アーシング&ホットイナズマ(改) 施工日記
アーシング
おおくのくるまのりが 「おてがるちゅ〜ん」といひてすなる"アーシング"といふものを、
我もしてみむとてするなり。

(05/01/20更新)

 アーシングとは、エンジンルーム内にマイナス配線を追加することで、電流の流れを正し、 そのクルマの本来の性能を引き出そうというチューニングです。

 いまやクルマのほとんどの部品が電装品です。電源はバッテリーのプラスから供給されますが、 マイナスはボディを通じてバッテリーへと戻っていくのです(ボディアース)。ところが、そこで電流が ロスしたり、静電気が発生して、電装品が本来の性能を発揮できないことがあります。そこで、アース線を 足してバッテリーのマイナス端子までのバイパスを繋ぎ、電気抵抗を減らしてあげるわけです。

 一般的に言われているアーシングのメリットは、アイドリングの安定化、トルクの改善、燃費の向上、 ヘッドライトの光量アップ、オーディオのノイズの低下などです。理屈も簡単で、作業的にもコードを 施してあげるだけですので、誰でもお手軽に出来るチューニングではありますが、ただやみくもにコードを 足してやっても効果が期待できるかどうかは疑問です。たとえば、細めのコードを使ったり、結線するポイントが 適切でなければ意味のないものになってしまいます。場合によっては短絡に近い配線を組んでしまう結果になって 電装品の寿命を縮めたりする場合もあるとか・・・。とくに私は電装系の配線で何度か失敗していますので、 ちょっと臆病になってしまってアーシングにはなかなか手が出せずにいました。

 そんなとき、たまたまネットでセリカ用のアーシングキットを見つけました。専用設計ならば、 説明書どおりに施工すればよい訳ですから、楽チンだし安心です。価格も手頃だったので購入しました!
 ・・・という訳で、購入から取り付けまでを日記形式で時間を追って紹介していきたいと思います。


05年 1月 3日(月) 「アーシングキット購入しました。」

 ネットオークションでST20#系パーツをあさっていたら、アーシング用ケーブル(すでにセリカ用に調節してあるもの) とホットイナズマ改(電圧を安定させる装置)がセットで2980 円(もちろん新品)で売られているのを 見つけました。業者さんが出品しているものだったのですが、カーショップで汎用のアーシングケーブルを買う と2000〜5000円、車種別設計だと10000円近くするものもあるので、これがセリカ専用設計になっていて、しかも コンデンサーチューン装置が付いてこのお値段ならかなりお買い得です! (なお、今回購入した「ホットイナズマ改」は、サン自動車工業の「ホットイナズマ」を模して造られた品物のようです。 ちなみに、ホットイナズマの正規品は定価で20000くらいします。また、同等のコンデンサーチューン装置が カーショップで安売りしてても5000〜10000円です。)「どうしてこんなに安いのか!?」と思ったら、これは期間限定の 「お試しセット」だそうです。それでも半月近く悩んだのですが、年が明けて「期間限定なら今買うしかない!」と決断。


05年 1月 5日(水) 「え!もう届いたの?」

 代金引換商品だった(銀行に振り込みに行く手間がない)というのもあって、注文してすぐに届いちゃいました。 届け先を実家にしておいたのですが、荷物が届くことを前もって連絡していなかったので、実家の母が 新手の詐欺と勘違いして、受け取りに際して私の携帯に連絡をしてきました(苦笑)。


05年 1月 6日(木) 「おお!これが例のそのあれか!!」

 仕事の帰りに実家に寄って、実物を手にしました。青いアーシングケーブル、結構格好良いなあ。 これがエンジンルームにはりめぐらされるのを想像して、ニヤける私・・・。


セリカ用アーシングケーブル&ホットイナズマ"改"

05年 1月 9日(日) 「おお!これは面白い!!」

 「新学期が始まる前に!」と思って、北風の中で作業を強行。「専用品だし、説明書あるし余裕だろうな」 って思ってボンネットを開けて愕然!説明書には取り付け例として3S-GEのVVT-iエンジンが載っているのですが、 私のEDのエンジンと説明書のVVT-iエンジンでは、同じ3S-GEでもそのエンジンの形状が結構違う(汗)。 実は、それを承知の上で購入したので文句もなければ、上手くケーブルを取り回せば私のEDでも良い具合に 配線が出来る感じなのですが、なにぶん知識がないもので、どこがアーシングポイントとして適切であるかが判断できない(泣)。 やたらなところに結線して「ショートでもさせたら・・・」と思ったら怖気づきまして、本来ならエンジンルーム内の 8カ所に結線するように設計されているのですが、私でも判断のつく確実なところに絞って 6ポイントアーシングとなりました(苦笑)。


施工前


施工後



バッテリーまわり(ホットイナズマ"改")

 本当は、まずはアーシングだけ施して、日にちをずらして「ホットイナズマ改」を装着してみて、その違いを 段階的に楽しんでみようかと思っていたのですが、この調子だと次の作業がいつになるか分からないので、 結局全部一気に取り付けちゃいました。(マイナス端子を外す都合、2日に分けて作業すると、ラジオ局の周波数の メモリーとか時計のセットとか2度手間になるので。)
 バッテリー上がりが慢性化しつつある私のクルマ、今月6日に仕事に行こうとしたときも、その前日にクルマを 動かさなかったのが災いしてバッテリーが上がってしまってエンジンが始動できませんでした。実は、取り付けの前日 も仕事が休みで、丸1日クルマに乗っていなかったため、「アーシングしたは良いけど、果たしてエンジンはかかるのか・・・」 と心配していたのですが、かからないどころか「キュキュキュ〜ン!」って、むしろいつもよりゴキゲンなかかり具合でした(^-^)v
 取り付けにあたり、インターネットで色々なアーシングに関する記事を読んだのですが、結構「マユツバだ」という 意見も多くありました。そんなこともあって、初めから"劇的な変化"には期待していなかったのですが、実際乗ってみた らあら不思議!アクセルが軽〜い感じ。まず走り出しが楽です。そして2000〜3000回転くらいでのアクセルの反応が 良くてもたつかない感じで、なんか運転してて楽しいです。ただ、これがアーシングの効果とコンデンサーチューンの効果 のどちらが大きいのかは分からない訳です(まあ相乗効果って事で;汗)。
 という訳で、3000回転くらいの吹けがたいへん気持ちよくなった我が愛車ですが、その他の効果(オーディオの音質向上、 ヘッドライトの光量アップ)についてはよく分かりませんでした。また燃費については、アーシング施工直前の給油時に 計算したら8.9km/lで、アーシング後も8.9km/l(笑)。変化なしとはいえ、「中速域(50km/hあたり?)が気持ちいいぜ!」 とか知ったような事を言いながらアクセルをガンガン踏んでいたので、むしろ「今回は燃費悪くなるかな」って予想してたから、 これは大健闘でした!ちなみに、片道25kmの田舎道通勤のおかげか、我がEDの燃費はいつも 8〜9km/lで安定していて、3S-GEにしては割とよく走るおりこうさんです。

 ちなみに、冒頭でも記したとおり、アーシングはそのクルマの本来の性能を引き出そうというチューニングであり、 ただアース線を足すだけのことですので、「何馬力up」というようなスペックアップを望めるものではなく、 また一般的に言われるような効果が必ず出るとは限りません。これからアーシングを考えている人は、そのあたりを 覚悟の上で、過剰な期待をせずに実施なさる方が良いと思いますよ。
 


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