愛車にDVD環境を構築してみよう!
(05/06/22)

(06/12/12更新)

 どうしてもクルマの中でDVDが観られるようにしたくて、なけなしのボーナスを はたいて我が家の2台の愛車たちにDVD環境を構築してみました。

 現在、我が家の2台のクルマはともにCDロムナビを搭載しているので、とりあえずテレビは装着されて いるのですが、もちろんDVDを観ることは出来ません。また、女房のクルマに関してはオールインワン デッキなので、ナビを使っているときはCDを聴くことすら出来ません。
 我が家に最新のDVDナビを買うお金などあるはずもなければ、単純ににナビを買い換えても、モニターが ひとつのままでは地図を表示させたままでDVDを観る事は出来ません。また、現在装着しているナビおよび オーディオについての不満は全くありませんので、「現状を活かしたDVD環境が作りたい!」ということで、 車載可能なポータブルDVDプレーヤーを利用して、さらに後席モニターなんかも設置してみました。


思いつきで買ってしまった2台のポータブルDVDプレーヤーたち(汗)。
8.4インチTFT液晶のMustek製「PL400」(左)と、mp3も再生可能なaxion製「AXN1000」
購入の条件はシガーライターソケット電源とオーディオへのRCA入力を備えていること。
(※RCAとは、一般的な黄・赤・白のピンプラグのことです。)


その1.アトレーちゃんの場合


 アトレーに装着されているナビは、カロッツェリアの「AVIC-XM520」というCD、MD、チューナー、ナビ、モニター の全てが2DINに凝縮されたオールインワンモデルです。新車購入したときにディーラーオプションでつけた のですが、大変扱いやすいデッキです。ただ、難点を挙げるなら、ナビを使っているとき(地図ロムを挿入 しているとき)は音楽CDを聴くことが出来ません。MDがあるのでそれほど不便はないのですが、先日首都高で 大渋滞にハマったときに娘に大泣きされて、後付けのDVDプレーヤーと後席モニターの装着を決意しました。
 ちなみに、このデッキの裏には外部入力(AUX)のビデオ&オーディオのRCA端子があるので、ポータブルDVDプレーヤーからの 出力をそこに入力してあげるだけのいたって簡単な配線です。


マジックテープを使ってウォークスルーのカーペットに取り付け。
配線むき出しでちょっと格好悪いですが、取り外し自由です。

 さて、設備投資費ですが、ポータブルDVDプレーヤーが9800円で、後席モニター(7インチ、EVERVOX製)がおよそ15000円 (2台セット、分配器付属でネットオークションで30000円でした。1台はEDに取り付けますので、ここでは一応その半値ということ)、 取り付けステーが4000円くらいなので、なにげに30000円ほどでDVD環境が整いました。なお、カロッツェリアの 「楽ナビ専用後席モニター(キッズモニター)」は6.5インチで定価が50000円なので、そういう意味では全然安いです。


かなり快適なドライヴが期待できます。欲をいうなら、テレビチューナーを追加したいかな〜。

※再生しているソフトは森山直太朗「『さくら』映像DVD」
 (『いくつもの川を越えて生まれた言葉たち』初回盤特典・UNIVERSAL)です。


その2.ED号の場合

 構想としては、ダッシュボード上にモニター一体型DVDプレーヤーを据え、運転席のヘッドレスト裏に液晶モニターを 設置して、既存のインダッシュモニターと合わせて「モニター3台体制」の構築です。


ダッシュボード上に台を設置

 160×180(mm)のアクリル板の上に5mmのパッドを貼ったものを、曲げ板を利用して足を作り、水平になるよう固定。 台の上の中心部にはマジックテープのメス(カーペット地)を貼って、DVDプレーヤー裏にもマジックテープのオス (フック地)を施して、取り外しや設置位置の微調整が自由に出来るようにしてあります。
※私のクルマは助手席エアバックが装着されていないため、ダッシュボード上にDVDプレーヤーを そのまま設置できますが、ダッシュボードにエアバックが装着されているクルマの場合は、機能をキャンセル (中身を取り外す、配線を切るなど)してから設置してください。なお、その場合は任意保険も「エアバックなし」 に改める必要があります。


 アトレーと違い、EDの場合はモニターとナビが全て別々であるため、インダッシュモニター裏の 映像入力端子はナビで使ってしまっているので、モニターのフロントにある「VTR入力」から入力します。 音声については、オーディオの外部入力(AUX)に接続しました。(カロッツェリアの場合、IP-BUSをRCAに変換する アダプタを利用すれば、外部入力扱いで接続できます。また、モニター裏の端子にRCAの赤白を繋いで も良いと思います。)
 リアモニターや分配器電源は、既存のシガーライターソケットの裏で配線を分岐して取り出しました。 DVDプレーヤーの電源は、運転席側のヒューズボックスの「ヒートシーター(※)」の部分にヒューズ電源 (電源取り出しヒューズ)を装着し、そこへ後付けシガーライターソケットを施工し、DVDプレーヤーのシガー電源 プラグを繋ぎます。

※私のクルマにはシートヒーターなど装着されていないのですが、どうやらオプションでシートヒーターが存在したらしく、 シートヒーター用の配線が室内まで施されています。シートヒーター用といっても、電装品の装着されていない状態では 単なるACCの+線であり、オーディオ裏のACC電源やシガーライターをやたら分岐しすぎると電圧が低下してDVDの動作が 不安定になることも考えられるので、今回はDVDプレーヤーの電源をシートヒーターの配線から取りました。

さあ、接続が完了したら映像チェックです。


DVDの映像をインダッシュモニターでも映した場合


DVDを再生しながらカーナビを作動させた場合

※再生しているソフトは宇多田ヒカル『20代はイケイケ!』(東芝EMI)です。


続いては後席モニターの設置です。


試しに、センター置きにしてみた場合


予定通りヘッドレストに設置した場合

 後席モニターをステーを調整して試しにセンターに据えてみましたが、 バックするときにうっかり腕をシートの肩のあたりに掛けようとしてはモニターにエルボーを食らわすという、 なんとも邪魔臭い上にモニターに優しくない仕様でした。EDの場合、後席モニターはやっぱりヘッドレスト裏で 良いと思います。
 なお、当初はヘッドレスト埋め込み型モニターの導入も検討したのですが、少々値が張ることと、 装着後に位置や角度が気に入らなかった場合の調整が出来ないのは不便なので、結果的にステーによる 取り付けに落ち着きました。

最後にコードの処理です。


 DVDプレーヤーからの配線は、グローブボックスのすき間からダッシュボード裏に通し、 分配器と電源ソケットだけは一応は目に見えるところに出して、あとの配線はオーディオ裏に 隠しました。後席モニターへと至るコードもセンターコンソール裏に隠してあります。
 また、後席モニターの配線は下の画像のように這わせています。

 肩のあたりの蛇腹のカバーの中には針金を仕込んで、カーブが崩れないようにしてあります。 また、一応ですが両面テープも施してあります。
 ちなみに、アトレーの場合はリアモニターの配線をシート内に通しました。EDの場合もシート内に配線が 隠せるならその方が良いように思います。

DVD&モニター設置完了!

 夜に3台のモニターを光らせて走っていると外から丸見えになります(汗)。

 EDの場合の設備投資費ですが、モニター一体型ポータブルDVDプレーヤーがネット販売でおよそ30000円、 後席モニターがおよそ15000円、分配器(4分配用)が4000円くらいだったので、大体50000円くらいでしょうか?
 クルマ2台分で合わせて80000円の出費は、我が家の家計から考えれば相当思い切った買い物ですが、これを普通に 国内メーカー品で揃えたり、市中のカーショップで買い揃えたりすれば、この倍はすると思います。 なるべく安く済ませるためには、家電量販店やディスカウントストア、ホームセンターを数店舗見て回ることと、 ネット通販やネットオークションを上手く利用することだと思います。なお、設置場所さえ確保できれば、家庭用DVD プレーヤーが5000円以下で売られている場合がありますので、100V電源に変換するインバーターを購入して設置する という手段もあります。


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