ファイルの詳細情報をすばやく表示させる |
- 詳細情報を表示させたいファイルを選択する
- 「Alt」キーを押しながらダブルクリックする
|
「最近使ったファイル」一覧を簡単にクリアする |
- スタートメニューから「最近使ったファイル(D)」を選択する
- デスクトップ上で右クリックする
- 「新規作成(N)」を選択する
- 「テキスト文書」を選択する
- 作成された「新規テキスト文書.txt」を,メモ帳やエディタなどで開く
- 「echo y|del \windows\recent\*.* 」と入力して保存する
- 保存したテキストファイルを選択する
- 「F2」キーを押して適当な名前に変更(拡張子は必ず「bat」)
- 右クリックし「プロパティ(R)」を選択する
- 「プログラム」タグを選択する
- 「実行時の大きさ(R)」を「最小化の状態」にする
- 「プログラム終了時にウィンドウを閉じる(X)」にチェックする
- 「OK」をクリックする
|
スタートメニューの任意のアイコンを非表示にしたい |
- スタートボタン上で右クリックして,「エクスプローラ(E)」を選択する
- 非表示にしたいアプリケーションを「Ctrl」キーを押しながら選択する
- 右クリックをして「プロパティ(R)」を選択する
- 「隠しファイル(D)」にチェックを入れる
- 「OK」をクリックする
|
特定のウインドウを整列表示させる |
- タスクバーで1つ目のアプリケーションを選択する
- 2つ目のアプリケーションを「Ctrl」キーを押しながら選択する
- 3つ目以降のソフトがある場合も同じ操作をする
- 右クリックをして「左右に並べて表示(V)」もしくは「上下に並べて表示(H)」を選択する
- 選択したウィンドウが並んで表示される
|
エクスプローラの詳細表示項目を入れ換える |
- 項目の見出し部分にマウスポインタを合わせて,左ボタンを押しながらドラッグする
- 挿入位置を示す青い線が表示されるので,希望の位置でドロップする
|
特定のフォルダをカレントにしてエクスプローラを起動 |
- デスクトップ上で右クリックする
- 「新規作成(N)」を選択する
- 「ショートカット(S)」を選択する
- コマンドライン(C)に「explorer /e [開くフォルダ名]」を入力する
- 「次へ(N)」をクリックする
- 適当な名前を入力して,「完了」をクリックする
- 作成したアイコンをクリックする
- 指定したフォルダからエクスプローラが起動するようになる
|
特定の条件検索の保存 |
- 「検索」ダイアログボックスを開く
- 検索条件を入力したら「検索開始(I)」をクリックして検索する
- 「ファイル(F)」→「検索条件を保存(A)」を選択する
- デスクトップに新しくアイコンが作成される
- このアイコンをダブルクリックすると同じ条件での検索が簡単に実行できる
|
ファイル名を指定してアイコンに存在しないコマンドを使う |
- タスクバー上で右クリックをして,ショートカットメニューを開く
- 「ツールバー(T)」を選択する
- 「アドレス(A)」を選択する
- タスクバーにアドレスバーが追加される。
- ここにURL又は実行するファイル名を入力する
- 「Enter」を押すとブラウザ又はプログラムが実行される
|
解像度や色数をすばやく変更する |
- デスクトップ上で右クリックする
- 「プロパティ(R)」を選択する
- 「画面のプロパティ」の「設定」タブをクリックする
- 「詳細(D)」をクリックする
- 「全般」タブをクリックする
- 「ディスプレイ」の「タスクバーに設定インジケータを表示する(S)」にチェックを入れる
- 「互換性」の「再起動しないで新しい色の設定を適用する(A)」を選択する
- 「OK」をクリックして画面の設定を終了させる
- 設定が終了すると,タスクトレイの右端に画面アイコンが表示される
- タスクトレイの画面アイコンをクリックする
- 解像度と色数のリストが表示される
- 変更したいものを選択する
- 瞬時に解像度と色数が変更される
|
すみやかにWindowsを終了させたい |
- デスクトップ上で右クリックする
- 「新規作成(N)」を選択する
- 「ショートカット(S)」を選択する
- 「コマンドライン(C)」に,「rundll.exe user.exe,exitwindows」と入力する
- 「次へ(N)」をクリックする
- 適当な名前を入力して「完了」をクリック
- 作成したアイコンをクリックするだけでWindowsがすばやく終了できる
|
ファイルの一覧を印刷 |
- 「スタート」メニューから「名前を指定して実行」を選択する
- 「COMMAND /C DIR /S A:\[リストを印刷したいフォルダ名] >C:\LIST.TXT [任意のファイル名]」と入力する
- 「OK」をクリックする
|
検索機能 |
- デスクトップ上の「マイコンピュータ」をアクティブに(選択)する
- ここで「F3」キーを押す
- 「検索ウィンドウ」がポップアップする
|
ファイルの関連付けを変える |
- エクスプローラを起動する。
- 関連付けを修復したい種類のファイルの1つを選択する
- 「Shift」キーを押しながら右クリックする
- 「アプリケーションから開く(E)」を選択する
- ここで関連付けたいアプリケーションを選択する
- 「ファイルを開くアプリケーションの選択」でアプリケーションを選択する
- 「OK」をクリックする
- 対象となるアプリケーションがファイルを読み込んで起動する
|
再起動時にスキャンディスクが起動しないようにする |
- 「スタート」から「ファイル名を指定して実行」を選択する
- でmsconfig(システム設定ユーティリティ)を入力する
- 「OK」をクリックする
- 「全般」タブの「詳細設定」をクリックする
- 「不正なシャットダウンの後にスキャンディスクを実行しない」にチェックを入れる
- 「OK」を2回クリックし,設定を保存する
|
ワンクリックでWindowsを再起動する |
- メモ帳などのテキストエディタを開く
- '@exit'と入力する
- reset.batというファイル名で保存してメモ帳を終了する(拡張子は必ず「bat」)
- デスクトップ上に適当なショートカットを作る
- ショートカットのプロパティを開く
- 「再起動」と名前を付ける
- ショートカットを右クリックし,プロパティーを開く
- プログラムタブを選んで,「プログラム終了時にウィンドウを閉じる」を選択する
- 「詳細設定」ボタンを押する
- 「MS-DOSモード」を選択する
- 「MS-DOSモード実行前の警告」からチェックマークを外す
- 「OK」を2回クリックし,設定を保存する
|
レジストリを最適化する |
- DOSプロンプトを起動する
- 現在のレジストリ状況をチェックする場合は「scanreg / opt」と入力する
- レジストリファイルの最適化を行う場合は「scanreg / fix」と入力する
|
DMA66が有効になっているか確認 |
- 「コントロールパネル」内の「システム」アイコンをクリックする
- 「システムプロパティ」ウィンドウ内の「デバイスマネージャ」タブをクリックする
- 「デスクドライブ」の階層を展開する
- 「…IDE DISK…」を選択する
- 「プロパティ」ボタンをクリックする
- 「設定」タブをクリックする
- 「DMA」のチェックボックスをチェックする
- 再起動する
- 再起動後、「DMA」のチェックボックスを確認する
- チェックが外れていたら,BIOSで対応されていない
|
勝手にディスプレイがオフになってしまう |
- デスクトップ上で右クリックして「プロパティ」選択する
- 「画面プロパティ」の「スクリーンセーバー」タブをクリックする
- 「ディスプレイの省電力機能」の「設定」をクリックする
- 「電源設定」および「常にオンの電源の設定」を見直して好みの設定に変える
|
スクロール表示が遅い |
- 「コントロールパネル」の「キーボード」を選択する
- 「表示の間隔」設定のスライドバーを変更する
|
「スタート」メニューの表示が遅い |
- 「スタート」メニューから「ファイル名を指定して実行」を選択する
- regeditと入力してレジストリエディタを起動する
- 「HKEY_CURRENT_USER\Control Panel\desktop\」にたどりつくよう階層をたどる
- 右クリックする
- 「新規」を選択する
- 「文字列」を選択する
- 「MenuShowDelay」と入力する
- 作成した名前欄のMenuShowDelayをダブルクリックし,値を「1」(最も速い)にする
- レジストリエディタを終了し,念のため再起動する
|
「スタート」メニューの並び替えをしたい |
- 「スタート」メニューから「プログラム」を選択する
- 任意のグループを表示する
- マウスの右クリックをする
- コンテキストメニューの「名前で並び替え(B)」を選択する
|
タスクバーの「クイック起動」をカスタマイズする |
Windows98では,スタートボタンの右側にインターネットエクスプローラなどを起動する
ためのボタンが並んでいる。この部分が「クイック起動」ツールバーである。シングルクリ
ックで起動できるため,使いこなせば非常に便利な機能だ。
まず,デスクトップなどで起動したいアプリケーションのショートカットを作成する。この
ショートカットを,クイック起動ツールバーにドラッグ&ドロップするだけだ。ショートカットを
作成するのが面倒であれば,スタートメニューからプログラムのアイコンを,マウスの右
ボタンでドラッグ&ドロップし,コピーを選択することもできる。このクイック起動項目のフ
ォルダは,「\windows\ applicationdata\ microsoft\
internet explorer\ quick
launch」になる。ここに直接ショートカットを作成してもよい。作成したショートカットはすぐ
に画面に反映される。 |
Windows98のインストール元を変更する |
CD-ROMからWindows98をインストールした場合,ハードディスク上にWin98フォルダを
コピーし,そこをインストール元として設定しよう。次の再インストール時までWindows98
のCD-ROMを必要としなくなる。
手順は簡単だ。Windows98のCD-ROMにある「WIN98」フォルダをそのままコピーす
る。次に,レジストリのインストール元のディレクトリを変更する。
「HKEY_LOCAL_MACHINE\ Software\ Microsoft\
Windows\
CurrentVersion\Setup」を開き,「SourcePath」の値に作成したフォルダまでのフルパ
スを入力すればよい。 |
ユーザビリティ向上編
ショートカットキー |
Windowsキー(Windowsロゴの描かれたキー)を利用した代表的なショートカット操作一覧 |
ショートカットキー |
動作 |
Windows |
「スタート」メニューを表示する |
Windows+E |
エクスプローラを起動する |
Windows+F |
「検索」ダイアログを開く |
Windows+R |
「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開く |
Windows+M |
開いているすべてのウィンドウを最小化する(タスクバーに入れる) |
Windows+Tab |
タスクバーに表示されているボタンを順に選択する |
Windows+Pause |
「システムのプロパティ」ダイアログを開く |
Windows+Shift+M |
最小化されたウィンドウをすべて開く(タスクバーから出す) |
Windows+F1 |
「Windowsのヘルプ」ダイアログを開く |
|
登録したユーザー情報をあとから変更する |
名前や会社名は,システムのプロパティなどで表示されると共に,アプリケーションの
インストール時に情報として使用されることもある。あとから誤字やスペルミスに気づい
たときなどは名前を変えたいものだ。
この登録名は,レジストリに保存されている。「HKEY_LOCAL_MACHINE\
Software
Microsoft\ Windows\ CurrentVersion」を開き,使用者名は「RegisteredOwner」の値
を,会社名は「RegisteredOrganization」の値を修正する。 |
スタートアップメニューを毎回表示させる |
セーフモードでの起動は,ハードウェアを追加したときや,アイコンの表示やフォントキ
ャッシュの再構築を行いたいときに便利だ。しかし,起動時にCtrlキーを押さなくてはな
らず,これは意外と手間に感じる。
そこで,起動時のメニューを毎回表示する設定を行ってみよう。「システム設定ユーテ
ィリティ」の実行ファイルであるmsconfig.exeを起動し,「一般」タブから「詳細設定」を選
択する。すると「アドバンスドトラブルシューティング」の設定ウィンドウが開くので「スタ
ートアップメニューを使用可能にする」のチェックボックスをOnにして「OK」を押す。これに
より,起動時にCtrlキーを押さなくても起動時のメニューが表示されるようになり,セーフ
モードやコマンドプロンプトモードなどが選択できるようになる。 ちなみにスタートアップ
メニューはデフォルトで30秒に設定されている。これを変更するには,起動ドライブ(通常
はCドライブ)のルートフォルダにある「msdos.sys」のOptionに,「BootMenuDelay=*
*」(**は秒数を入れる)の1文を書き加える。 |
スタートメニュー内のメニュー項目を強制的に削除する |
これは,レジストリでポリシーに関するキーを追加して
やることで設定できる。「HKEY_USERS\ .DEFAULT
Software\ Microsoft\ Windows\ CurrentVersion
Policies\ Explorer」の中に右クリックメニューから「新
規」ー「DWORD値」を選択し,キーと値を表2を参考に作
成する。Windowsを再起動すればカスタマイズされたスタ
ートメニューが表示される。また,設定を元に戻したい場
合は値を「0」に変更すればよい(図7)。
ノートパソコンなどの狭い画面で,スタートメニューの項
目数を抑えたいといったユーザーにおすすめの設定だ。
レジストリで指定するキーと値 |
設定する項目 |
キー |
型(値) |
「お気に入り」を表示しない |
NoFavoritesMenu |
DWORD値(1) |
「検索」を表示しない |
NoFind |
DOWRD値(1) |
「最近使ったファイル」を表示しない |
NoRecentDocsMenu |
DOWRD値(1) |
「ファイル名を指定して実行」を表示しない |
NoRun |
DOWRD値(1) |
|
レジストリのバックアップ |
このパートで紹介しているWindows上から行える操作には,レジストリというシステムファイルの操
作が含まれている。レジストリを操作する場合は,かならずバックアップを取ってから行ってほし
い。間違った操作を行うと,最悪の場合Windowsが起動しなくなるのだ。バックアップは,「スタート」
−「ファイル名を実行」−「scanregw」でレジストリチェッカーを起動させると自動的に取れる。バックアップした
レジストリは「\windows\sysbacup」にある「rbxxx.cab」(xxxには数字が入る)ファイルだ。 |
メモリを有効に利用する |
「システムのプロパティ」の「パフォーマンス」タブには,Windows98の動作をチューニン
グする項目がある(図2)。たとえば,Windowsでは,何を行うにもかならずハードディスク
へアクセスするのだが,アクセスする回数が増えれば増えるほどシステム全体のパフ
ォーマンスが落ちてしまう。そこで,ハードディスクへのアクセスを減らすためにキャッシ
ュを利用している。この項目では,キャッシュに利用するサイズを変更することができる
のだ。
この設定は,「ファイルシステムのプロパティ」の「ハードディスク」タブで行える。もし,
128Mバイト以上のメモリを搭載しているなら,「コンピュータの主な使用目的」を「ネット
ワークサーバー」に変更しよう。これで,フォルダの開閉やファイルオープンが高速化さ
れる。これは,最後にアクセスしたフォルダのパスをメモリにキャッシュする
「PathCache」と,最後にアクセスしたファイル名をキャッシュする「NameCache」の容量
が増えるからだ。
また,巨大な画像ファイルの編集など,少しでも物理メモリの空きを確保したい用途に
は,あえてポータブルコンピュータに設定するのも有効だ。PashCacheとNameCacheに
割かれるメモリが減るため,わずかだがフリーなメモリが増えるのだ。
「コンピュータの主な使用目的」と保存できるパス名・ファイル名 |
コンピュータの主な使用目的 |
PathCache |
NameCache |
ポータブルコンピュータ |
16個 |
337個 |
デスクトップコンピュータ |
32個 |
677個 |
ネットワークサーバー |
64個 |
2729個 |
|
Windows起動時にフロッピーディスクドライブを検索しない |
「ファイルシステムのプロパティ」では,「フロッピーディスク」タブもチェックしておこう。デ
フォルトでは,Windowsは起動するたびに新しいフロッピーディスクドライブを検索する設
定になっている。デスクトップマシンの場合,フロッピーディスクドライブをつけたり,外し
たりすることはまずないので,起動時の検索をOffにしてもまったく問題ない。設定の変
更も「コンピュータを起動するたびに新しいフロッピーディスクドライブを検索する」のチェ
ックを外すだけだ。これでWindows98の起動が若干だが速くなる。
また,ノートパソコンでも最近のマシンならば,USB接続のフロッピーディスクドライブを
利用することが多い。これならばホットプラグやホットスワップが可能なので,起動時の
検索は不要だ。フロッピーディスクでブートしたいときも,フロッピーディスクドライブをマ
シンに装着して電源をOnにすればよい。ただし,専用コネクタにフロッピーディスクドライ
ブを接続するノートパソコンでは,このチェックを外すとまれにAドライブが表示されないこ
とがある。その場合はチェックを入れておこう。 |
ディスクキャッシュをさらに増やす |
キャッシュのサイズ変更は,デフォルトでは「ポータブルコンピュータ」,「デスクトップコンピュー
タ」,「ネットワークサーバー」のあらかじめ設定した3種類しか選択できない。大容量のメモリを搭
載しているならば,さらにキャッシュサイズを大きくしてパフォーマンスアップを図ることも可能だ。
設定はレジストリの値を変更するので,あらかじめレジストリのバックアップを取っておいたほうがよいだろ
う。レジストリエディタを起動したら,HKEY_LOCAL_MACHINE\
Software\ Microsoft\ Windows
CurrentVersion\ FS Templatesキーを探そう。Desktop,Mobile,Serverという3つのキーがあるはずだ。新規
にキーを作成してもよいが,あまり利用しないキーを変更したほうが手っ取り早いので,ここではMobileキーを
利用する。「NameCache」と「PathCache」というバイナリがあるので,NameCacheの値を「52
15 00 00」に変更
する。同様にPathCacheも「80 00 00 00」に変更しよう。これで,「コンピュータの主な使用目的」で「ポータブ
ルコンピュータ」を選択すると,よりパフォーマンスがアップするだろう。 |
リムーバブルディスクドライブへの遅延書き込みを有効にする |
MOドライブやZipドライブなどのリムーバブルドライブを使っているなら,「ファイルシス
テムのプロパティ」の「リムーバブルディスク」タブで,「すべてのリムーバブルディスクド
ライブで遅延書き込みを行う」をチェックしてみよう。遅延書き込みとは,いわゆるライトキ
ャッシュのことで,リムーバブルメディアに書き込むファイルを一度メモリに格納し,バッ
クグラウンドでドライブに転送する仕組みだ。Windows上のコピーダイアログが閉じるの
が速くなり,見かけ上の書き込み速度がアップする。
ただし,メディアへの書き込みが実際に完了するのは,コピーダイアログが消えてから
数秒〜数十秒後である。かならずドライブのアクセスランプが消えていることを確認して
からメディアを取り出そう。
なお,現在のリムーバブルドライブは,大半が内蔵バッファメモリを用いたライトキャッ
シュ機能を持っている。リムーバブルドライブによっては,Windows98の遅延書き込みを
有効にすると,相性問題によりライトエラーやフリーズといった不具合が生じる場合もあ
る。その場合は,遅延書き込みを行わないようにしよう。 |
仮想メモリを自分で設定する |
Windows98はハードディスクの空き領域をメモリの代わりに使う,仮想メモリ機能を備
えている。これはスワップメモリと呼ばれ,アプリケーションの起動やファイルの読み込
みで物理メモリが不足すると,当面は使わないデータを仮想メモリに待避させるのだ。
仮想メモリに対してスワップが発生すると,Windows98の動作は目に見えて遅くなる。
ハードディスクの速度は,メモリよりもはるかに遅いためだ。
通常,仮想メモリはCドライブに作成され,必要に応じて容量も増減する。デフラグを実
行して詳細画面を見れば分かるのだが,仮想メモリ領域はデフラグで再配置されず,C
ドライブのあちこちに散乱したままだ。Cドライブ全体のパフォーマンスにも少なからず影
響を与えるので,2台以上のハードディスクを使っているならば,仮想メモリの場所はCド
ライブ以外がよいだろう。それも高速なハードディスクの最外周部がよい。ハードディス
クは,外周部がもっとも高速だからだ。
設定を変更するには,「システムのプロパティ」の「パフォーマンス」タブで,「仮想メモ
リ」ボタンをクリックする。「仮想メモリ」のダイアログが開いたら,「自分で設定する」を選
択し,「ハードディスク」で,仮想メモリを確保する論理ドライブを指定しよう。「最小」と
「最大」には,仮想メモリの最小容量と最大容量をMバイト単位で入力する。最小はなる
べく大きく,1024〜2048Mバイトほど,最大はドライブ空き容量ぎりぎりがよいだろう。
設定後に再起動すると,新しい仮想メモリが有効になる。あらためてCドライブにデフラ
グをかけると,仮想メモリの固定領域が消えて,断片化が完全に解消されるのだ。 |
メモリに確保するディスクキャッシュの容量を決め打ちする |
Windows98は,物理メモリをディスクキャッシュにも使用する。ハードディスクから読み込まれた
データをメモリに保存しておき,次に同じデータの要求があればメモリから読み込むのだ。ハード
ディスクから読み込むよりもはるかに高速なため,体感速度はかなり向上する。
このディスクキャッシュ容量は,搭載メモリと使用状況によって増減するのだが,Windows98はかなり大量に
確保する傾向がある。搭載メモリが多いほどディスクキャッシュも増えるので,いくらメモリを増設しても,アプ
リケーションやデータファイルが自由に使える空きメモリは思ったより少ないのだ。そこで,ディスクキャッシュ
の最小容量と最大容量を指定して,空きメモリを増やす方法がある。
スタートメニューの「ファイル名を指定して実行」で「sysedit」と入力し,システムエディタを起動する。編集フ
ァイルを「SYSTEM.INI」に切り替え,ファイル末尾のほうから[vcache]セクションを探す。この下に,
MinFileCache=2048
MaxFileCache=10240
などと記述する。MinFileCacheがディスクキャッシュの最小値,MaxFileCacheが最大値だ。容量はKバイト単
位で指定し,上記の例では最小値が2Mバイト,最大値が10Mバイトとなる。
ディスクキャッシュの最大値を制限すると,アプリケーションの起動やファイルのオープンなどが遅くなる場
合もあるが,ファイルサイズの大きなグラフィックなどを扱う場合には,ディスクスワップが発生しにくくなるので
快適になるだろう。ただ,最大値を小さくしすぎると,Windows98が不安定になることもあるので,最低でも10M
バイトくらいは確保しておこう。また,最小値と最大値を指定すると,ハードディスクのベンチマークテストで値
が落ちるケースもまれにある。
最適な値は,搭載メモリ容量と用途によって異なるので,いろいろと試行錯誤してみてほしい。重たいアプリ
ケーションで巨大なファイルを読み込んだり,複数のアプリケーションを同時に起動するようなら,ディスクキャ
ッシュは少なめがよい。普通に使っていて,ディスクスワップがほとんど発生しないなら,最大値を多く取ると
より快適になるだろう。 |
視覚効果をOffにしてパフォーマンスアップを図る |
スタートメニューや右クリックメニューのアニメーションをはじめとして,Windows98の画
面描画はなかなか凝っている。しかし,それだけCPUとグラフィックカードのパワーを割
いているのも事実だ。視覚効果をOffにしても操作性や機能が変わるわけではないの
で,必要のない効果は無効化しておこう。
設定を行うには,「コントロールパネル」から「画面のプロパティ」を開き,「効果」タブに
切り替える(図3)。視覚効果という設定項目が5つ並んでいるので,不要なものからチェ
ックを外す。すべてOffにしてもよいくらいだ。とくに旧型マシンやノートパソコンなどCPU
パワーが低いマシンでは効果が体感できるだろう。 |
サブメニューが開く速度をアップする |
スタートメニューと右クリックメニュー,アプリケーションのメニューバーなど,Windows98の各種メ
ニューは階層構造になっている。たとえばスタートメニューのプログラム以下をたどっていくと,次
のサブメニューが開くまでには一瞬の間があくが,間の長さはレジストリの編集で調節できる。視
覚効果のアニメーション表示Offと併用すると,あるメニューの上にマウスカーソルを置くと同時に,サブメニュ
ーを表示させることが可能だ。
レジストリエディタを起動し,HKEY_CURRENT_USER\Control
Panel\Desktopキーに移動する。画面右でマ
ウスを右クリックし,「新規」ー「文字列」を選択,名前は「MenuShowDelay」と入力する。この「MenuShowDelay」
が,サブメニューが開くまでの瞬間的な間の長さだ。「MenuShowDelay」をダブルクリックして「値のデータ」に
好きな数字を入れるわけだが,Windows98の標準は「400」だ。数字を小さくすれば間は短く,大きくすると長く
なる。いきなり「0」で最速にしてから,好みに応じて徐々に長くしていくとよいだろう。設定後に再起動すると反
映される。 |
不要なフォントを削除してWindows98の起動を高速化 |
Windows98の起動時には,インストールずみのフォントがすべて読み込まれる。あまり
に多くのフォントが組み込まれていると,起動時間が伸びるばかりでなくメモリの消費量
も無視できない。使わないフォントは削除して,起動時間の短縮とメモリの節約を心が
けよう。最近はフォントが付属したアプリケーションも多く,知らず知らずのうちに組み込
まれているフォントが増えているものだ。
「コントロールパネル」から「フォント」を選択すると,FONTフォルダが開き,インストール
ずみのフォントがすべて表示される(図4)。あるフォントをダブルクリックすると,別ウィン
ドウでフォントデザインを確認できるので,不要と判断したものを削除してしまおう。
アイコンの意味だが,青の「TT」は普通のTrueTypeフォント,緑の「TT」はプロポーシ
ョナルTrueTypeフォントだ。赤「A」はシステムフォントなので,削除してはならない。 |
システム設定ユーティリティでスタートアップを制御する |
Windows98の起動時には,多数の常駐プログラムが自動実行される。スタートアップ
フォルダに登録されたものなら,簡単に起動しないようにできるが,自動実行の常駐プ
ログラムはいろいろな場所に記述されているのだ。CD-R/RWを作成するときなどは,こ
ういった常駐ソフトを起動せず,極力クリーンな環境を作りたい。そんなときに役立つの
が「システム設定ユーティリティ」だ。「システム情報」からメニューバーの「ツール」ー
「システム設定ユーティリティ」,もしくは「ファイル名を指定して実行」で「msconfig」と入
力して起動する(図5)。
「システム設定ユーティリティ」の「スタートアップ」タブには,Windows98の起動時に自
動実行される常駐プログラムがリスト表示されている。左側のチェックを外すと,自動実
行させない設定となる。すべてのチェックを外しても,Windows98の動作には影響ない。
日常的に外しておくとよいのは,「SchedulingAgent」だ。タスクトレイに常駐し,デフラ
グやスキャンディスクなどをスケジュールで自動実行するツールだが,定期的に手動で
実行するならば,外しておいてもよいだろう。SchedulingAgentを起動させなければ,約
5%ものシステムリソースが空く。
ちなみに,「Win.ini」タブを開いて,先頭の「windows」セクションも見てみよう。「load=」
と「run=」に何らかのプログラム名が記述されていたら,それも自動実行の対象である。
「スタート」ー「プログラム」ー「アクセサリ」ー「システムツール」で「システ
ム情報」を起動し,メニューバーの「ツール」から「シ
ステム設定ユーティリティ」を選択する。「スタートアッ
プ」タブで,自動起動される常駐プログラムを選択す
る。CD-R RWの作成時などは,すべてをOffにすると
よい
「Win.ini」タブでも,自動起動の常駐プログラ
ムが設定されていることがある。Win.iniとは,
Windows3.1時代のアプリケーションとの互換性を保つ
ために用意されたファイルだ
|
|
|
|
|
|
|
|
|