土曜日の雪遊び
一月最後の土曜日、このままでは一度もバイクに乗らないまま一月が終わってしまうということで、ヒゲ吉先輩を誘って、近場に遊びに行くことにしました。
天気はこの時期には珍しく快晴。
木・金と雪交じりの天気だったので、山には雪が積もっていると思われる最高のバイク遊び日和です。
ということで、なんとも曖昧な意思表示をしていたポポも無理矢理誘い出して3人で出発です。
寒い中遠くまで行くのもツライので、10分くらいの距離にある某温泉地の裏山に登ることにしました。
標高は百数十mと低いのですが、粟津の町と海を見下ろすことができる景色の良い所です。

路面は想像していた通り、雪に覆われていました。
池の脇から山頂へと進路をとると、多少の起伏はあるものの、基本的にはずっと登りです。
バージンスノーの上を勢い良くアクセルを開けて登っていきます。
残念なことに走行速度は勢い良くとはいきませんけど、それでも楽しいかぎりです。
そういえば、横を歩いて追い越せるような速度のなのに、ヒゲ吉さんRaidの速度計は時速30km/h台を示していたそうです。
注)Raidはリアホイールから速度を拾うという変わった構造になっています。
長い足を武器に TT-Raidで奇麗に駆け登るヒゲ吉さん。 |
非力なDT125Rを全開にして 水車状態で登るポポ。 |
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ポポは、非力なバイク&オフロード初心者&雪の林道初体験ということで、苦労の連続だったようです。
感想を聞き損ったので、楽しんでいたのか、それとも二度と来ないと思っていたのか、高出力バイクの購入を決意していたのか不明です。
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我がXRも、最後の直線登りで調子にノッテ3速全開にしていたら、突然崖に向かって加速をはじめて危うく落ちそうになったりしました。
右手の自制心(C)校長
って重要です。(笑)
ポポもヒゲ吉さんのサポートを受けながら、なんとか登頂に成功。
(ちなみに、その頃私は崖からFタイヤを引っ張り上げてる最中でした。)
登った満足感と、眼下の景色をおかずに、山頂の東屋を借りて少し遅いお昼ご飯といたしました。
場所、距離、難易度的に手軽だし、なかなか良い冬の遊び場であると思います。
が、道が荒れたり、バイク進入禁止の立て札が建ったりするとイヤなので、具体的な地名は伏せておきます。
長く楽しく遊ぶためには、オフローダーにも自衛が必要な時代ですので、悪しからず。
難なく池の所まで下りてくると、河岸を変えるには中途半端な程度に時間が余っていたので、脇道の探索をすることに決定。
池の周回路途中から、山頂に向かう少し荒れた分岐があったので、トライしてみることにしました。
倒木があったりするものの、特に問題の無い道だと思っていたら、本線に出る手前で難儀なヒルクライムに嵌まることになったのでした。
坂の直前が左コーナーになっているために、どうしても勢い良く突入することができない上に、雪の下はかなり軟弱でスリッピーな赤土なので、タイヤが路面を噛んでくれないという状態なのです。
倒したバイクを起こそうとすると、人間が滑り落ちてしまうくらいにグリップしないのです。
しかも、嫌らしいことに、坂の途中には右鋭角コーナーまであるのです。
私は、先頭を走っていたために、一度目は何の気無しに坂に入って途中で失速転倒してしまいました。
二度目は勢い勝負とばかりに全開で坂に突入したのですが、行ったか?と思ったところで右コーナーの内側に刺さりそうになり、バイクを倒すことになってしまいました。
が、斜度も大して無いことだし、掘れて無いところなら再発進可能かもしれないと思いつつ、バイクを起こして、掘らないようにアクセルを慎重にじわっと開けると、ゆっくりとバイクが前に進みだしたのでした。
これぞXRマジック(大袈裟)
ということで、無事に登ることができ、大満足なのでありました。
実は、私の横着整備不良のおかげで、この時点でXRのアクセルが戻らなくなっていたという言い訳を一言加えておきます。(^^;
Raidのヒゲ吉さんも、途中スタックするものの、後から押しのサポートを入れることで、無事登ることに成功しました。
最も苦労したのは、想像通りDT125R&ポポのコンビでした。
まず、坂下でスタートを切ろうとしても、タイヤが空転するばかりで前に進まないのです。
坂に至る手前で失速する有り様でした。
タイヤ(新品MT21)の空気圧を極限まで落として、路面の良いところを慎重に選びながら、なんとか協力して押し上げることに成功しましたが、おかげで私は泥まみれになっちまいました。(--;
後に居る人が泥人形になるという欠点はあるものの、2速全開押しってのは、なかなか効果高いです。
ここで時間も遅くなってきたので、本格的に寒くなる前に帰路につくことにしました。
途中、後を走っていたはずのポポが消えるというアクシデントもありましたが、日が落ちる前に無事帰宅いたしました。
消えた理由は本人の名誉のためにオフレコということにしておきます。(笑)
帰路は、すっかり湿ってしまったグローブのおかげで、手が凍るかという思いでした。
(近くに行く時も、替グローブはあった方がシアワセです。)
その後、走り(押し?)を肴に酒を呑んで楽しい一日は終わったのでありました。