Fly&Lure Fishing in Chichibu・秩父のヤマメとイワナ

イブニングパラダイス 2000年8月

千曲川 川上村大深山地区(2000年7月29日)


8月26日
大血川(荒川本流合流付近)
荒川本流(大滝温泉前)
神流川C&R区間(上野村役場付近)

今週の荒川は、二瀬ダムの放水が続いているため、本流では増水がつづいていますが、雷雨は少なかったため、赤平川水系以外の支流は濁りもなく、平水に近づきつつあります。

大血川の最下流部では、ヤマメの影は見られず、水生昆虫のハッチもありませんでした。
また本流との合流点はダム放水による若干の濁りで水の中は見えませんでしたがここでも水生昆虫のハッチがなく、ヤマメの姿は見えませんでした。

週末は、上流部の入川に行きましたが、到着と同時に猛烈な雷雨となったため、ここでの釣りを断念し、本流の大滝温泉前に入りました。
ここは、春にイワナを放流した場所ですが、ヒットしてくるのはウグイばかりで、ヤマメやイワナの姿は見えませんでした。水生昆虫のハッチもありませんでした。
しかし、ここはヤマメ等がいないわけでもなく、河原の石には、ツツトビケラ(マイクロカディス)のラ−バがたくさん付いていたので、水温の状況によってはこれがハッチし、ヤマメ等のライズも再開されるのではないかと期待しています。

神流川C&R区間の上野村役場付近は、先週の濁りがなくなり、平水となりました。
ヤマメのライズはすくないものの、ポイントの確実な見極め、適確なキャストとメンディングを行なえば、簡単にヤマメがヒットしてきます。
初心者が狙うことによってスレた魚が多い大淵や開きより、瀬石等の廻り等を狙った方が釣果は良いと思われます。
日没前は、20番前後のマイクロ・カディス(エルク)が良いですが、日没近くなると16番程度のものでも飲み込まれるほど活性が高くなります。
ハッチしている水生昆虫も20〜24番程度のマイクロカディスと18番前後のガガンボが主になっていました。

8月20日
神流川C&R区間(上野村役場前)

神流川は、先週の雷雨の影響でまだ濁りがなくならないばかりか、程度は悪くなっています。
普段は濁ることが少ない上流部の三俣でも濁っているような状況で、上野村役場前は透視度が5センチ程度とミルクコーヒー色の濁流です。
日没近くなっても、水生昆虫のハッチはほとんど無く、ライズも単発に1〜2度あった程度です。
ヤマメは餌釣では稀にヒットしているようでしたが、ドライフライにはまったく反応が無く、ウグイが時おりフライに出てくる程度でした。

8月13日
神流川C&R区間(上野村役場前)
中津川(大滑沢出合)
荒川本流(大滝村役場前)

秩父地方は、日曜日こそ台風の影響で大雨となりましたが、週の後半は雷雨もなくイブニングライズが十分楽しめる天候でした。

神流川C&R区間の上野村役場前は、週前半の雷雨の影響で若干の濁りがありますが、日没前後にはカゲロウ類等のハッチがあり、ヤマメのライズが見られました。
深場のヤマメは濁りのため、ドライフライを見つけてくれませんが、瀬わきや川岸の50センチ程度のところでは、盛んにキャストしたフライに出てきました。
相変わらず、ヒレのキズ等魚体はあまりきれいではありませんが、真夏に里川でヤマメがヒットする場所はここを除くとあまりありません。
ハッチしているカゲロウ類等が比較的小さいため、使用したフライパターンは19番のブラウンパラシュートと16番のエルクヘヤーカディスでしたが、このふたつのパターンで十分楽しめました。

中津川の大滑沢出合も週始めの雷雨の影響で濁りこそないものの、水量はたいへん多くなっています。
ここは、水生昆虫のハッチがほとんどなく、また、ヤマメの活性があまり高くないため、ライズがありませんでした。フライをポイントにキャストしてもヒットしてくるのは、ヤマメの稚魚とウグイばかりでした。

荒川本流の大滝村役場前は、二瀬ダムの放水と中津川の増水により水量がたいへん多くなり、川を渡れないような状況となっていて、あまり多くのポイントが探れませんでした。中津川の方は、平瀬となってしまっていて、ヤマメの付きそうなポイントが少なく、本流側は放水による濁りが入っています。
ここは、水生昆虫のハッチがわずかながらあるものの、ヤマメのライズは全くありませんでした。
ポイントにフライをキャストしても、出てくるのはウグイばかりです。

8月6日
中津川(大峰トンネル下)
入川(川又地区)
荒川本流(三十槌地区、落合地区)
神流川(上野村役場付近、三岐地区)

このところの秩父地方は、大気が不安定なため、雷雨が多くなっていて、イブニングライズ狙いは、危険かつ難しくなっています。

中津川、入川とも土曜日の午後に一時的に降った雷雨のため大増水し、濁流となってしまったため、魚の様子はわかりませんでした。
ちなみに大峰トンネル下が大増水しているときには、中津川と荒川本流の合流点(落合地区)では、まだ増水しておらず、約20分後に鉄砲水となって濁流が押し寄せました。
大峰トンネル下〜落合地区の距離は約7〜8キロくらいかと思われます。

荒川本流の、三十槌地区は上流に二瀬ダムがあるため、奥で雷雨があってもすぐには増水はしません。
しかしながら、若干の濁りが入っていて、透視度が約30センチ程度となっていたため、魚の姿は確認できませんでした。水生昆虫のハッチ及びヤマメのライズは全くありませんでした。
落合地区も三十槌地区と同様な状況です。
水温は中津川、荒川本流とも17〜18度でした。

神流川の上野村役場付近も日曜日には午後の雷雨により濁流になってしまい釣ができるような状況ではありませんでした。
しかし、乙母地区で本流に合流する住居附沢は、濁っていませんでした。
本流が濁った場合支流に入るのが手かもしれません。
同じく三岐地区では、日航機墜落の御巣鷹の尾根方面から流れてくる、大神楽沢はダム工事の影響で濁流と化していましたが、中の沢と北沢は全く濁っていなかったのが対象的でした。
住居附沢、中の沢、北沢とも行った時間には、雷雨の最中で稲光があったため、魚の様子は不明です。
帰り道、楢原地区で河原にテントを張ったファミリーキャンパーがおりましたが、神流川が増水中であったため、かなり危険だと思われました。
狭い河原でのキャンプやバーベキューは、雷雨があると水位が急上昇しますので注意が必要ですし、早い時期に撤収する判断が大切となってきます。



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