僕 と E D
(ST202カリーナED購入の経緯)



購入当時のMy ED


☆カリーナED(ST162)との出会い

 のちに私の愛車となるST162EDが我が家にやってきたのは1988年1月のことでした。
 それまで我が家は日産党で、父親はS54年式810型ブルーバードSSS(2Drクーペ)に乗っていたのですが、同時期に母親が乗っていた クルマ(ラングレー)がたて続けにトラブルに見舞われていたことや、当時お世話になっていた日産の営業の方が退職されたこと、 父親の勤務先に埼玉トヨタの営業マンが出入りしていて比較的融通が利いたことなどがあって、父親は日産からトヨタへの乗り換えを決意し、 カリーナEDを購入しました。

思い出のST162カリーナED(2.0X)

 我が家で初めての4ドア車で、2.0Xはスポーツタイプを除いて一番上のグレードになります。私はまだ小学校6年生でしたが、 オートエアコンやマップランプ、デジタル表示でオートチューニングのラジオ、グリルに埋め込まれたフォグランプ、 リアガーニッシュで緑に光るEDマークなど、今までに見たことのない装備の数々(今となってはそうでもないですが;汗)を 目の当たりにしてとんでもない高級車が我が家にやってきたような錯覚に陥って、父親がたまに早く帰って来ては、 「お父さん!夕ご飯前にひとまわりしてこようよ!!」と、ねだったりしてました。
 ブルーバードの810型はS53年度排ガス規制基準の環境対応エンジンが新搭載となったモデルで、私の父のSSSは一応スポーツグレードでしたが、 馬力はわずか85ps程度でした。このEDはハイメカツインカムながら125psで、室内が狭いことで有名なEDも2Drクーペからの乗換えなので十分に 広く感じたし、当時はEDが人気車種だったこともあって周囲の評判も良くて、父も満足の様子でした。
 クルマに興味を持ち、"クルマに乗る(運転免許を取得する)"ということをリアルに考えるようになった中高生時代を一緒に過ごしたこのED にはかなり影響を受けました。

 私が運転免許を取って一番最初に乗ったのはスプリンター(カローラの兄弟車)でした。故障はほとんどなく、使い勝手もたいへん良かったので 結構お気に入りでしたが、やはりパワー不足は気になるところでした。そして大学3年のときに父親からこのEDを譲ってもらったのですが、 かつて父がブルーバードからの乗り換えでそうだったように、「わあ!EDってチカラがあって楽チン♪」って思いました。また、当時は映画 『私をスキーに連れてって。』にハマっていたこともあって、セリカとコンポーネンツを共用しているってところが自分的にかなり満足で、 そうしてEDにハマっていった私は、「もし買い換えるなら、次はEDのスポーツグレード(3S-GE搭載車)だな」って事になるわけです。
 大学4年の夏、学校の図書館でたまたま見た経済新聞に「ED/EXiV製造打ち切り」の記事が載っていて、「就職したらすぐにST202のGT を新車で買うぞ!」と意気込んでいたのですが、1年間就職浪人してしまったので新車で購入するには間に合いませんでした(泣)。


☆カリーナED(ST202)との出会い

 それは2000年の春のことでした。当時乗っていたST162EDが丸12年15万kmで、それでもまだすぐには乗り換えない気持ちでいたのですが、 「そろそろ次も考えはじめた方が良いかな」って思って、空いている時間を見つけて中古車店めぐりをしたり、中古車情報誌を買ってみたり しました。
 カリーナEDというクルマそのものは大変売れたのでどこの中古車店に行っても置いてあるのですが、スポーツグレードはタマ数が少なく、 さらにMT車となると見つけるのは至難の業です。近所の中古車店を数軒回ってようやく見つけたのがH06年式パールホワイトのLTD-4 (スポーツグレードの4駆)のAT車で、一瞬心揺らぎましたが、どうしてもAT車に妥協したくなくてその衝動を抑えました。そしてその数日後、 中古車情報誌で衝撃的な出会いをしました。
 記憶が正しければ、私が買った情報誌のその号には「スポーツグレードのMT車」の条件を満たすST202EDは1台しか掲載されていなかったと 思います。しかも、条件がとんでもなく良かった!
<EDが売りに出されていたときの状態>
・H06年式で6万km(年1万kmくらいで過不足なく良い走行ペースで乗られていたと推測)
・エキサイティングバージョン装着車(特別仕様車)
・希少なスーパーストラット装着車
・純正フルエアロ+純正15インチアルミホイール
・ワンオーナー車で、なんと車検が1年半も残っていた!
 「こんな良い条件のEDを逃すわけにはいかない!」と、すぐにその店に電話をしました。すると、横須賀(神奈川県)の中古車店で 自宅からかなり遠かったのに「これから試乗しませんか?持って行きます」と3時間くらいかけてわざわざ埼玉の田舎まで営業マンが 自走してきてくれたので、もうその心意気に負けて即決しました。ちなみに、お値段は諸費用別で60万円くらい。当時まだ状態の良い EDが100万円近い値で売られていたのを考えると希少車が60万円はかなり安いです(当時の私の給料から考えるとかなり高い買い物で はありましたが;汗)。あまりに安いと思ったので「ひょっとして事故車では・・・」と営業さんに尋ねてみたところ、「ウチは事故歴 のある車は扱わないんで安心してください。走行距離が6万kmなので高値は付けられないし、オークションで落としたばかりで慌てて 店頭に並べたので、"6年落ち"で若干年数が経っていることで担当者が割と適当に"とりあえずの値段"をつけたみたいです」と説明してくれました。 (かなりラッキーです!)実は、その営業さんが以前にST162のG-LTDを、私と同じくお父さまのお下がりで乗っていたらしく、当時の私のクルマを 見てえらく懐かしがってました。しかも「実は私、この(ST202)EDを買おうかなって目をつけてたんですよね」って言ってました。いろいろ 話をしていたら営業さんと同い年であることも判って、そんな訳で「大切に乗らせていただきます!」とお約束して(笑)契約書にサインしました。


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