Evening Paradice

Fly&Lure Fishing in Chichibu
秩父のヤマメとイワナ

浦山川川俣地区付近 2005.5.4

2005年4月〜6月

神流川C&R区間上野村役場前ライブカメラ

荒川上流部の雨量・水位


6月26日
荒川本流(旧大滝村強石地区)
浦山川(秩父市大神楽地区)

荒川本流の強石地区は、水量は平年と同様で、日中はキセキレイが何羽か飛んでいました。
水生昆虫のハッチは、日没直前までの間はミッジのみで、日没時のわずかにカゲロウ類が飛ぶ程度でした。
ヤマメのライズも稚魚のものが多く、20センチを超えるようなサイズのものは、単発でした。
よって、ヤマメのフライへの反応は悪く、日没直前にブラウンパラシュートにヒットしたのみでした。
7月〜8月にかけては、台風等による増水がないとあまり状況は変わらないのではないかと思います。

浦山川の大神楽地区は、浦山ダムの数キロ上流にあり、付近は堰堤が続く渓相になっていて、平瀬が多い渓相となっています。
ここは、春に放流したヤマメが釣られてしまうと魚影が薄くなってしまう場所です。
水生昆虫のハッチについては、ここでも日没直前までミッジのみで、日没時のみカゲロウ類やカワゲラ類がわずかにハッチする程度で、ヤマメのライズは全くありませんでした。
ヤマメの適水勢と思われるポイントに小型のエルクヘヤーカディスを流すと20センチ以下のものの反応がありますが、魚は少ないいようでした。
なお、ここではイノシシと思われる足跡が砂地にあったので、早朝や夕方は要注意だと思われます。

6月19日
荒川本流(旧大滝村落合地区、神岡地区)
神流川C&R区間(上野村役場付近)

秩父地域は、雨量が少なく、二瀬ダムの放水もないため、水量が少なく、水温が高いことによりヤマメの活性は低くなってきました。

荒川本流の旧大滝村の落合地区では、ヤマメのライズがあるのは午後6時30分過ぎからで、これ以前のライズはウグイのことが多くなっています。
フライへの反応も総じて悪く、日没直前でもヒットしてくるのは、ウグイばかりで、ヤマメがヒットしてくるのは稀でした。
旧大滝村神岡地区は、落合地区の2kmほど下流で、神岡橋付近は、両側が岩壁で切り立ち大きな渕になっています。ここには入りませんでしたが、全長が100m以上あるこの渕でもヤマメのライズは2箇所ほどでしか確認できず、魚影はあまり濃いようには見れませんでした。

神流川C&R区間の上野村役場付近は、先週と比較して、鮎師が減り、以前のように落ち着いたフライフィッシングができるようになりました。
ここでは、今の時期山に日が沈むのが午後6時前ですが、この時間帯には本格的なライズは始まらず、日没直前になって、水生昆虫のハッチが起き、本格的なライズが始まります。
先週と比較するとヤマメのフライへの反応が悪く、ヒットする魚の数も減ってしまいました。
特に日没直前の水生昆虫のハッチは猛烈で、フックサイズで14番〜20番程度のカゲロウ類や18〜20番程度のマイクロカディスが水面を大量に流れるので、ヤマメがフライを見つけにくくなってしまったのが原因かと思っています。

6月12日
荒川本流(大血川出合)
神流川C&R区間(上野村役場付近)

荒川本流の大血川出合は、本流は夕刻から上流の発電所の放水があるため、水量が増加しますが、大血川の水量は少なめとなっています。
水生昆虫は、午後6時頃からミッジが飛び始め、日没直前になると大型のカゲロウ類がハッチしだし、大血川の流れ込みの対岸でライスが始まります。
ヤマメは20センチクラスが中心になりますが、魚の数と比較して、水生昆虫が多いことから、丸々として体高もあり引きが他のポイントと比較して強いかもしれません。
また、魚体が比較的奇麗のような気がします。
フライパターンは、ミッジが飛んでいても、ミッジパターンへの反応は無く、日没直前のみエルクヘヤ−カディスやグリズリーキングパラシュートなどの17番程度のものにヒットきました。

神流川C&R区間の上野村役場付近は、鮎の友釣りが始まったため、日中はポイントに近ずくのも難しい状況です。
ヤマメも夕方の早い時間帯は、鮎に騒がせられているために、ライズが少なく、釣りになるのは日没直前の30分間くらいでした。
日没直前の水生昆虫は、小型のカゲロウ類やマイクロカディスが多いですが、この時間帯にライズしているヤマメは、フライパターンにあまり関係なくライズしてきます。
また、鮎の影響かもしれませんが、今まで全くヒットしなかったイワナも見れるようになりました。
なお、鮎は15センチ以下のものと20センチクラスのものの両極端のサイズがヒットしているようでした。

神流川イワナ 31cm ブラウンパラシュート#17

神流川C&R区間内鮎友釣りの様子

6月5日
荒川本流(旧大滝村落合地区、大血川出合付近)
大洞川上流部

秩父地方は、雨が少ないため荒川上流部は、水量が少ない状況が続いています。

荒川本流の落合地区では、水生昆虫のハッチは大量にあるもののヤマメのハッチは日没直前のみとなっています。
ヤマメは、稚魚も混じりますが、サイズが20センチを超えるものも出始め、餌の多さにより体高も出て引きが強くなってきています。
フライパターンは、エルクヘヤ−よりもブラウン系パラシュートパターンがよく、フックサイズは17番程度が良いようでした。
また、ヒットしてきた魚のなかに、サケの子らしいものがいました。
サイズは10cm程度でパーマークが無く、鱗が触ると取れてしまいます。
また、ヤマメの稚魚と比較して、体の断面が角張っていました。
しかし、頭に黒点があるなどヤマメの特徴もありました。
サケだとすると付近の小学生がイクラから孵化させたものを近くの川に放流したのかもしれません。

大血川出合付近でも、大量の水生昆虫があるもののライズは、日没直前のみでしかも単発です。
また、ライズするポイントも対岸に近い場所なので、キャスティングやフライコントロールが難しい状況です。
しかし、ここは水生昆虫が多いこと、水深が深いこと、すぐ上流の両岸が切り立った岩場でヤマメをキープしてしまう餌釣師が入れないことから、25センチを超えるものもいます。
ここでは、エルクヘヤ−カディス19番程度のサイズのものの反応が良いようでした。
なお、付近にイノシシの足跡があったので注意が必要かと思います。
また、この付近にはカワセミを見ることができます。

大洞川は、三峰山に登る道路の途中から大洞川沿いの林道により入ります。
約3kmほど入ったところに大洞ダム・市ノ沢への下りる口があり、さらに3キロほど進むと大洞川本流を渡る橋があり、ここで川に下りれます。
この大洞川の林道は、一般車両通行止めの看板がある他、所々に土砂崩れの跡があり、雨中に入ったり、入った後に雷雨等があると落石の危険や土砂崩れにより通行不能になるため十分な注意が必要です。
また、付近には熊も多いようです。
大洞川本流は、水生昆虫のハッチは少なく、ヤマメのライズは、夕刻5時ころまではありませんでした。
石の周り等の小さなポイントにドライフライをキャストすると小型のヤマメの反応はありましたが、20cmを超えるようなヤマメやイワナは見れませんでした。

荒川本流大血川合流点上流 2005.6.5

5月29日
神流川C&R区間(上野村役場付近)
荒川本流(旧荒川村付近)
入川(管理釣場下流)

神流川C&R区間の上野村役場付近は、ここのところ雨が降らないため水量が大幅に減ってしまいました。
ヤマメの活性は先週よりも下がってしまい、ライズは日没近くならないとあまり無いような状況でした。
フライパターンは、エルクヘヤーカディスに反応が悪くなり、パラシュートなどカゲロウパターンが良いようです。
フックサイズは、17〜19番にヒットしてくることが多かったです。

秩父市旧荒川村の荒川本流は、先頃地元小学生がヤマメの放流を行いましたが、多くの釣り人が入ったため、魚影はあまり濃くはないようです。
ここは、ヤマメとイワナを放流したようですが、ともにサイズは20センチ前後のもので、日没直前に瀬などでライズする姿が見れますが、食いは悪く、CDCミッジ24番以外には反応を見せませんでした。

入川管理釣場下流の滝川合流点までの間は、川幅が狭くフライフィッシング向きではありませんが、渓相が良く、ヤマメのポイントが多くあります。
ここも、雨が少ないことによりヤマメの活性は、あまり高くなく、ライズしているのは10センチ以下の稚魚ばかりでした。
日没直前のみ、ぽつぽつと20センチクラスがヒットしてきました。
ここでも、17〜21番程度のブラウンパラシュート等が良いようでした。

5月22日
荒川本流(秩父市強石地区)


大滝村は、秩父市と市町村合併しました。
強石地区は、旧大滝村の最下流の集落で、荒川本流は、ここの堰堤から下流の秩父市内には、魚の遡上を妨げる堰堤はありません。
ここは、堰堤を中心に上下に多くのポイントがあり、比較的川原に下りやすく、ヤマメもそこそこいるので、フライフィッシングには良いポイントとなっています。
当日の水生昆虫の状況は、午後4時頃にミッジの大規模なハッチがありましたが、ヤマメのライズは無く、5時過ぎになって大型のスピナーが飛び出すと、ボツボツとライズが始まり、日没直前になって、ダンのハッチが多くなるとあちこちでライズが起きました。
ヤマメのサイズは、瀬では15センチ程度のものが多く、大きな渕では20センチ超のものが混ざります。
フライパターンは、夕方早い時間帯では、エルクヘヤ−カディスの19番程度に反応が良く、日没直前では、15〜17番程度のブラウンやクリームイエローのパラシュートパターンにヒットすることが多いようでした。

なお、ここのポイントは国道の対岸から川原に降りますが、途中で体長が6〜7センチもある「オオスズメバチ」(地元通称「フエンドウ」)をみかけましたので、近くに巣があると予想されます。
このハチに刺されると、初めて刺された場合でも、命にかかわる場合がありますので、十分注意してください。

強石堰堤上流(2005.5.21)

5月15日
神流川C&R区間(上野村役場周辺)
荒川本流(大滝村落合地区周辺・三十槌地区周辺)

神流川C&R区間」の上野村役場付近の水性昆虫の状況は、夕方早い時間はミッジが主ですが、午後6時を過ぎると大型のカゲロウ類のスピナーが飛ぶようになり、ヤマメのライズが最も盛んになってきます。
ヤマメは、午後5時頃からエルクヘヤーカディスにヒットし始めますが、日没直前になると、カゲロウパターンの方が食いつきが良くなってきて、エルクの場合スレが多くなってきます。
ヤマメもここのところ、餌を多く取っているため、引きが強くなりライトタックルでのランディングの面白味が出てきました。
なお、ウグイのヒットも多くなってきてしまいました。

荒川本流の大滝村落合地区周辺は、カゲロウ類のハッチが日没直前であることからライズもその時間のみで単発なことが多いようです。
また、ウグイのライズは多いのでそれに惑わされることもあります。
ヤマメのサイズは20センチ以下のものが多いため、大水等が出て、魚の移動が活発になってからの方が面白いのかもしれません。

三十槌地区周辺周辺では、落合地区よりも早い時間帯からライズが始まり、ヤマメのサイズも20cmを超えるものも混ざってきます。
しかし、ここでは、エルクヘヤーやブラウンパラシュートなど釣りやすいフライパターンよりもCDCミッジ等小型のフライの方が反応が良いようでした。

5月8日
神流川C&R区間(上野村役場周辺)
荒川本流(大滝村落合地区周辺)
浦山川(川俣地区周辺)

神流川C&R区間」の上野村役場付近は、水量は少ないものの、カゲロウ類のハッチが最盛期を迎えヤマメの活性が非常に高くなっています。
ライズが本格化するのは、午後6時以降ですが、午後5時くらいからドライフライにヒットするようになります。
特に、エルクヘヤ−カディスを使用した場合、ライズが全くなくてもヒットし、日没直前では、連続ヒットを繰り返すようになりました。
また、ヒットしてくるヤマメの約1/3がスレであることからも活性の高さをうかがわせます。

荒川本流の落合地区周辺でも、イブニングライズが増え、小型ながらヤマメがボツボツとヒットしています。
ここでは、カゲロウ類とガガンボ類のハッチが多く、ミッジパターンに反応が悪くなったことに変わり、カゲロウパターンのパラシュートタイプなどが良くなってきました。

浦山川は、荒川本流のうちでも大きな支流で最下流部に浦山ダムがあります。
この川は、堰堤が多く、堰堤間でヤマメが多いところと少ないところがはっきりしていることから、川にいるヤマメのほとんどがその年に放流されたものであるといえます。
ここでのフライフィッシングは難しいため、上流部の川俣地区周辺に入ってみました。
この付近では、水温が低いため、まだミッジが多く、日中から夕刻にかけ、比較的良く反応してきます。
ヤマメのサイズは20センチ以下のものが多いようです。
また、日没直前になるとストーンフライ類が多くなり、パラシュートパターンなどにも反応をみせるようになりました。

5月1日
神流川C&R区間(上野村役場付近)
荒川本流(大滝村落合地区周辺)

神流川C&R区間」の上野村役場付近は、好天が続いたため、水量は少なめです。
水生昆虫は、午後3時くらいから多くハッチするようになり、日が高いうちはミッジやガガンボが多いですが、午後5時を過ぎると、大型のカゲロウ類やストーンフライ類がハッチするようになり、ヤマメのライズが増えてきます。
ヤマメは午後6時前には、水面のフライには反応が悪く、水面直下にCDCミッジを沈めると稀にヒットしてきますが、日没近くなるとミッジには全く反応しなくなり、変わって、クリームやブラウンのパラシュートパターンのドライフライによく反応してきます。フライサイズは、CDCミッジが21〜24番、パラシュートが17〜19番が良いようでした。

荒川本流の大滝村落合地区も水量が減ってしまっています。
ここは、午後6時前にはヤマメのライズはほとんどなく、水面の波紋はウグイによることが多いようです。
しかし、日没近くなると渕への流れ込みや瀬でヤマメのライズが始まります。
ハッチしている水生昆虫はガガンボが多く、日没近くなってカゲロウ類が飛ぶようになります。
比較的反応の良いパターンは、暗色系のパラシュートパターンで、ミッジパターンやガガンボパターンにはヤマメの反応は悪いようでした。

神流川のヤマメ(24cm CDCミッジ#21)

4月24日
荒川本流(大滝村落合地区周辺)

荒川本流の大滝村落合地区周辺は、水量、水温とも平年並みで、大型のカゲロウ類もハッチを始めました。
この周辺は、3月中にはヤマメの姿は見れませんでしたが、最近になり活性が上がってきて、単発ながらライズを見せるようになってきました。
ヤマメのサイズは20センチ以下が主で小型のものが多く、ドライフライの場合、20番より小さいミッジへの反応はそこそこですが、カゲロウパターンやカディスパターンへの反応は芳しくありません。
また、ここのヤマメは、放流してまだ期間が経過していないため、尾ヒレはきれいですが、腹ヒレは傷ついて白くなっているものも多いようです。

4月17日
荒川本流ニジマスC&R区間(栗谷瀬橋付近)
荒川本流(大滝温泉付近)
神流川C&R区間(上野村役場付近)

荒川本流ニジマスC&R区間の栗谷瀬橋付近は4月末日で終了となります。
水量は先週よりも減り釣りやすくなってきました。
しかし、瀬にいたヤマメはどこかに行ってしまい、残っているのは流れが緩い場所のニジマスばかりとなってしまいました。
また、ミッジ等のハッチはあるもののニジマスのライズが減ったのに加え、ウグイやオイカワの活性は以前にも増して高いため、ドライミッジでは厳しい状況でした。

荒川本流の大滝温泉付近は、夕刻になるとミッジや小型のカゲロウ類のハッチがあり、ライズが見られますが、ウグイであることが多いようです。
大水が出た後でマメに動きがないと厳しいようです。

神流川C&R区間の上野村役場付近では、夕方5時頃からミッジやガガンボ等水生昆虫のハッチが始まり、6時くらいには最高潮に達しています。
ヤマメは、非常に小さいミッジを捕食していることと若干スレてきていることからグレー〜ダン系の#24より小さいミッジで水面または水面直下数センチのところを流すと反応が良いようです。

4月10日
荒川本流ニジマスC&R区間(栗谷瀬橋付近)
神流川C&R区間(上野村役場付近)

荒川本流ニジマスC&R区間の栗谷瀬橋付近では、水量が増えたことによりヤマメのポイントが変わってしまい、ヒットしてくるのはニジマスが多くなってきました。
また、水量の増加により水生昆虫のハッチも少なく、ライズが起きるのも日没直前に単発にあるだけなので、ドライフライでは数多くヒットさせることは難しい状況です。

神流川C&R区間の上野村役場付近では、ミッジのハッチによるライズが最高潮の状況と言えると思います。
夕方4時過ぎくらいから単発のライズが始まり、午後5時をすぎるとともにライズが増えてきます。
ヤマメは、イエロー系CDCミッジ#21等視認しやすいパターンにも反応が良く、同じポイントからも夕刻の1時間程度で数匹程度のヒットを得ることができます。

4月3日
荒川本流(大血川出合付近)
大血川(下流部)
荒川本流ニジマスC&R区間(栗谷瀬橋付近)


荒川本流の大血川出合付近は、渓相が良く、しかも川原へ下りやすいため、イブニングライズ狙いには絶好のポイントとなっています。
ただ、今週については、ミッジのハッチはあるものの、ヤマメのライズは全くありませんでした。

大血川の下流部は、水量もほぼ例年どおりでそこそこの渓相でした。
今週は、ちょうどミッジの大量ハッチがあり、夕刻には瀬のひらきで単発ながらヤマメのライズがありました。
ヒットしてくるヤマメは15センチ程度の小型のものが多いようです。
フライは、CDCミッジ等が良いようでした。

荒川本流ニジマスC&Rの栗谷瀬橋付近は、先週と比較して、瀬でのライズが増えてきました。
瀬の流れがある場所では、ヤマメのライズが多く、流れの少ない場所はニジマスが多いようです。
ヤマメ、ニジマスともCDCミッジの21番より小さいものに反応が良いようでした。

荒川本流大血川出合(2005.4.3)

神流川蛇木滝(2005.3.26)

中津川鉱山入口付近(2005.3.19)




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