2000年、初秋の北海道ツーリング


・プロローグ

今年は秋の北海道を走ってみたい。
能取湖のサンゴ草や大雪の紅葉そして採れたてのイモやトウキビに思いをはせつつ、リ フ レッシュ休暇予定表の9月18〜22日に線を引いておいた。
と、言うのが4月の話。
それでも船の予約をしたのは9月の声を聞いてからだし、荷造りに至っては出発前夜に バ タバタと行う始末でした。
当初予定とは違う新日本海フェリーに乗るために敦賀を目指す。
本当は直江津発の方が安上がりなのですが、直前に岐阜在住のぽぽっちも同行すること に なったので敦賀発なのです。
船は23:30出港、ここ小松市から敦賀港までは100km程度なので仕事を終えたあとの金曜 晩 発に楽勝で間に合います。
時期外れと思っていたのですが、意外にもバイクも乗客も多かったです。
2等寝台に落ち着いたあと、消灯まで中央ロビーでビールを傾ける。
敦賀航路の船は煙草を吸えるところが少ないことと、外のデッキに出られないことが難 点 だと思います。
ついでに書くと、高速船故のエンジンの微振動も気になるところです。
小樽港着は翌20:30。晩飯を船内で済ますとビールが飲めない時間です。
ということで、飯は我慢。
 ぽんぽん
今宵はとほ宿「ぽんぽん船」に宿泊です。
素泊まりなので、晩飯は自分で何とかせねばならないのですが、宿の消灯時間を考える と あまり余裕はありません。
結局、北海道最初の食事はコンビニ弁当になったのでした。
飯食って酒飲みつつ、ぽんぽん船恒例のミーティングというか演奏会に身を置く。
客の大半はバイク乗りで、小樽という土地柄、旅が始まる人と旅を終える人が錯綜して い ました。
旅を始める私たちとしては、良い情報収集の場とも言えます。
でも、この一週間は延々と雨だったらしく、あまり何処にも寄らなかったという人が多 か ったです。
翌朝この人たちが「青空が見えるぅぅぅ。でも今日は小樽港まで走ってお終い。」って 喜 びながら悲しんでいたというのは余談。


  
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