Fly&Lure Fishing in Chichibu

秩父のヤマメとイワナ

荒川本流C&R区間(影森グランド前・4月7日)

イブニングパラダイス 

2002年4月


4月28日
神流川C&R区間(上野村役場付近)
荒川本流C&R区間(浦山川出合付近)

今週の秩父地方は、若干の雨があったため、河川の水量は、わずかながら回復しました。

神流川C&R区間の上野村役場付近では、若干の水量増加と水生昆虫の羽化の活発化により、ベストコンディションと言ってよいと思います。
ヤマメは日中からライズを繰り返し、日が高いうちから、フライによく反応してきます。
日中のフライパターンは、エルクヘアカディス21番を中心に、ヤマメがこれを見切るようになったら、CDCミッジ24番の2パターンのみで十分楽しめます。
ただし、ティペットは8以下または、渓流糸の0.15〜0.2号程度と細いものでないと極端にヒットしにくくなります。
また、フライはデッドドリフトよりも、テンカラのような細かいアクションをかけた方が、食いが良いようです。
なお、糸が流れに引かれてドラッグがかかると全く食べないことは注意してください。
日没直前になると、状況は一変し、20番より小さいフライには、反応が悪くなり、16〜18番程度のブラウンパラシュート等が良くなってきます。
これは、ハッチする水生昆虫が大型のものになってくるので、小さいフライだとヤマメが見つけにくくなる等アピールしにくくなるためかと思います。
この時間帯になると、ティペットも6X程度に太くしても問題ありません。

荒川本流C&R区間の浦山川出合付近は、イブニングのみの入渓のため、日中の状況はわかりませんが、日没直前は、あちこちで派手なライズがはじまり、16番程度のドライフライならばあまりパターンに関係なくヒットしてきます。
荒川本流は水生昆虫が多いため、ヤマメが成長するのが早いと思われ、3月の解禁当初の魚体よりも明らかに大きいものが多く、太っていて、引きが強くなってきました。
特に瀬に出ているヤマメにその傾向が強く、25センチクラス以上のものは、ティペットが渓流糸の0.15号だとキャッチするのに時間をかけないと厳しい状況でした。

4月21日
荒川本流C&R区間(浦山川合流点付近)
中津川(持桶トンネル付近、中津川管理釣場下流)

秩父地方は今週もはっきりしない日がつづきました。

荒川本流C&R区間の浦山川出合付近は、今週も相変わらず、日没直前は良いライズがありました。
ヤマメは水面の水生昆虫のほか、飛んでいる虫まで補食するため派手なライズもあります。
しかし、小さい虫を食べているため、口先でつまむような食べ方のため、フッキングしないことや、バレることが多いようです。
フライパターンについては、エルクヘヤーへの反応が悪くなった反面、ブルーダンパラシュートなどによく出るようになりました。フックサイズは16〜20番程度が良いようです。

中津川上流部の旧ニッチツ鉱山入口付近にある持桶トンネル付近は、渓相がよく、例年、サイズはあまり大きくないものの、姿の良いヤマメが出ているポイントです。
このポイントに今年初めて入りましたが、まだヤマメは15センチものが多く、ライズはあまりありませんでした。

中津川地区の大滝村営こまどり荘の上流は管理釣場になっていますが、ここの下流側に入ってみました。
こまどり荘のすぐ下流の堰堤は昨年までは深い渕になっていて、ヤマメやイワナが多くいましたが、今年は渕が土砂で埋まっていて、20センチ以上の魚影は、ほとんどなく、10〜15センチ程度のものがわずかにいる程度でした。
夕方にになるとこの小さいヤマメがライズをしていましたが、ここは今後に期待したほうが良いと思います。
ここから下流にかけてもヤマメの数は少なく、ヒットしてくるのは15センチ程度のものばかりでした。
フライはエルクへヤーカディス、ブラウンパラシュートでサイズは20番前後のものを使用しました。

4月14日
神流川C&R区間(上野村役場付近)
荒川本流C&R区間(浦山川合流点付近)

今週の秩父地域は、曇っている日が多く、気温も先週と比較すると若干低く感じられました。
しかし、雨量が少ないため、河川流量も少な目で川の中には茶色い藻が目立っています。
神流川C&R区間の上野村役場付近では、相変わらず日中からライズがあり、日没直前には数が増えてきます。
日中のヤマメは、ミッジを口先でつまむような捕食をしているため、フライの選別が厳しく、フッキングもあまりよくありません。
しかし、日没直前になると、フックサイズで16番前後の中型カゲロウ類のハッチが始まるため、ヤマメがフライを深くくわえるようになるほか、選別も甘くなるため釣りやすくなります。
フライパターンは、日中は21〜24番程度のCDCミッジ(グレー)に反応が良いようですが、日没直前になると16〜20番程度のブラウンパラシュートが良いようでした。

荒川本流C&R区間の浦山川合流点付近には、日没直前のみの入渓なので、日中の状況はわかりません。
ここでは、午後6時前後には、かなりの数のヤマメのライズがあります。
日没してフライが見えなくなる直前の10分間程度は白系色のパラシュートパターンに反応がよく、それより前の時間帯は、グレー〜茶系のフライが良いようです。
ここのヤマメは、20センチ以上のサイズのものが多い反面、魚体はあまりきれいでなく、口先やヒレにキズがあるものが多いようです。

4月7日
荒川本流(影森C&R区間久那橋〜グランド下付近)

今週の秩父地方は比較的暖かい日が続きました。
荒川本流の影森C&R区間の最上流部の久那橋付近の浦山川合流点付近では、流れ込み周辺にヤマメが着いています。
夕刻になるとミッジや小形のカゲロウ類が多くハッチしていますが、ヤマメの活性はあまり高くなく、ライズは日中、夕刻とも単発でした。
また、この近辺はウグイが多く、ミッジパターンでは、こればかりヒットしてしまします。
浦山川合流点から影森グランド上流側の瀬は、ヤマメは少なく、多くはウグイのようですが、河原の石には水生昆虫が多く付いているため、今後が楽しみです。
グランド前付近は、以前と比較すると水生昆虫のハッチは増えているものの、ヤマメのライズが若干減っているほか、スレてきていると思われ、ドライフライでは21〜24番のCDCミッジにのみヒットしてきました。
しかもフライへの食いが浅く、下唇の先端に皮1枚でヒットしてくるような状況です。
また、ミッジを補食する傾向が強いため、ヒットしてくるポイントは、流速の遅いところが多いようでした。
ライズが多い時間帯は、夕刻よりちょっと前の午後3時〜4時であるため、この時間が最も釣りやすいと思われます。



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