Fly&Lure Fishing in Chichibu

秩父のヤマメとイワナ

イブニングパラダイス 

2001年7月

荒川最上流部滝川のヤマメ(2001.7.8 15cm エルクヘア・カディス#20)


7月29日
荒川本流(大滝温泉前)
神流川C&R区間(上野村役場付近)

荒川上流部は、晴れる日が続き、水温が上昇しています。
荒川本流の大滝温泉前は、ヤマメの姿は確認できるのもの、サイズは15センチ前後のものが多く、しかも活性はかなり低い状態です。ライズの多くは、ウグイばかりで、ヤマメのライズはまれです。
ヒットしてくるのも、ほとんどがウグイです。

神流川C&R区間区間の上野村役場付近には、曇りで気温のあまり高くない日に入ってみました。
晴れている日だと午後7時過ぎでないと、ヤマメの活性があがってきませんが、この日は午後5時頃から、フライに反応を見せるようになり、午後7時過ぎには、入れ食い状態となりました。
活性が高いとはいえ、フライはカディスの19〜21番、ティペットは8X程度を使用しないと食い渋るため他、デッド・ドリフトへの反応があまり良くないことから、フライにはかなりスレていることは間違いないようです。

7月22日
神流川C&R区間(上野村役場付近)

神流川上流域は、雷雨が時々ありますが、雨量はさほど多く無く、いまのところ濁流となることは、ありません。
しかし、水温の上昇によりヤマメの活性は、一段と低くなり、日中から夕方にかけて、底層に潜っているため、フライには厳しい状況で、フライマンの姿も減ってきています。
最近のヤマメがライズする時間帯は、午後7時からの30分程度となり場所も限られています。
午後7時以前では、ヤマメのフライへの選択眼は鋭く、わずかでもフライコントロールがおかしいとヤマメはフライの目前で引き返してしまうような状況です。
ライズが最も盛んとなる時間時間でも、ヤマメは神経質になっていて、くわえたフライをすぐ放してしまうため、スレでヒットしてくることも多くなっています。
比較的反応が良いフライパターンは、19番のブラウン〜ブルーダンのパラシュート、19〜21番のエルクヘヤカディスでした。
なお、エルクヘヤカディスは、ウィングの量が多いと極端に反応が悪いようです。
また、ウグイの活性が上がってきていて、これも多くヒットしてきます。

7月15日

荒川本流(強石地区、大滝村役場付近)
神流川C&R区間(上野村役場付近)

荒川本流の強石地区には発電用の取水堰堤があるほか、渓相が良い場所です。
例年この場所は、夏に近付くとウグイが非常に多くなり、ヤマメがつりにくくなってきます。
ヤマメはイブニングでも早い時間帯は比較的小さいフライに反応が良いですが、これを使うとウグイの猛烈なアタックに会います。
現在のここのヤマメは、15センチ前後と比較的小さいものが多く、20センチを超えるものは少ないようです。フライは20番程度のエルクヘア・カディスがよいようでした。

大滝村役場付近は、役場を境に上流が瀬になっていて、下流はダム湖となっています。
上流側はヤマメのイブニングライズが比較的少ないのに対し、下流側は多くライズが見られます。
ここのヤマメも最近は15センチ程度のものが多くなってきました。
流れが緩いところのライズを釣ることが多くなるため、フライサイズは小さい方がよく、21〜24番のCDCカディスに反応が良いようでした。
しかし、ここもウグイが多く、ヤマメ1匹を釣るのに、ウグイ2匹がヒットしてしまうような状況です。

神流川C&R区間の日中は、ヤマメの反応が極端に悪くなっていて、瀬では反応を見せるヤマメが若干いるものの、渕のヤマメは難しい状況でした。
しかし、午後6時を過ぎると、ヤマメのフライへの反応が良くなり、7時30分前後がイブニングライズの数が最も多くなります。
午後7時前までは、21〜24番のCDCカディス等小さいフライしか反応を見せないヤマメも、日没直前はパターンに関係なく14〜16番のフライにも反応を見せるようになります。
しかし、ここでもウグイがヒットするようになってきてしまいました。

7月8日

入川、滝川(川又地区)
荒川本流(三十槌地区、大滝温泉付近)
神流川C&R区間(上野村役場前)

荒川上流部、神流川上流部とも雨が無く、水温が高くなり、ヤマメの活性はあまり高くありません。

荒川本流沿いの最奥の集落である川又地区で入川と滝川が合流しています。
ここは、取水堰堤がありせき止められた水が渕になっています。
ここには、上流にある入川特別釣区(管理釣場)から落ちてきた、ニジマスやヤマメが時々いますが、今回は姿が見えませんでした。
ここから、上流の入川、滝川とも15センチ程度のヤマメの子は見れましたが、20センチ以上のものは確認できませんでした。
この川又の堰堤で上流の水を全て取水していて、魚道にも水を流していないため、ここから下流はしばらくの距離ヤマメの姿は少ないものと思われます。
建設省と埼玉県に対し、この堰堤からの河川維持水量の要望をしているところであります。
なお、入川はスズメバチ、滝川は熊の足跡を時々見かけますので、注意が必要です。


川又堰堤の魚道(2001.7.8)

荒川本流を大滝村役場前から二瀬ダム方向に遡ったところに三十槌集落があります。
ここの本流は渓相がよく、ヤマメが付きやすい場所となっています。
しかし、現在は水温が高いため、ウグイの活性が高く、ヤマメのライズは日没直前のみとなっています。
16番程度のエルクヘヤカディスに反応がよいようですが、ヤマメのサイズは15〜20センチと小振りのものが多いようです。


三十槌地区の荒川本流

大滝温泉付近も水温が高いため、日没前後でもヒットしてくるのは、ウグイばかりとなっています。
時々、混じってヒットしてくるヤマメも15センチ程度の小さいものばかりでした。

神流川C&R区間の上野村役場前は、水温が高いものの、工事の影響と思われる若干の濁りのため、いつもより若干早めの午後6時前後からヤマメがフライに反応を見せていました。
午後6時前後は、0.1〜0.15番の渓流糸ティペットに18〜20番前後のエルクヘヤカディスへの反応がよいようでしたが、本格的なライズが始まる、7時半以降になると、14番前後の大型のフライに反応がよくなります。
この時間はヤマメはフライパターンにこだわらないようです。

7月1日

荒川本流(強石附近)
神流川C&R区間(上野村役場前)

秩父地域の荒川上流部は、例年より雨が少なく、水量が少なめな他、水温も上昇していて、ヤマメの活性もあまり高くありません。
大滝村の荒川村境の強石地区は、渓相は良好なものの、ヤマメのライズは少なく、ヒットしてくるのはウグイが多い状況です。

神流川も梅雨入後、雨が比較的少なく、水量が減りつつあります。
また、日中は日ざしが強く、気温、水温とも上昇するため、この時間のヤマメの活性は著しく低下しています。
ヤマメの活性が上がって来るのは、午後7時近くなってからで、ライズは午後7時30分から8時までの間に集中しています。
また、ライスする場所も限られていて、全くライズが無いポイントも多くなっています。
しかし、この時間のライズは、フライパターンに関係なく、ハッチしている水性昆虫にサイズをあわせるだけで、ヒットしてきます。



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