「人に何かを与える事が出来る仕事。」 |
先日花を買いに行きました。その日、人に会う約束をしていたので、花束を作ろうと思っていたのですが、
当然私は素人なので、花屋のお姉さんに予算と大体の大きさだけ伝えてアレンジしてもらいました。 お姉さんは数ある花の中から手ごろなものを選んで、大きさを整えて、私の希望通りの花束を作ってくれました。 私はその様子をずっと眺めていて、ただただ感心していました。そして、花束を受け取った時、 何とも言えず素敵な気持ちになれました。実際花束のプレゼントは喜んでもらえて、みんな満足でした。 私はこういう「プロの仕業」に弱い所が有ります。人に何かを与えられる仕事をしているというのは凄く素敵で、 私はそういう仕事に憧れます。誤解の無い様に付け加えますが、どんな仕事であっても、誰かに何かを与えている と思います。ただ、この日1日を振り返りながら、私は一つ気付かされた気がしました。 教職に就く事は私の長年の夢でした。しかし、実際仕事を始めて半年経って、次第に慣れてしまって、 その仕事に対する姿勢は以前のままだろうか。また、授業を通して何か伝えたいという情熱をなくしてしまって いないだろうか。実際の所、正直最近怠け気味でした。 私にはまだ生徒を引き付ける授業を実施するテクニックもなければ、単純に教科書通りの授業を行う事が精一杯で、 私の理想とは程遠い感じです。しかし、いずれは「人に何かを与える」事が出来るようになりたい。 私が生徒に与えるのは何でしょう?一方的に何かを押し付けるのは教育とは言わないと思います。 私は授業をするだけです。その中に、これから大人になって、社会に出て行く上でのヒントになるものが有るといいなあ と考えます。生徒はそれを参考にするだけです。しかし、私はまだ若輩者で、今自分の中に「社会に出て行く上での ヒントになるもの」を持ち合わせていないようです。いずれそれが身に付いて、良い授業が出来るように、 「『人に何かを与える』事が出来るようになりたい」って事だけ忘れない様にしなくては。 「初心忘るるべからず。」 (99.8.20) |