Fly&Lure Fishing in Chichibu

秩父のヤマメとイワナ

イブニングパラダイス

2000年6月

 


6月25日
神流川C&R区間(上野村役場前)

神流川、荒川上流部では、先週も雨の日が続きました。
しかし、神流川C&R区間の上野村役場前では、平日でも雨が降らない日は夕方になると多くのフライマンが集まってきます。
カゲロウ類のハッチはあまり多くないものの、ヤマメのライズは多くあり、比較的コンディションはよいようです。
6時30分くらいまでは、比較的小形な18番程度のドライフライでないと反応がよくありませんが、日没近くなると、14番程度のフライのほうが良くなってきます。
ハッチしている水生昆虫は、フックサイズで16〜20番程度のクリーム色のカゲロウと、20番程度のカディスとガガンボ、24番程度のミッジ、あと数は多くありませんが12番程度の大形の赤茶色のカゲロウとなっています。
ヤマメが補食しているのは、小さいカゲロウとカディスが多いようです。
とくに、エルクヘアーカディスは、暗くなっても水面を引いてくると、ヤマメが向こう合わせでヒットしてしまうほどですので多く補食しているのは間違いないようです。

6月18日
神流川C&R区間(上野村役場前)

神流川は、先週末からの雨のため、水量が増加し若干の濁りが入ってしまいました。
C&R区間の上野村役場前では、増水のためカゲロウ類のハッチが少なくなり、ヤマメはミッジやガガンボを主に補食しているようです。
ヤマメの釣りやすい場所も川の端の流れが弱くなっているところの石廻りが多いようで、流芯の魚は流れが早くてフライをみつけられないようです。
比較的反応のよいフライパターンは18〜20番程度のエルクヘヤーカディスですが、ウイングが少なめのものがよく、ゼリータイプのフロータントでウィングを立てたり寝かしたりして様子をみるとよいようです。
ウィングが立っている時は、魚はカゲロウと間違えて反応するようです。
また、浅く流れの緩い場所はミッジにも反応がよいようです。
なお、水量が落ち着いてくれば、カゲロウ類のハッチも盛んになるとおもわれます。
増水前は、小形のフックサイズで20番程度のクリームイエローのものから、ボディの大きさが2センチ以上もある赤茶のカゲロウまで乱舞していました。
また、カディスのフックサイズで20番程度のものが、自動販売機の照明に集まっていました。

6月11日
荒川本流(大滝村役場前)
神流川C&R区間(上野村役場付近)

梅雨に入り秩父地方では時々雨が降りますが、二瀬ダムの放流がないため、荒川本流は相変わらず水量が少なめです。
今週の大滝村役場前は、水生昆虫のハッチがミッジのみとなってしまったため、派手なライズが少なくなりました。
ヤマメはCDCミッジやマイクロカディスには反応を見せますが、18番以上のドライフライには無反応です。
ウグイは活性が高い状態がつづいています。

神流川も雨が降る割り合いには水量が増えていません。
先週、秋本、里見両氏のフライフィッシング講習会があった反動か今週はフライマンの姿がまばらで落ち着いた釣り楽しめました。
しかし、先々週まで多くハッチしていたカゲロウ類のハッチが少なくなり、ヤマメはイブニングでもミッジ以外反応が悪くなってしまいました。
ミッジ用のリーダーは8X12ftにティペットとして渓流糸0.15号を1メートルがこの川に合っているようでした。
ミッジ以外でも釣れないことはないのですが、ヤマメがくわえる確率はかなり低くなります。
ただ、木から落ちてきた、5センチほどもある毛虫をひとくちに飲み込んだ25センチクラスのヤマメもいたことがらフライのセレクトも一考あるべきかなという感じもしています。
なお、ヤマメは瀬にも出ているので、十分楽しめる状況は変わりません。
最近この付近の国道299号線では夜に野うさぎが多く見られます。

6月4日
阿智川(長野県阿智村園原スキー場付近・昼神温泉付近)
太田切川(長野県駒ヶ根市簡保キャンプ場付近C&R区間)
荒川本流(大滝村役場付近)

今週は長野県飯田市及び駒ヶ根市付近に遠征しました。
阿智川は飯田市付近で天竜川に合流する中規模な河川です。
上流部の園原スキー場付近は、工事個所が多いため工事の影響が少ないと思われる、村営グランド近くの管理釣場の下流に入りました。上流から落ちてくる魚を狙いましたが、ここは魚影は薄く、稀にアマゴの姿が見れましたが、ライズは全くありませんでした。水生昆虫のハッチも少なめです。
阿智川は昼神温泉付近まで下ると、平瀬になりますが、川幅が10メートル前後となり水量も増えてきます。
ここも、魚影は薄く、20センチ前後のアマゴが見られましたが、5センチ程度の稚魚とウグイが多いようです。ここのアマゴの稚魚は朱点が無く、ヤマメのようでした。
上流の工事の影響だと考えられる濁りも多少ありましたが、水生昆虫のハッチが少なく、成魚アマゴのライズは全くありませんでした。

駒ヶ根市の太田切川はC&R区間があることで有名です。
簡保キャンプ場付近にはいりましたが、ここは転石混じりの河原で水量が多く渓相は最高で、フライフィッシンにおける日本有数の山岳渓流の河川だと思われます。
また、水がきれいで川石が白いため、アマゴ・イワナとも色がグレーっぽくなっています。
最近多量の成魚放流があったため魚影はたいへん濃いですが、釣り人は少なく、思う存分フライフィシングが楽しめます。
日中でもアマゴがドライフライに反応を見せますが、日没直前は水生昆虫のハッチが少なかったためライズは少ないですフライには猛烈にアタックしてきます。
アマゴは15センチ前後のものと20から25センチ前後のものに別れ、イワナは20〜23センチくらいのものが多いようです。
フライパターンは日中はマイクロセッジに反応が良く、夕刻はブラウンパラシュート等の16番程度のものが良かったようです。
ここは、水量が多いため、転等すると流されてしまうため注意が必要であることを申し添えます。

荒川本流の大滝村役場付近では、ヤマメの活性が上がり日没直前には瀬に出てライズをするようになりました。ハッチしている水生昆虫も種類、量とも多くなり、ユスリカの蚊柱が立っている他、大形のカゲロウ類やカディス類もハッチしています。
ヤマメはクリームイエローのダンとカディスにライズしていて、14番程度のダンパターンと18番前後のエルクヘアカディスに反応がよいようでした。しかし、小形のフライはヤマメより活性が高いウグイがフッキングしてしまいます。



総合案内のページに戻ります
★★★★★イブニングパラダイス2000にもどる★★★★★