Fly&Lure Fishing in Chichibu

秩父のヤマメとイワナ


ヒットしたヤマメを追う別のヤマメ
(神流川C&R区間・2002.6.1)

イブニングパラダイス 

2002年6月


6月30日
荒川本流影森C&R区間(久那橋付近)
荒川本流(大滝村落合地区付近)

荒川本流影森C&R区間の久那橋付近では、浦山ダムの放水が止まり、水位は以前と同じ状況に戻りました。
また、この増水によって、ヤマメやニジマスが広い範囲に散ったほか、水性昆虫のハッチも減少してしまいました。
ライズは、流れの緩いところから、単発のものが始まりますが、これは、ミッジを捕食しているため釣りにくく、本格的なライズは日没直後の10分程度のみとなっています。
流れの緩い場所の単発ライズは、CDCミッジの#24より小さい物以外は反応が鈍いですが、本格的なライズが始まると#16程度のパラシュートパターンやエルクヘヤーパターンにもヒットしてきます。

荒川本流の大滝村落合地区周辺でも、数は少ないもののヤマメのイブニングライズが見られます。
ライズは、午後6時頃からはじまりますが、この時間はヒットさせるのは難しく、日没前後の7時30分頃になると、やや釣り易くなってきます。
ここのヤマメは、神流川C&R区間や下流の影森C&R区間のものより、サイズは小さいものの、魚体はきれいです。
フライパターンは、#16〜21程度のエルクヘヤーカディスが良いようです。

6月23日
荒川本流C&R区間(久那橋付近)
荒川本流(大滝村落合地区付近)

荒川本流C&R区間の久那橋付近では、相変わらず浦山ダムの放水が続いています。
ヤマメやニジマスの活性は、先週同様に低く、水性昆虫のハッチも少な目です。
ヤマメ等の一部は、ダムの放水による増水により、浦山ダム方面に遡上しているようです。
しかし、流れの緩い適水勢の場所では、夕方の早い時間帯から、単発のライズが見られ、#24より小さいドライフライには、時々反応を見せます。
場所によっては、ウグイが大変多く、小型のドライフライは格好の餌食となってしまうため、釣りにくくもなっています。
流れの速い場所にいるニジマスは、#16番程度の大きさのドライフライにも反応を見せますが、口にくわえることは少なく、スレでフッキングすることも多く見られます。

荒川本流の大滝村落合地区付近は、今月になって数多く入っていますが、序々にヤマメの姿が減っていっている様子です。
ライズは、相変わらず日没前後の僅かな時間帯のみですが、数は月始めと比較して減っています。
また、水性昆虫のハッチのハッチも少なくなっています。
フライパターンは、#16〜18のエルクヘヤーカディスが良いようです。

6月16日
神流川C&R区間(上野村役場付近)
荒川本流C&R区間(久那橋付近)
荒川本流(大滝村落合地区付近)

神流川C&R区間の上野村役場付近は、雨が少ないため、水量が少なくなっているほか、水性昆虫のハッチが少なくなってきました。
ヤマメのライズは、夕刻になるとぼつぼつと始まり、日没前後が最盛期となりますが、5月中と異なり、数は少なくなっているような気がします。
フライパターンは、夕方の早い時間帯は、CDCミッジやグリフィスナットなどの#21〜26程度のものに、ぼつぼつとヒットしてきますが、日没直前では、ヤマメに視認性が高いと思われる、白〜黄色系のパラシュートパターンなど#16〜20のものに反応が良くなります。
なお、瀬にはイワナがいるようで、これは、あまりスレていないため、アワセのミス等で釣りそこなってもまたフライにアタックしてきます。
サイズは、ヤマメは25センチ前後が主で、イワナは20センチ程度のものが主となっています。

荒川本流C&R区間の久那橋付近は、浦山ダムの放水によって大増水していて、ニジマス、ヤマメとも広範囲に散らばってしまいました。
また、放水の影響と考えられますが、水性昆虫のハッチが極端に少なくなっていて、ライズが単発となった他、ウグイの活性も上がっていて、釣り難い状況です。
反応の良いフライパターンは、ドライの場合、夕方の早い時間がCDCミッジの#24〜26、日没直前では、#16程度のエルクヘヤーカディスやパラシュートパターンとなっています。
ここの、ヤマメやニジマスは、最近不適等なフックの使用や雑なリリース方法によると思われるキズが口の回りに目立つようになってきました。

荒川本流の落合地区周辺も雨が少ないなめ、減水傾向となっていて、ヤマメの反応も悪く、夕方の早い時間帯には、全くライズは見れません。
日没直前になると、僅かながらライズが始まりますが、約20分ほどで終わってしまいます。
ここでも、ウグイの活性が高いので、これがやたらヒットしてきてしまいます。

6月9日
荒川本流C&R区間(久那橋付近)
荒川本流(落合地区付近)
中津川最下流部(鶉平付近)

今週の荒川本流C&R区間の久那橋付近では、浦山ダムが放水を始めたため、、ヤマメやニジマスの付くポイントに変化がありました。
また、水量の増加により、流れが速くなり、魚のフライへの選択が甘くなっています。
フライパターンについては、CDCなど、小型で浮力の弱いフライへの反応が悪くなった反面、エルクヘヤーカディスやブラウンパラシュートの16番前後の比較的大きいフライへの反応は良いようです。
ヤマメやイワナは、流れの速い場所にいることが多いですが、ニジマスは、流れが緩い場所でライズするしていることが多いようでした。
また、流れが変わったことにより、水性昆虫のハッチは先週と比較するとかなり減ってしまいました。

荒川本流の落合地区付近は、ウグイが多いものの、日没直前には、若干のヤマメがライズを始めます。
サイズは20センチ前後のものが主で、フライパターンは17〜20番前後のパラシュートパターンが良いようでした。
しかし、ヤマメがヒットしてくるフライが小さいので、ウグイが多く釣れてしまうのが難点です。

中津川の最下流部は、先週より水量が減ってしまったほか、ヤマメのライズの数も減ってしまいました。
ここでも、ヤマメが反応してくるフライは、17〜20番前後のパラシュートパターンですが、本流と同じようにウグイが多くヒットしてきます。
ヤマメのサイズは、20センチ前後のものが多いようです。

6月2日
荒川本流C&R区間(久那橋付近)
中津川最下流部
神流川C&R区間(上野村役場付近)

秩父地方の今週の天気は、あまり崩れなかったため、減水気味な他、水温が上がってきました。

荒川本流C&R区間の久那橋付近では、本流と浦山川の水温が極端に異なるため、本流側の魚は体がかなり暖かいですが、浦山川の流れの中の魚は魚体が冷たくなっていました。
当然ヤマメやイワナは浦山川側にいて、本流川の水温が高い場所にはニジマスが泳いでいる状況です。
ライズが最も盛んになる時間帯は、午後6時30分過ぎからで、それより前の時間帯は、ニンフやウエットなど沈系のフライに希にヒットしてくるような状況ですが、ライズが盛んになると圧倒的にドライフライが良くなってきます。
フライパターンは相変わらず、ライズの始めは21番より小さいサイズでないとヒットさせることは難しく、日没によりフライが視認しにくくなる時間帯になってやっと18番程度のサイズのものにもヒットしてくるようになります。

中津川最下流部の本流との合流点付近では、数が少ないながらもヤマメを確認することができました。
ここでも、ライズを始めるには午後7時を過ぎてからで、その時間まで、ヒットすることはあまりありません。
ただ、秩父市内にC&R区間ができたことにより、上流部に入っているフライマンが少ないようなので、魚はあまりスレていませんでした。
フライパターンは、午後6時30分より前は24から26番のCDCミッジ等小さいサイズのもの、それ以降の時間帯では16番程度のエルクヘヤー等で良いようでした。
ここでは、ヤマメの姿を見つけたら、静かにライズを始めるのを待ち、連続的なライズが始ってからフライをキャストして、釣始めるのが良いと思われます。
また、ここのヤマメは20センチ程度の小さいサイズのものが主となりますが、魚体はきれいです。
なお、この付近は、約2キロほど上流で滝沢ダム本体工事のコンクリート打設をおこなって影響だと思われる泡が多く流れてきて、フライが見え難い他、フロータントの効きが悪いようでした。

神流川C&R区間の上野村役場付近では、流れの早い場所で、午後4時過ぎからヤマメのライズがあり、20番より小さいエルクへヤー等にもヒットしてきました。
やはりここでも、本格的なライズが始るのは、午後6時30分過ぎからです。
この時間になると、カゲロウ類の他、大量のマイクロカディスが川面を舞うようになり、18番程度のエルクへヤーの独壇場となり、通常のカゲロウパターンへの反応が極めて悪くなりました。



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