Fly&Lure Fishing in Chichibu
秩父のヤマメとイワナ

荒川本流大血川出合(2004.5.28)
イブニング・パラダイス

2004年5〜6月

神流川C&R区間上野村役場前ライブカメラ


7月18日
荒川本流(大滝村三十槌地区)
神流川C&R区間(上野村役場付近)

荒川本流の三十槌地区では、二瀬ダムの放水により増水し濁りが若干あるほか、上流の堰堤まで行くのも難しい状況でした。
しかし、所々にある渕では、日没直前には、水生昆虫が飛び、ライズが始まります。
ヤマメのサイズは、20センチ以下のものが多いですが、17番程度のブラウンパラシュート等によく反応してきました。

神流川C&R区間の上野村役場付近では、水量が少なめで水温も上がってきているため、日没前は水生昆虫のハッチは少なく、ヤマメの活性はあまり高くありません。
日没前にわずかに飛んでいる水生昆虫は、2〜3ミリのミッジのみであるため、この時間帯ではドライフライの場合、24番より小さいグレー〜ダン系のCDCミッジ以外は、ヤマメが咥えてくれません。
日没後になると途端に、カディスをはじめ、カゲロウ類、ストーンフライが大量にハッチし、ヤマメの活性が急に高くなります。
カディスが大量に飛んでいるのもかかわらず、エルクヘヤーにはあまり反応は良くなく、15〜18番程度のブラウンパラシュートに反応が良いようでした。

7月11日
荒川本流(大滝村落合地区)
神流川(上野村三俣地区付近)

荒川本流は、時々雷雨があるほか、二瀬ダムの放水により、水量は多めです。
落合地区では、日没近くなるまで水生昆虫のハッチはなく、ライズもこの時間にわずかにあるだけでした。
ドライフライの場合、ヒットしてくるヤマメは、20センチ以下のものがほとんどとなります。
ヤマメの反応は、17〜20番くらいのサイズのグリズリー、ブラウン系パラシュートパターンでした。

神流川の上野村役場付近は、上流の雷雨により、茶色に濁っていたため、上流の三俣地区に入ってみました。
中ノ沢は、水量が少ないうえ、水生昆虫のハッチも少なく、ライズも単発のほか、ヤマメの姿も稚魚ばかりで成魚はあまり確認できませんでした。
北ノ沢も水量が少なく、ヤマメやイワナの魚影は見れませんでした。
このふたつの沢とも大増水がないとヤマメやイワナの動きは出てこないと思います。
御巣鷹方面から流れてくる神流川本流は、上記の2つの沢より、水量が多く、渕にヤマメの姿が確認できました。
日没直前になると水生昆虫のライズが始まります。
ドライフライの場合、エルクヘヤーカディスの17〜19番に比較的反応が良いようでした。
ヤマメのサイズは、20センチ程度のものが多いようです。

7月4日
荒川本流(大滝村三十槌地区)
荒川本流(大血川出合)
神流川C&R区間(上野村役場付近)

荒川本流は、二瀬ダムの放水が続いているため、水量は通常より多くなっています。

大滝村三十槌地区は、落合地区から二瀬ダム方向へ約500m上流にあって、堰堤や深い渕があるポイントがあります。
入渓したときは、緑灰色の濁りが若干あり、透視度は50cmくらいでした。
水生昆虫のハッチは、午後6時頃から始まり、ヤマメのライズは、最初10センチ程度の稚魚ばかりでした。
日没直前になり20センチクラスのものもライズするようになり、16番程度のグリズリー系エルクヘヤーに反応を見せるようになりました。

大血川出合では、ライズがあるのが日没直前のみとなっています。
以前は、稚魚がヒットすることはほとんど無かったのですが、CDCミッジ等を使用するとこれがヒットしてしまいます。
20センチ以上のものをヒットさせるのは、18番前後のエルクヘヤーが良いようでした。

神流川C&R区間の上野村役場付近は、平水位となり釣り易い状況でした。
ライズは、午後6時頃から始まり、CDCミッジ21番等にヒットしてきました。
日没直前になるとミッジへの反応は悪くなり、18番程度のエルクヘヤーカディス等への反応が良くなってきます。
なお、ここのヤマメは、最近魚体が比較的奇麗なものが多くなってきたほか、25センチオーバーのものが主となるため、ラインが3番以下のライトタックルだと、やりとりを楽しむこともできます。

6月27日
荒川本流(大滝村落合地区)

今週の荒川本流は、二瀬ダムの放水が再開したため、水量が増加してきました。
荒川本流の落合地区では、たびたび水量が増減することや空梅雨による水温上昇等により、水生昆虫のハッチが少なく、ヤマメのライズも日没直前のみとなっていて、釣り難い状況でした。
また、ヤマメが捕食している水生昆虫が小型のものが多いため、使用するドライフライも18より小さくないと見切られてしまうことが多いよう他、ヒットしてくるヤマメも20センチ以下のものばかりでした。
比較的反応が良いパターンは、エルクヘヤーカディスの21番でした。

6月20日
荒川本流(大滝村強石地区)
荒川本流(大血川出合)
神流川C&R区間(上野村役場付近)

荒川本流の強石地区では、以前と同様、発電用水の放水により、水量が多く対岸に渡る場所も限られているような状況でした。
夕方になると、ヤマメのライズはあるものの、そのサイズは10センチ前後のものが多く、20センチクラスのものは、水底に沈んだままで活性があまり高くはありませんでした。

荒川本流の大血川出合も水量は多めですが、釣り難い状況ではありませんでした。
ここのヤマメは、日没直前にならないと、ライズはほとんど無く、このライズが無い時間帯にフライをキャストしてしまうと、スレてしまいライズが盛んになってくる時間帯にもフライに反応し難くなってしまいます。
フライパターンは、17〜19番程度のパラシュート系フライに反応が良いようでした。

神流川の上野村役場付近は、先週と比較して、水量が減り平水位になったため、釣易い状況に戻りました。
ヤマメも25センチ以上の大型のものが半数を占めますので、ライトタックルを使うとヤマメのやりとりを十分楽しむことができます。
やはりここでも、ヤマメの活性が上がってくるのは日没直前で、フライパターンも夕方の早い時間は、21〜24のミッジ系パターン、日没前後は、17〜19番程度のカゲロウ系パラシュートパターンやエルクヘヤーが良いようでした。
なお、ここでは、最近ウグイの活性が高くなってきているため、夕方早い時間帯のミッジ系パターンには、盛んにヒットしてきてしまします。

6月13日
荒川本流(大滝村落合地区)
神流川C&R区間(上野村役場付近)

荒川本流の大滝村落合地区では、一時的に水量が減ったため、川原の藻が乾き、悪臭を漂わせていました。
水量の減少とともに、ヤマメの活性が下がり、ライズが減った他、ウグイの活性が上がってしまったため、コンディションはあまりよくありません。
日没近くになると単発のライズがありますが、ドライフライにはあまり反応が良くないようでした。

神流川C&R区間の上野村役場付近では、増水によりヤマメのポイントが変わってしまったことと水生昆虫のハッチが少なくなってしまったことにより、釣りにくい状況になっていました。
日没近くになると、ライズが増えてきて、ドライフライに反応を見せますが、食いが浅いためフッキングが難しくなっていました。
エルクヘヤーカディスなどは浮かすより、水面直下に沈め、アクションをつけた方が良いくらいでした。

6月6日
荒川本流(大滝村強石地区)
荒川本流(大血川出合)

荒川本流は、二瀬ダムの放水の影響だと思いますが、水位は高めで増水気味となっています。

大滝村の荒川村との境にある強石地区には、取水堰堤があり、この付近の上下流は、たいへん良い渓相であるのに加えて、川原にも降りやすくなっています。
ここは、先週までは水生昆虫のハッチが多く、ヤマメのライズも多くありましたが、今週になって、水生昆虫が減り、ヤマメのライズも単発で、ヒットしてくるサイズも10センチ前後のものばかりとなってしまいました。

大血川出合は、先週と同様に、夕方6時を過ぎると、ヤマメのライズが始まります。
ここのポイントは、今週になって、釣り人が多く入っているようで、ヤマメのフライへの反応は悪くなってきてしまいました。
水生昆虫は、大型のカゲロウ類が多く飛んでいて、ヤマメがそれを捕食している様子が確認できますが、同じパターンのフライをキャストしても反応は悪く、多少小さめのエルクヘヤーやCDCカディスが良いようでした。

5月30日
荒川本流(大滝村落合地区)
荒川本流(大血川出合)
神流川C&R区間(上野村役場付近)

大血川のヤマメ・23cm エルクヘヤーカディス#21

神流川上野村役場前(2004/5/30)

荒川本流は、、先週より水量は減ったもののまだ増水ぎみです。
落合地区では、水生昆虫のハッチは少なく、ライズも単発ですが、日没直前になると16番程度のエルクヘヤーやパラシュートパターンに反応を見せるようになります。
ポイントは、瀬の開きの流れが緩くなったところが良く、流れの速いところは厳しいようでした。
大血川出合は、水量がほどほどで、渓相としてはベストの状況する。
ヤマメの付くポイントは限られますが、日没1時間ほど前からライズが始まり、日没直前に最も活性が高くなります。
ライズの始まりは、小型の水生昆虫を捕食しているため、フライも21〜24番程度のエルクヘヤーやCDCミッジでないと難しいですが、日没直前になると14番程度のパラシュートパターンにもヒットするようになりました。
ここのヤマメは、秩父のヤマメとしては体高があり、引きもサイズの割には強いです。

神流川C&Rの上野村役場付近も以前より水量が増えていますが、釣り易い流れになっています。
しかし、夕方早い時間帯には、ライズは少なく、沈系フライでも難しいですが、日没直前になると、大型のカゲロウ類のハッチが始まり、ヤマメのライズが多くなってきます。
ここのヤマメは、ここ1ヶ月でだいぶ成長し、サイズが25センチ以上のものが主になってきていて、ヒットしてくるヤマメのほとんどが歯が生えたものが多く、オスの顔も尖ってきています。
ここでのドライフライは、16番程度のものならとくにパターンは関係ないようでした。

5月23日
荒川本流(大滝村落合地区)

荒川本流大滝温泉前 2002.5.12

荒川本流大滝温泉前 2002.5.22

荒川本流の落合地区周辺は、今週に入ってからの雨で増水し、水量が大幅に増えました。
濁りは無いものの、流れがたいへん速くなっているほか、水生昆虫のハッチも少なくなってしまったため、ドライフライは難しい状況となっています。
しかし、いままであまり動きの無かった、冬越しヤマメが動き出し、いままでと型の違うものがヒットするようになってきました。
夕方早い時間は、ヤマメのライズは全くありませんが、日没直前には、比較的流れの緩い場所で単発ながらライズがありました。
釣り方は、ライズを狙ってキャストするよりも、ヤマメが付くと予測されるポイントにフライを流す方法となりましたが、流芯付近に良いポイントがあっても、強い流れがラインを巻き込んでしまうため、若干の技術が必要な状況でした。
フライパターンも通常よりも大きめの方がヤマメがフライを確認できるようで反応もよかったように感じます。
具体的には、カゲロウ系パラシュートやエルクヘヤーカディスの14〜18番が良いようでした。
なお、ヤマメの魚体は美しいものの、増水した強い流れで、腹ヒレ等が傷ついているものが多いようです。

荒川本流落合地区のヤマメ 2004.5.22/カゲロウ系パラシュート#16・24cm

5月16日
荒川本流(大滝村落合地区)
中津川(中津川地区付近)

荒川本流の落合地区周辺では、カゲロウ類、ミッジ、ガガンボ類が大量にハッチしているため、ポイントによっては、目の前を多くの虫が飛ぶため釣り難いほどです。また、これに伴いヤマメの活性が高くなり、日没直前になると、ハッチするカゲロウを追って盛んにライズするようになってきました。
ヤマメのサイズは、放流直後より成長していて、サイズが20センチ前後になり体高も厚くなってきました。
比較的反応の良いフライパターンは、エルクヘヤーカディスの20番前後となっています。

中津川の中津川地区は、中津川と荒川本流が合流する落合地区から20キロほど上流にあります。
このあたりは、上流に管理釣場がある関係で、魚影は他と比べると若干濃く、ヤマメの他、イワナの姿も見れるようになります。
ここのヤマメ、イワナともサイズは20センチ前後で、夕方早い時間帯は、ライズはほとんどないものの、日没直前になるとライズが多くなります。
フライは、カゲロウ系のパラシュートパターンの16〜20番のブラウンやクリーム色のものが良いようでした。

5月9日
荒川本流(大滝村落合地区)
神流川C&R区間(上野村役場付近)

荒川本流、神流川とも雨が少ないため、水量は少なめな状況です。

荒川本流の落合地区周辺では、ヤマメが瀬に出るようになり、夕方に日没近くに大量にハッチする大型のカゲロウ類に盛んにライズするようになってきました。
ほとんどのヤマメのサイズは20センチ以下ですが、カゲロウ系パラシュートパターンに反応が非常によくなってきていて、入る時間帯とポイントを間違えなければ、初心者にも簡単にヒットさせることができると思います。
なお、注意点として、ライズが始まる時間帯前にフライをポイントにあまりキャストしないことが挙げられます。

神流川C&R区間の上野村役場付近では、ヤマメの活性がたいへん高くなってきました。
夕刻5時頃になると、21〜24番程度のCDCミッジに反応しだしますが、
日没直前になると、先週からの大型のカゲロウ類のスーパーハッチが続いて、猛烈なライズがあります。
このライズには、ドライフライでフックサイズが14〜18番のスタンダードパターンならどのようなフライでも反応してきます。
また、ヤマメのサイズは、25センチクラスが多いため、引きも楽しめます。
ここでの、ヤマメをヒットさせるこつは、ライズが始まるまで、釣り始めないことにつきます。
活性が低い時間帯(午後5時以前)にフライをポイントにキャストすることにより、ヤマメがフライを見切るようになってしまいます。

5月2日
浦山川(秩父市浦山地区)
神流川C&R区間(上野村役場付近)

浦山川は秩父市影森地区で荒川本流と合流する、比較的大きな支流です。
浦山川最下流部には浦山ダムがあるため、渓流でのフライフィッシングは、山掴地区から上流となります。
山掴地区のダム流れ込み付近では、ウグイが産卵のため、瀬に数百匹単位で群れをなしています。
やや上流に上ると少ないながらヤマメの姿が見られ、夕刻になると単発ながらライズが始まります。
ハッチしている水生昆虫は、フックサイズで14〜20番程度のカゲロウ類が多くなってきました。
ヤマメのサイズは、20cm以下のものがほとんどで、流れの速いところでは、エルクヘヤーやブラウンパラシュートの18〜20番、流れの緩いところでは、20〜24番のCDCミッジが比較的反応が良いようでした。

神流川C&R区間の上野村役場付近では、雨にもかかわらず、大型のカゲロウ類の大量ハッチがありました。
ヤマメは餌が豊富になってきたためか、序々に成長しつつあり、サイズはアベレージで25センチ程度となってきました。
反応が良いフライパターンは、雨の影響で、CDCミッジ等小型のものは反応が悪く、16〜18番のブラウンやクリームのカゲロウ系パラシュートパターンやウイングを少な目に巻いたエルクヘヤーカディス等が良かったようです。
また、カゲロウ類のスーパーハッチが日没直前から始まることから、夕方早い時間帯のヤマメの活性はあまり高くありません。



総合案内のページに戻ります

★★★★★イブニングパラダイス2004にもどる★★★★★