Fly&Lure Fishing in Chichibu

秩父のヤマメとイワナ

イブニングパラダイス 

2001年6月

荒川本流・大血川出合附近の渓相(2001.6.24)


6月24日

神流川C&R区間(上野村役場前)
荒川本流(大血川出合、大滝村役場附近)

神流川上流部や秩父地方の荒川上流部は梅雨により水量が増加していますが、濁りはありません。
荒川本流の大血川出合は、大型のヤマメやイワナが出ることで有名ですが、今は水性昆虫のハッチがほとんどなく、ヤマメ等のライズも確認できませんでした。
ここのヤマメやイワナは、ここに放流された個体の他、大血川上流にある管理釣場から落ちてくる個体、下流から遡上してくる個体とごく希に発電用水とともに大洞川からトンネルとおって落ちてくる個体の5種類があると考えられています。なかでも、特に40センチクラスの大型のものは管理釣場から逃げ出したものが多いと考えられます。
大滝村役場附近では、数週間前と比較して、水性昆虫のハッチが少なくなり、ヤマメのライズは散発でした。
ヒットしてくるヤマメも20センチ以下の小形の物が多いほか、ウグイが頻繁にヒットしてきます。
フライパターンは18〜20番前後のエルクへヤーカディスがいくぶんよいようですが、同サイズのフックならば他のパターンでもあまり変わらないのではないかと思います。
神流川C&R区間では、今週になってやっと濁りがなくなったため、ドライフライが楽しみやすくなってきました。
しかしながら、水性昆虫のハッチが減り、またヤマメのスレ具合もひどくなり、サンデー・フライマンには厳しい状況ではないかと思います。
ヤマメの適水勢やフーディングスポットは多いのですが、フライを見切られなく食わせるポイントが少ないことなどから、フライが1m程度流れるごとの確実なメンディング操作が必要なこと、デッドドリフトとナチュラルドリフトを違いを技術的理解し、適宜に使い分けられるテクニックが必要だと考えられます。
フライパターンについては、夕刻はエルクへヤーカディス18〜20番前後がよいようですが、日没前後はハッチしているカゲロウ類に色をあわせた16番程度のパラシュートパターンのフッキングが良いようです。
なお、夕刻は20〜25センチのヤマメが多いようですが、日没前後には25センチ以上のものが多くなります。

6月17日

神流川(三俣地区、上野村役場前)

今週の荒川は雨による増水により濁流となったため入れませんでした。
神流川の上流部の三俣地区は、日航機が墜落した御巣鷹山を源流とする大神楽沢、中ノ沢、北ノ沢が合流することが地名の由来となっています。
ここのところの雨で中ノ沢と北ノ沢は濁流となり入れませんでしたが、大神楽沢は濁りが少なく、ドライフライをキャストすることができました。
ここは、ヤマメの成魚の姿は見れませんでしたが、5〜10センチの稚魚が非常に多く、このまま成長すれば2〜3年後が楽しみです。
上野村役場前は、濁流となっていてドライフライには厳しい状況でした。
しかしながら、夕刻には、流れに強いマダラカゲロウ類のハッチがあり、時々ヤマメのライズする姿が確認できました。
ヤマメの適水勢の箇所にフライを止めると希にヤマメがヒットしてくるような状況です。
状況がひどいため参考にはならないと思いますが、ヒットしてきたパターンはブラウンパラシュート#16、グリズリーキング・パラシュート#14、エルクへヤーカディス#18でした。
水が澄んでいる時と違い、ライズは日没とともに全くなくなってしまいました。

6月10日

荒川本流(落合地区)
神流川C&R区間(上野村役場附近)

荒川上流部はやや増水していますが、濁りは全くありませんでした。
大滝村落合地区での水性昆虫のハッチは、日中は見れないものの、午後6時を過ぎると、いろいろな種類の水性昆虫のハッチが見られ、ヤマメのライズが始ります。比較的反応の良いパターンはエルクヘヤー・カディス#18やCDC・マイクロカディス#20でしたが、もうすこし大きなサイズのフックでも良いのではないかと考えられます。また、小さいフックにはウグイがヒットしやすいという弱点もあります。

上野村役場前は、週末で天候の良い時は、数多くのフライマンが訪れていて、ヤマメはフライ慣れしてしまい、日中ばかりでなく、イブニングでも厳しい状況になっています。
日没前後の午後7時過ぎになるとヤマメのライズが多くなりますが、この時間でもフライに対するヤマメの選別は厳しく、フッキングする回数はあまり多くありません。フライフィッシングの場合、ベテランでもキャッチできるのは数匹ではないかと思われます。
なお、平日の場合は、これほど難しくはありません。

6月3日

荒川本流(落合地区)
神流川C&R区間(上野村役場附近)

荒川本流の濁りは、今週は無くなっていました。また増水によって、茶色くなってい水苔なくなり川がきれいになりました。
落合地区では、先週の増水にも、ミッジ類やガガンボ類、カゲロウ類も流されず、猛烈な水性昆虫のハッチが続いています。
日中はヤマメの反応が悪く、フライはCDCミッジ24番以外芳しくありませんが、日没直前では16番程度のサイズならばパターンに関係なくヒットしてきます。ヤマメのサイズは、相変わらず20センチ前後のものが多いようです。

神流川の上野村役場附近には週末に入ってみましたが、人が多く、ヤマメがフライ慣れしてしまっているため、平日と比較するとかなり厳しい状況でした。
しかし、ほとんどの人が帰る、日没後の午後7時30分すぎになると、14番程度のフライならパターンに関係なくヒットするようになります。またこの時間になるとヒットするヤマメのサイズが25センチ以上のものが混じるようになります。



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