磐船神社
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御神体の巨石(正面) |
御神体の巨石(側面) |
哮ヶ峰 |
国道168号線を生駒に向って行き、新磐船トンネルの手前を右にとり、坂を上り詰めると磐船神社がある。
「日本書紀」や「古事記」等によると、天孫饒速日尊(にぎはやひのみこと)は天照大御神の命により、高天原より天の磐船で河内国
河上哮ヶ峰(たけるがみね)に降臨された。また、饒速日尊が降臨に際して、天空より国土を望み「虚空(そら)見つ日本國(やまとのくに)といわれた
ことが「やまと」という国号の始まりとされている。
磐船神社の創祀年代は詳らかではないが、磐窟信仰という神道最古の信仰形態と
伝承から、縄文から弥生への過渡期までさかのぼると考えられている。
饒速日尊が乗ってこられた「天の磐船」を御神体として祀り、古来より天孫降臨の聖地として崇敬されている。
御神体は上部の大船のような舳先は南に向いていて、横18メートル、高さ12メートルの巨石である。大阪築城のとき、 加藤肥後守清正が持ち出そうとした伝説の石である。
「諸州めぐり」(元禄2年(1689))に、「岩船の下を天の川流水通る、奇境なり、凡大石は、何れの地にも多けれど、かくの
如く大石の多く一所に集まれる所もいまだ見ず」
と書かれている。
修行の霊場として、白衣に身を包んだ修行僧が滝に打たれ、岩巡りしたのもこの場所である。
現在、
一般参拝客も有料ではあるが、白衣に着替え、
岩巡りで精神を鍛える修行を行うことができる。
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