須 山  公 美 子


 ディスコグラフィ 



 製作日1997.03.17/最終更新日1998.12.23

☆ アルバム ☆


1stアルバム

 Les chansons qui filent du reve...

 zero records
 O-0784 (84.5) \???? (LP) [廃盤]

 VIVID (chop records)
 CHOP D-028 (93) \2800 (CD) [廃盤]
  Face du soreil
                       CD    LP
   サーカスがくるよ!          [4'18"] [4'12"]
   Dance                 [3'26"] [3'18"]
   Lovers in China            [2'29"] [2'24"]
   冬の陽差し              [2'09"] [2'01"]
   午後の憂鬱              [4'25"] [4'20"]
   アラビアの夜             [3'40"] [3'33"]

  Face de la lune
                       CD    LP
   老娼婦の死              [1'32"] [1'24"]
   ライラ・ライラ            [2'27"] [2'21"]
   花嫁人形               [6'17"] [6'10"]
   寡黙な時間              [2'23"] [2'17"]
   夜に踊れば:心易く眠れ        [1'32"] [1'27"]

   少女歌手               [4'06"]
   パラドックス             [1'18"]
   虫の時                [2'53"]
   少女の憧れ              [3'36"]

[コメント]
 写真は、シングルの「虫の時」を含む復刻CDです。(資料提供:☆氏)
全般的には、森田童子の世界に通じる感じを受けました。
ファーストアルバムに、須山さんのすべての世界観が入っています。
 LP版は、「夜に踊れば:心易く眠れ」までの11曲の収録。
(インターネットの通販で98年に中古¥2200で購入)
CDとLPでは収録時間に若干の違いがあります(情報提供:堀さま)

1.サーカスがくるよ!      [お勧め度:☆☆☆☆]
 古き良き時代。須山さんの世界に一気に引き込まれます。

2.Dance             [お勧め度:☆☆]
 実験的な音楽。スローなコーラスワークの気怠さが心地よい。

3.Lovers in China        [お勧め度:☆☆☆]
 どっと重い曲に突入。曲間に入るセリフもグーです。

4.冬の陽差し          [お勧め度:☆☆☆]
 やっぱり、須山さんは、この唄い方が良いですね。
NHK「みんなのうた」の世界です。

5.午後の憂鬱          [お勧め度:☆☆☆]
 唱歌を聴いているような感覚におちいります。
どっかで聴いた感じの曲と思っていたら、解説に「♪ 命短し恋いせよ乙女〜」の
モチーフが使われているとありました。
須山さん特有の暗さがシミジミ伝わってきます。

6.アラビアの夜         [お勧め度:☆☆]
 マンドリンのオープニングで始まる異国情緒っぽく仕上げてあります。

7.老娼婦の死          [お勧め度:☆☆☆]
 戦後間もない頃に、実際にありそうな歌詞。
須山さんは、こういう重いテーマの曲に果敢に挑みます。
 この曲以降、どっぷり暗い曲が続きます。

8.ライラ・ライラ        [お勧め度:☆☆]
 須山さんでは、めずらしい激しいドラム&ギターの曲。
何かに取り憑かれたように、激しいヴォーカル。
 一体何を踊るのだろうか?

9.花嫁人形           [お勧め度:☆☆]
 「老娼婦の死」と同じ系統の曲。これは横溝正史の世界か?
人間のタブー、兄妹の近親相姦を描いた歌詞。感情のないセリフが痛い。
 この曲にも既成の曲のモチーフが用いられているそうですが
よく判りませんでした。

10.寡黙な時間          [お勧め度:☆☆☆]
 ピアノの刻むようなリズムの曲。人の死を題材に唄い上げる。

11.夜に踊れば:心易く眠れ    [お勧め度:☆☆]
 オーストリア、スイス(?)の民族音楽っぽい曲。
アコルディオンで陽気に唄います。
 つかの間の安堵...しかし...。

12.少女歌手           [お勧め度:☆☆☆]
 少しカスレめの声に造って唄っています。

13.パラドックス         [お勧め度:☆☆]
 非常に短い曲。

14.虫の時            [お勧め度:☆☆☆]
 シングルされた幻の曲。ピアノ伴奏でトツトツと唄います。

15.少女の憧れ          [お勧め度:☆☆☆☆]
 最後に、こういう日本的唱歌っぽい曲で、救われました。(^_^;)


2ndアルバム

 夢のはじまり

 zero records (Kyoto)
 0-0586 R-140017 (86) \???? (LP) [廃盤]
  Side A          Side B
   月夜の真空管       東京一の軽業師
   新しい大陸        星のかけら
   空中ブランコの唄     乙女のワルツ
   しゃべらないわ      マラソンランナー
   舟唄           すたあまいん
   花まつり

[コメント]
 ジャケットが結構気に入っています。3rdアルバムへの片鱗が伺えます。
お茶の水の神保町交差点そばの、「トニーレコード」で中古¥1800で購入。

A1.月夜の真空管        [お勧め度:☆☆☆☆]
 いきなり始まる不思議な音楽。弦楽四重奏がプログレッシブ。
セロで溝口氏が参加。

A2.新しい大陸         [お勧め度:☆☆☆]
 うって変わって、ブラスセクションの軽快な音楽。
「世界名作劇場」の主題歌になりそう。
途中から変調して、チンドンの世界へまっしぐら!

A3.空中ブランコの唄      [お勧め度:☆☆☆]
 アコルディオンがいい情緒をかもしだす。「NHKみんなのうた」の世界。

A4.しゃべらないわ       [お勧め度:☆☆]
 早口ヴォーカルで、いきなりスタート。あっという間に終わってしまった。

A5.舟唄            [お勧め度:☆☆☆]
 突然の暗い調子の曲。彼女が声を創らないで、普通に唄うとこういう声なのかなぁ。
個人的には、この時の声が好きです。

A6.花まつり          [お勧め度:☆☆]
 なんか、声優のような創った声で唄われるこの曲、好きくない。
大正琴は、良いんだけどね。

B1.東京一の軽業師       [お勧め度:☆☆☆]
 タイトルからも想像できますが、この曲もチンドンです。「花まつり」の声色で
唄われています。でもなんか不思議な魅力があります。

B2.星のかけら         [お勧め度:☆☆☆☆]
 このアルバムでの私のイチオシの曲。ピアノ伴奏で唄われるバラード。
バックで「月夜の真空管」のメンバーが弦を担当。

B3.乙女のワルツ        [お勧め度:☆☆☆]
 「星のかけら」の余韻を残しつつ、続くこの曲。アコルディオンのイントロで
あとは、軽いギター伴奏のみのほぼアカペラに近い楽曲です。ちょっと古くさい
歌謡曲を聴いているようです。

 Kさんから頂いた情報によると、実際にこれは古い歌謡曲で
伊藤咲子さんが歌っていたそうです。

B4.マラソンランナー      [お勧め度:☆]
 実験音楽っぽい曲です。プログレっぽいパーカスを伴奏に平凡な歌詞。

B5.すたあまいん        [お勧め度:☆☆☆☆]
 往年のカレッジフォークを彷彿させてくれる秀作。ピアノとビブラフォーンが
ステキです。彼女の声の「かわいらしさ」が堪能できます。


3rdアルバム

 わたしのなりたかったもの

 opera club office (Takarazuka)
 OPR-9001 (90) \3000 (CD)
   たかがうた、されどうた        [5'16"]
   横浜のおじいちゃんのうた       [3'34"]
   Konwell Polka (インストルメント) [0'31"]
   山羊のコンウェル           [2'36"]
   雨上がり               [4'16"]
   クローバーにタンポポ、ハハコグサ   [2'14"]
   明日の晩の皆既日食          [4'32"]
   たいこばしわたれば          [2'35"]
   いちめんのなのはな          [6'12"]
   真昼の星座              [2'00"]
   天使の街               [5'56"]
   わたしがなりたかったもの       [4'41"]
   たかがうた、されどうた(リプライズ) [0'31"]

[コメント]
 このアルバムは、彼女の最高作品でしょう。
見つけたら是非とも買って聴きましょう。
(不思議な事に、こんな素敵な曲たちが著作権登録されていないらしい...
 だからって、不正コピー&使用はいけませんよ!)
 宇都宮の中古店で¥1500位で購入。

 Kさんから頂いた情報では、このアルバムは再プレスしているそうです。
1度目のプレスを完売するのにもそれなりの苦労していたので、
2度目のプレスは「無謀だ」と須山さんも言っていたそうです。


1.たかがうた、されどうた         [お勧め度:☆☆☆]
 こんな楽しい”歌”ってあるんですねぇ。
須山公美子が求める”歌”が垣間見れます。

2.横浜のおじいちゃんのうた        [お勧め度:☆☆☆]
 唄のおねえさん調で、聴かせてくれます。ちょっとバタクサイかな?
歌詞が、彼女の体験に基づくものだとしたら、もしかして彼女ってすごい
お嬢様!?(だってベーブルースが止まった横浜のホテルの経営者が
おじいちゃんってことは...)

 参考のためにKさんから頂いた別解釈も紹介します。(ありがとう!)
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  この「おじいちゃん」は須山さんの grandfatherではないと思います。
 歌詞をよく聴くと、「父」「祖母」のことは一度も「おとうさん」
 「おばあちゃん」とは呼んでいません。
 つまり「おじいちゃん」は幼い須山さんがなついた老紳士である、
 と見た方がいいと思います。
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 堀さまからもコメントを頂きましたのでご紹介します。(ありがとう!)
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  私の記憶違いでなければ、須山さんのお父さんの元上司(この曲を
 作った頃は横浜のニューグランドホテルの料理長)だったと思います。
 須山さんのお父さんは、大阪万博(1970年)の頃に、大阪のホテルに
 転勤になったらしいです。その後も、横浜のおじいちゃんは須山さんのこと
 をずっと可愛がっていてくれたそうです。
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3.Konwell Polka (インストルメント)   [お勧め度:☆☆]
 次曲のイントロみたいなモンです。

4.山羊のコンウェル            [お勧め度:☆☆☆]
 前作の「しゃべらないわ」に似た雰囲気早口の曲。
「ホイ!」のかけ声がとてもカワユイ。

5.雨上がり                [お勧め度:☆☆☆☆]
 ピアノの引き語りの静かな私好みの曲です。彼女の魅力がいっぱい。

6.クローバーにタンポポ、ハハコグサ    [お勧め度:☆☆☆]
 一転して、私の嫌いな声優調の声色で唄うこの曲。
ピアノ伴奏の軽快なリズムで唄っています。

7.明日の晩の皆既日食           [お勧め度:☆☆☆☆☆]
 「雨上がり」と同系統のしっとり唄い上げる曲です。
正統派のハリのあるサビは、私を魅了させてくれます。秀作!

8.たいこばしわたれば           [お勧め度:☆☆☆]
 一人輪唱の実験曲?。時々彼女は、こんな変な曲にチャレンジするのが愛嬌。

9.いちめんのなのはな           [お勧め度:☆☆☆]
 ギター引き語りのカレッジフォーク調の曲。彼女としては長い曲ですが、
じっくり唄い上げています。

10.真昼の星座               [お勧め度:☆☆☆]
 私の嫌いな声優調の声色なのですが、この曲に関しては、非常にそれが
マッチしていていい味を出しています。

11.天使の街                [お勧め度:☆☆☆☆☆]
 このアルバムのイチオシの曲です。「飛び方を忘れた天使の悲劇」を
盛り上がるピアノ伴奏で、力強く唄っています。
曲の終局の「時速120km...」のセリフが泣かせてくれます。

12.わたしがなりたかったもの        [お勧め度:☆☆☆☆]
 アルバムタイトル曲。「天使の街」に引き続いて聴く者を魅了します。
心が洗われる曲ってこういう曲の事を言うんでしょうね。

13.たかがうた、されどうた(リプライズ)  [お勧め度:☆☆]
 吉祥寺MANDALA2でのライヴテイク。このアルバムを聴き終えるに当たって
「たかがうた、されどうた」って意味をじっくり考えさせてくれます。


4thアルバム

 ヴィオロンとこおろぎ

 opera club office (Takarazuka)
 OPR-9602 (96) \3000 (CD)
   La Nuit Excellente Avec Lune  [2'35"]
   シャンプー             [4'30"]
   紙のお月様             [4'52"]
   アラバマソング           [4'32"]
   夏の影               [4'00"]
   天使の千鳥足            [3'52"]
   春浅く、夢にまどろむ        [3'52"]
   すずらんとひいらぎ         [4'28"]
   セントルイズブルース        [5'12"]
   夢                 [3'48"]
   愛のパレード            [6'40"]
   ヴィオロンとこおろぎ        [4'05"]

[コメント]
 ちょっと方向性が、私の好みと違ってきてしまって残念なアルバム。
全編ピアノのみの引き語りです。
 渋谷の「タワーレコード」で新品を購入。

1.La Nuit Excellente Avec Lune  [お勧め度:☆☆☆☆]
 ピアノ引き語りのスローバラード。短い曲ですが、私の好きな
須山さんらしい曲です。

2.シャンプー           [お勧め度:☆☆☆]
 ジャズっぽいピアノで、ちょっとお洒落な歌詞。オトナの恋を
唄い上げています。アングラ劇団のワンシーンを見ているようです。

3.紙のお月様           [お勧め度:☆☆]
 「シャンプー」に引き続いて、ジャズっぽいピアノの曲。
この後に続くスタンダードナンバーにすんなり入り込めます。

4.アラバマソング         [お勧め度:☆☆]
 スタンダードナンバーらしいのですが、勉強不足で出典知りません。
うーん、ちょっと須山さん、入れ込みすぎかな?

 Kさんから簡単な解説を頂きましたので、ご紹介します。
  これは作詞=ブレヒト、作曲=クルト・ワイルの作品です。
 「三文オペラ」という何とも言い様のない世紀末的な音楽劇のために
 作られた1曲です。須山さんはこの音楽劇がかなりお好きで、
 ブレヒト・ソングと言い続けています。
 他に「海賊ジェニー」など、他の曲もいろいろ演ります。

5.夏の影             [お勧め度:☆☆]
 これもスタンダードナンバーらしい。

6.天使の千鳥足          [お勧め度:☆☆]
 またスタンダードナンバー。酒飲み唄です。

7.春浅く、夢にまどろむ      [お勧め度:☆☆☆]
 うーん、どこかで聴いたことあるメロディ。思い出せない。
きれいなピアノ伴奏で、悲しげに唄い上げています。

8.すずらんとひいらぎ       [お勧め度:☆☆☆]
 一転して、須山さんの世界に引き戻されます。
切なく悲しい曲です。

9.セントルイズブルース      [お勧め度:☆☆]
 またまたスタンダードナンバー。(ちょっと飽きたョ...)

10.夢               [お勧め度:☆☆☆]
 「すずらんとひいらぎ」と似た曲。考えさせられる歌詞。
この曲に登場する「夢」とは、なんだろう?

11.愛のパレード          [お勧め度:☆☆]
 6分を越える力作なんですが、私の好みでないんです。
力強い歌唱力は評価できます。

12.ヴィオロンとこおろぎ      [お勧め度:☆☆☆☆]
 アルバム最後のにふさわしい曲です。ライヴの最後なんかに
演奏してもカッコイイです。程良いテンポと須山さんの声が
マッチしていています。


5thアルバム

 LA POMME −林檎−

 opera club office (Takarazuka)
 OPR-9703 (98) \2800 (CD)
   あいさつ               [3'38"]
   LA DORCE VITA             [6'50"]
   林檎                 [3'21"]
   おやすみ               [4'38"]
   糸杉の道               [3'57"]
   ポン・タヴァンのキリスト       [2'20"]
   デビュー               [3'13"]
   銀のナイフ              [4'43"]
   だまくらかしの唄           [3'20"]
   みやちゃん              [6'32"]
   まほうがとけた夜           [6'13"]

[コメント]
 アルバム自体は、97年に完成していたらしいのですが、発売は98年。
内橋さんプロデュースの影響でサウンド的に好みが分かれそうです。
内容的には悪くないのですが、個人的に内橋サウンドがイマイチ好みでない。

1.あいさつ                [お勧め度:☆☆]
  これって、やっぱり実験的意味合いが強いんでしょうか?
 トランペットが特徴的な曲ですが、個人的には、このペットが
 うるさすぎてイマイチ。

2.LA DORCE VITA              [お勧め度:☆☆☆☆☆]
  叙情的に唄い上げるピアノ曲。いかにも須山さんらしい陰な曲で、
 哲学的視点な歌詞と相まって、ずっしり響きます。

3.林檎                  [お勧め度:☆☆]
  直感的に思い浮かんだのが、NHK教育番組の挿入歌。
 パーカスが凝りすぎて、ちょっとうるさい。

4.おやすみ                [お勧め度:☆☆☆☆]
  3rdの「雨上がり」系統の曲。内橋さんのギターが無い方が断然いいと思う。
 これは、是非ともソロライブで聴いて貰いたい一曲。

5.糸杉の道                [お勧め度:☆☆☆]
  たぶん「林檎」とテーマがいっしょなんじゃないかなぁ?
 須山さんらしい警鐘歌に思えた。

6.ポン・タヴァンのキリスト        [お勧め度:☆☆]
  なんか演劇の一幕を見ているような曲。

7.デビュー                [お勧め度:☆☆☆☆]
  須山さんのこの路線の曲(4thの「シャンプー」など)大好きです。
 聴いていてすごく楽しい曲です。

8.銀のナイフ               [お勧め度:☆☆☆]
  これも須山さんお得意の日本特有の陰な部分を唄った曲。
 やっぱりギターの音色をなんとかしてほしい。

9.だまくらかしの唄            [お勧め度:☆☆☆]
  すごく安っぽいリズム調の曲なんだけど、不思議とこれが、ツボに
 ハマって心地よい。

10.みやちゃん               [お勧め度:☆☆☆☆]
  須山さん自身は、こういう一般うけする曲は、多分嫌いなんだろなぁ。
 でも自分は、こういう曲大好きなんです。この曲もソロライブで
 聴いてみたい曲です。

11.まほうがとけた夜            [お勧め度:☆☆☆]
  多分本当はもっと良い曲なんだろうけど、このCDに収録のバージョンは
 イマイチなんですよね。歌詞は、すごくいいです。ピアノ弾き語りの
 この曲を是非とも聴いてほしいです。(Live at Minoya Hallに収録)


6thアルバム

 アイスラーソングス

 opera club office (Takarazuka)
 OPR-9804 (98) \3000 (CD)
   ユダヤ人娼婦マリー・サンダースのバラード   [2'20"]
   家庭菜園                   [1'56"]
   ナチ突撃隊の男のバラード           [3'29"]
   統一戦線の歌                 [1'46"]
   バイムレン姐さん               [2'19"]
   自殺について                 [2'33"]
   ハリウッド・エレジー             [9'18"]
    緑茂る胡椒の木の下
    この街は天使にちなんで名付けられた
    毎朝パンを稼ぎに
    丘で黄金が見つかる
    沼
    The rat men
    4つの都市の上空を旋回する
    ハリウッド
   ナチ兵士の妻のバラード            [2'47"]
   モルダウ河の歌                [1'37"]
   野に出よう、友よ               [2'59"]
   子供の賛歌                  [3'02"]

[コメント]
 須山さんの長年の夢のアルバム&最高傑作(自称)...なんですが、
個人的にはちょっとついていけない。政治的メッセージ色が強くて、
聴いていて大変つらい。私自身が、あまりにも関心がないのもあるが
他国の事なので、よけいイメージが湧かないのも原因か?
 よって以下の「お勧め度」は、あまり客観的に判断できていないので
ご自身の耳で確かめてみて下さい。
 それでも、須山さん初心者には、あまりお奨めできないアルバムです。


1.ユダヤ人娼婦マリー・サンダースのバラード[お勧め度:☆☆]

2.家庭菜園                [お勧め度:☆☆☆]
  ユーモアたっぷりに、政治を皮肉った歌詞。
 こういう軽快な曲は、須山の良い部分が出ていて楽しめます。

3.ナチ突撃隊の男のバラード        [お勧め度:☆]

4.統一戦線の歌              [お勧め度:☆]

5.バイムレン姐さん            [お勧め度:☆]

6.自殺について              [お勧め度:☆]

7.ハリウッド・エレジー          [お勧め度:☆]

8.ナチ兵士の妻のバラード         [お勧め度:☆☆☆]
  テンポのよいリズムに載せて軽快な歌詞。第二次大戦のドイツ軍の
 戦線の推移が判っていると、大変良く内容が理解できます。

9.モルダウ河の歌             [お勧め度:☆]

10.野に出よう、友よ            [お勧め度:☆]

11.子供の賛歌               [お勧め度:☆☆☆]
  須山さんらしいバラード曲、最後にホッとさせてくれました。


☆ シングル ☆


 虫の時

 ムーンレコード
 M-8101 (82.2) \??? (EP) [原盤]

 zero records
 0-0385 (??) \??? (EP) [再発盤]
  Side A         Side B
   少女歌手        虫の時
   パラドックス      仮面の神

  原盤と再発盤が存在するようで、ジャケットが違うようです。
 「仮面の神」以外は、1stアルバムの復刻CDに収録されています。
 なお、再発盤には、「少女の憧れ」収録のソノシートが付属していました。

 [データ]
  須山公美子 (vocal、piano、accordion)
  録音:1981年 
      a-1   :日本橋ヤマハ
      a-2,b-1,2:Studio Zip
                     (資料提供:渡辺 功さま)


 少女の憧れ

 zero records
 0-0285 (??) (ソノシート)
  Side A
   少女の憧れ

 「虫の時」再発盤EP付属していたソノシートで、片面1曲のみ収録。
 元々は、雛祭りか花祭りかのイベントでお菓子と一緒に売っていた
 (お菓子のおまけ?)とMCで須山さんが言っていたとの情報を
 頂きました。(情報提供:堀さま)

 [データ]
  須山公美子 (vocal, accordion)

                     (資料提供:渡辺 功さま)

☆ その他 ☆


 LE CADEAU - Live at Minoya Hall

 レーベルなし
 番号なし (??) \???? (Cassette Tape)
  Side A                   Side B
   シャ ノアール               ジュジュ
   どろどろとける               スコットランドにて
   ジョルジュ・ブラッサンスの生まれた街で   魔法がとけた夜
   バレリーナのうなじをした娘         少女歌手
   あいまい

  ライヴ会場でのみ販売されていたと思わるライヴ盤です。
 内容から推察すると1990年代初頭の録音だと思われます。

 [データ]
  須山公美子 (vocal、piano、accordion)

                     (資料提供:渡辺 功さま)

 Joyeux Noel

 レーベルなし(タイトル手書き直筆)
 番号なし (98) Not For Sale (Cassette Tape)
  Side A
   商人のうた(アイスラーソングス未収録曲) ライブバージョン
   塹壕   (アイスラーソングス未収録曲) ライブバージョン
   ユーカリソング フランス語版(クルトバイルの曲)
   すずめ     フランス語版

  98年10/11/12月の東京ライヴ皆勤参加記念プレゼントです。
 皆勤者は、13名いらしゃいましたが、須山さんの都合で12本しか
 用意できなかったと言う、曰く付きのカセットです。

 [データ]
  須山公美子 (vocal)
  吉田 幸生 (piano)


☆ 関連作品 ☆


 深き森から /sh

 zero records
 0-0183 (??) \800or\1000 (EP)
  Side A             Side B
   砕け散る陽炎 /chihisa    the elegy of lutien (tolkien / suyama / sh)

  shという人が中心になって録音された作品
 (と思われますが、詳しい経緯などは不明です)
  7インチ33回転EPです。
  ボーカルより虫達の鳴き声がメインになっている感じです。
  楽曲自体は、かなり暗いので、ファーストがOKな人にしか
  奨められません。
  定価については、チラシによって\800とあったり\1000 だったり
  するそうです。 (情報提供:堀さま)
  中野(東京都)の「オールディーズ」にて中古¥600で購入。

  両面とも、バックに虫の鳴き声が入っています。
  Side Aの曲は、chiasaという人の無伴奏の歌が収録。
  Side Bに須山さんのピアノの弾き語りが入っています。

 [データ]
  vocal,piano : suyama kumyko
  voice : 鈴虫 and 秋虫

  suggested by sh
  produced by sh, chihisa and suyama
  recorded at stdio zip in kobe and tiny home of sh in kyoto
  during sep. 23rd and dec. 6th '82

                     (情報提供:渡辺 功さま)

「たかが歌されど唄」掲示板より引用
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渡辺 功 題名:須山公美子の音源 投稿日 : 98年1月30日<金>11時40分

   2.the elegy of lutien : from 深き森から
   虫の泣き声をバックにピアノの弾き語りをしています。詩は全て英語。
   明るい曲ではありませんが、1stに収められた曲よりは聞きやすくなっ
   ています。なかなかの名盤だとはおもうのですが・・・(A面も含めて)
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 same /Si-Folk

 Yoshida-kun Label
 YD-001 (??) \2800 (LP)
  Side B
   1.トゥドゥラ (TUDORA KUPAI MISIRI Trad. Bulgaria)

     吉田 文夫 (vocal、bouzouki)
     岡野  太 (percussion)
     赤沢  淳 (fiddle)
     須山公美子 (backing vocal)

   3.狩りの季節 
    LA CHASSE (music Trad / words by F. Yoshida)

     須山公美子 (vocal)
     岡野  太 (drums)
     津山  篤 (bass)
     吉田 文夫 (vocal、concertina、bouzouki、hurdy-gurdy、whistle、melodeon)

  「わたしがなりたかったもの」に収録の「Konwell Polka」を
 演奏していたSi-Folk(吉田文夫ら)の2ndアルバムです。

 [データ]
  recorded at Omega Sound, Osaka, between October and December '89

                     (資料提供:渡辺 功さま、堀さま)

「たかが歌されど唄」掲示板より引用
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渡辺 功 題名:須山公美子の音源 投稿日 : 98年1月30日<金>11時40分

   3.トゥドゥラ (TUDORA KUPAI MISIRI) : from Si-folk / same
   4.狩りの季節 LA CHASS : from Si-folk / same
    どちらも「わたしが〜」の「山羊のコンウェル」に近いカラーの曲です。
    こちらの方が多少落ち着いた感じがしますが・・・
    どちらもトラッドです。4は日本語で歌われています。
    3では最後の方で須山さんの明るめの声がフィーチャーされます。
    4では1曲を通して吉田文夫さんと共に歌っています。声はやはり明るめ。
    「わたしが〜」が好きな方は気に入るかもしれません。
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 8月4日に /変身キリン

 ゼロレコード
 O-0582 (1982.2) \??? (33回転EP)
  Side A
   1.8月4日に
   2.椅子
  Side B
   1.帽子
        (情報提供:堀さま)


 Aura music

 ゼロレコード/かげろうレコード
 ???? (1984or85?) \2200 (LP)
  zero side
   春夜錯乱
   舟唄

  4アーティスト13曲収録の共同制作です。そのため
   A/B面構成ではなく、zero sideとkageroh sideで構成されています。

                         (情報提供:堀さま)

 <収録の可能性のある作品>

 1.海外でリリースされた、LP3枚組のコンピレーション・アルバム
 2.ドッキリ・レコード /V.A
    変身キリン他のコンピレーション・アルバム。
    1980年2月発売。必要レコード社、限定200枚。
    変身キリンの曲は3曲収録。


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