4輪アライメント調整してみよう!
(04/10/29)

 アライメントとは、簡単に言えばタイヤの角度のことで、それを適正な値に 正すことを「アライメント調整」といいます。
 そもそも「アライメント(alignment)」という言葉に「調整」という意味があります。 車輪なんて4つ付いていれば大丈夫そうなものですが、実はタイヤの向き というのは走行する上で非常に重要です。例えば、クルマを上から見て、 右前輪が若干でも右に傾いて外向きになっていれば、クルマは勝手に右に寄っていきます。 また、クルマを正面から見て、タイヤが極端にハの字になっていれば、タイヤの内側が 偏磨耗するわけです。クルマを新車購入したときは当然それらに狂いはありませんが、 走行中に段差を乗り越えたり、駐車場で車止めのブロックに強くタイヤをヒットして しまったりするうちに、次第にそれは狂いを生じます。
 それを調整して、クルマが真っ直ぐ走るようにしてあげるのが「4輪アライメント調整」 です。


<アライメントが狂っているときに出やすい症状>

タイヤの偏磨耗
走行安定性が悪い
ハンドルをとられやすい
左右どちらかにクルマが流れる

 ショックアブソーバーを交換してみて気が付いたのですが、私のクルマは走行中に右に寄って 行くのです。このEDを購入して4年半、アライメントの調整は一度もしたことがなく、 せっかくショックアブソーバーを新調したし、いい機会なのでアライメント調整してみることにしました。
 能書きはさておき、さっそくやってみよう!


1.診断結果


アライメント調整前後での測定結果

作業明細
緑で表示されているものが適正域内
赤は適正値におさまっていない箇所
灰はEDの場合調整のできない部分

なお、車両適正値については こちら を参考にしてみてください。
(別ウィンドウで開きます。)


 調整前の私のクルマの様子についてですが、手を離すと明らかに右に寄って行く走り方をして、また 加速時に左前輪が引っかかるような変な感覚もありました。
 上の画像で、調整前の前輪の「トゥ」の値を見てみると、右が3.9mm、左が4.7mmそれぞれ外側を向いていた ことが分かります。また、右後輪が3.5mm内側を向いているので、右側の車輪は前輪が外向きで後輪が内向きという、 まるで4WS車の右コーナリング時のような感じになっているわけです。当然この状態ではクルマは右に寄って 行きます。ところが、左前輪も外を向いているわけですから、これは当然不安定な走り方になります。(どうりで なんだか引っかかるような感じがしたわけだ;汗。)
 ちなみに、両側の車輪が若干内向き(トゥ・イン)になっている方が、クルマは真っ直ぐ走るそうです。


2.インプレッション!


 いやあ、当たり前なんだけど、真っ直ぐ走ることに感動です!それより、もしアライメントに狂いの生じているまま 走っていたら、燃費も悪いしタイヤも偏磨耗するし、もしくはどこかに異常を来たしていたかもしれませんね。

 ちなみに、料金はオートバックス東松山店 で20790円(税込)でした。また、最近オープンしたばかりの ジェームス熊谷月見店の料金も確認したのですが、 やはり20790円(税込)です。なお、ジェームスは測定だけなら4200円で実施してくれます。
 職場の近くにあるオートアールズ毛呂山店の場合、測定を5229円(税込)で実施後、1カ所2100円(税込)で調整 してくれます。
 例えば、クルマ1台につき、調整すべき部分はおよそ10カ所あるので、その全てが狂っているとした場合、オートアールズ の料金体系だと5229+2100×10 = 26229円 で、オートバックスより5000円近く高いことになります。 ところが、今回の私のクルマのように調整部分が3カ所におさまれば、実はオートアールズで実施した方が安く上がるって こともあるわけです。私の場合は結果論って事で特に後悔はしていませんが、今後アライメント調整を考えている方は 各ショップの料金体系を調べてから、自分のサイフ&クルマと相談されてみてはいかがでしょう? なお、アライメント調整は時間がかかるため(概ね1〜2時間)、予約が必要な場合が多いです。
 アライメントのタイミングですが、タイヤを新調したときやショックを組み替えたときなどが良いと思います。 カタチの見えないものに数万円払うのはなかなか厳しいですが、明らかに「クルマの挙動がおかしい!」って感じる人は、 測定だけでも実施されてはいかがでしょう?(測定しただけではクルマは直りませんが、状況を把握できていれば「次回の タイヤ交換のときに調整しよう!」みたいな判断材料にはなると思います。)私は「なるほど、2万円の価値はあるな」 って思いましたので。



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