場付近も先週と比較して、ドライフライは厳しくなってしまいました。ミッジのハッチが少なくなり、補食しているサイズも24番程度となってしまい、しかも食いが浅いため、バラシやすい状況です。ミッジのほかにフックサイズで18番程度のストーンフライ(ダン〜茶色)がハッチしていますが、これはあまり補食されていないようです。
しかし、16〜18番程度の小さめのウェットフライには魚の反応が若干よいようです。

荒川本流の川又地区はフックサイズで22番以下のミッジのハッチがありましたが、ライズどころが泳ぐ魚の影も見えませんでした。二瀬ダムに結氷場所が見られることからまだ水温が低いためと思われます。
大血川出合は、水生昆虫のハッチ、ヤマメのライズとも確認できませんでした。
落合地区は、底層を泳ぐヤマメが確認できましたが、ライズはありませんでした。
ハッチしているミッジは、フックサイズで26番以下です。
なお、落合のダムは先週まで、ゲートを開けていて水がありませんでしたが、今はゲートが閉まっていて、大滝中学校下まで湖面が広がっています。

3月12日

神流川C&R区間(上野村役場前)
荒川本流(三十槌地区、落合地区)

神流川C&R区間の上野村役場前付近は、水量が少ないですが魚影は濃く、日中からライズがありドライフライのみで充分楽しめます。
ハッチしている水生昆虫は、24番以下のミッジ、20番前後のコガゲロウ類、16番程度の名称不明なカゲロウ類となっています。
特に日没前後は、コカゲロウ類の集中ハッチもみられ、ライズが特に多くなります。
ヤマメは25センチくらいまで、ニジマスは50センチくらいまでのものがいるようです。
比較的反応がよかったパターンは、CDCミッジ22番前後、フローティングユスリカピューパ18番前後といったところでした。
解禁後二週間が経過し魚がスレてきたため、ティペットは0.2号程度がよいようですが、大型のニジマスもヒットしてくるため、あわせやランディングには充分な注意が必要です。
なお、この付近は非常にフライマンが多く、5メートル間隔で並ぶような状況であることを申し添えます。

荒川本流は、水量が少なく水温も低いのでヤマメの活性はよくありません。
コカゲロウ類のハッチはありますが、ライズはほとんどない状況です。
また、今年の本流上流域は放流量が少なかったため、魚影もまばらです。
三十槌地区、落合地区ともヤマメが浮いてきて、コカゲロウを捕食する様子は見られず、中層から低層であまり動きません。
ストリーマやウェットにも反応は悪く、フライがヤマメの直近を通ったときは顔を向けますが、追うことは希です。
なお、落合地区のダムはゲートが開いているため、湖水が全くなく、ヤマメの姿も見れません。

3月5日

神流川(C&R区間・上野村役場前)
荒川本流(秩父市内・巴橋付近)

赤神流川C&R区間の上野村役場前は、非常に混雑していて、5メートル間隔に人が並ぶような状況でした。ここは、フライ9割、ルアー1割といったところで、餌釣師は全く見られません。キープすることが多い餌釣師はC&R区間を敬遠するのかもしれません。C&R区間の下流には多くの餌釣師がいて、C&R区間のおこぼれを狙っているようでした。
ここのヤマメは20〜25センチ、ニジマスは30〜50センチで、日中から日没までライズしています。ハッチしている水生昆虫はミッジ(ユスリカ)のほか、20番程度のコカゲロウ、16番程度の種類不明のカゲロウ類となっています。
フライパターンは、ドライの場合、CDCミッジ(24から26番)、ブラウンパラシュート(16〜22番)といったところで、ストリーマやニンフ、ウエットにも反応してきます。
なお、神流川の水量は減水していて少なめです。
荒川本流の秩父市内から長瀞町にかけてヤマメの禁漁期間の変更がありました。
フライの解禁期間は、渓流禁漁後の10月1日から3月31日までとなりました。(但し、2月21日から2月29日まで禁漁)
これは、東京湾から飛来し、川魚を根こそぎたべる川鵜対策と考えられます。川鵜は人が河原にいると降りて来ません。
今年は、秩父市内から長瀞町にかけてヤマメを800キロ放流しました。
荒川本流の巴橋付近に放流されたヤマメは20から22センチのものが多いようです。
しかし、コカゲロウが盛んにハッチしているにもかかわらず、ヤマメのライズはまったくありませんでした。
この付近の荒川は水量は少なめです。また餌釣師が多いのも特徴です。

神流川C&R区間のニジマス(3月4日)

神流川C&R区間のヤマメ(3月4日)

3月2日

赤平川(田ノ頭ダム)
荒川本流(大滝温泉前・役場前)

赤平川の田ノ頭ダムは、昨年の台風時にゲートが全開となっていたため、土砂も貯まらず、長さ200メートル、幅70メートル、平均水深2メートルほどとなっていて、フライやルアーには絶好のポイントとなっています。
しかし、その他の赤平川水系全流域が台風による土砂堆積のため、漁協による成魚放流が見送られてしまいました。
赤平川水系への成魚放流は、流域市町村での放流のみとなります。
田ノ頭ダムの現況は全面結氷となっていますので、釣りができるまでにはしばらく時間が必要です。
荒川本流は11月からほとんど降雨がないため減水しています。
また、今年は上流部でのヤマメの成魚放流が少なかったため、魚影は薄い状態です。
温泉前の魚影はかなり薄いようで、ヤマメは所々で散見できる程度です。ミッジのハッチは少ないながらありますが、ライズは全くありませんでした。
役場前は、温泉前よりは若干魚影が濃いようです。しかしながらライズは全くなく、ヤマメは活性が低く深い層をクルージングしていて定位しません。

2月26日

神流川C&R区間

神流川は3月1日で解禁となるため、状況を見に行ってきました。
この川は去年の夏の台風により、多くの渕や石が埋まってしまいました。
特に、下流部のせせらぎ荘前はポイントとなるところは皆無に等しいような状況です。
しかし、堰堤付近では、ライズやミッジのハッチは見れませんでしたが、20センチクラスのヤマメが20匹ほど泳いでいる姿が見れたため、期待できないこともないと考えられます。
上野村役場付近は、解禁に備え重機で渕を作ったため去年と同じような渓相になっています。
上流の工事の影響で若干濁りがあったため、ヤマメの姿は見れませんでしたが、ミッジのハッチがあり、ヤマメらしいライズが確認できました。
なお、現在の神流川は水量が極端に少なく、底に水垢がたまっているため、一度増水があると状況がよくなるのではないかと考えられます。



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